攻撃性のないバルセロナは怖さゼロ、時間の無駄!

先日チェルシーとのCL決勝トーナメントの戦いが行われ、

1stレグはアウェイの地で1対1と、バルセロナにとっては有利なスコアで終えました。

 

しかし、試合を支配したというよりは、

試合を荒れさせないためにコントロールしようとしただけという試合内容でした。

 

コンテのチェルシーがある程度守備をする時間は予想できましたが、

バルサがこれほど攻めない時間があるとは予想外。今回は

1、攻めないバルサは時間が過ぎるのを待っているだけ

2、失点を恐れて足が進まないバルベルデバルサ

3、「攻撃が最大の防御」のバルセロナ、攻守において攻撃性を出すべき

について書いています。

 

1、攻めないバルサは時間を過ぎるのを待っているだけ

・試合序盤の試合に入るためのパス回しはOK

まず初めに言っておくのは、

「90分間攻撃しろ!」

「攻撃しないパス回しは認めない!」

ということではないです。

 

バルサの場合はパス回しをすることで、

・試合を落ち着かせることができる

・難しく緊張感のある試合に選手たちが入ることができる

・スコアを動かさずに時計の針を進めることができる

というメリットがあります。

 

そのため、バルサがパス回しをする具体的なときは

・試合が荒れて試合をコントロールできなくなったとき

・試合序盤、後半序盤

・前半終盤、試合終盤

となります。

 

チェルシー戦では試合が荒れて試合をコントロールできなくなった時間はほぼなく、

試合序盤、後半序盤、試合終盤のパス回しは有効だったと思います。

 

・まったく攻撃しないバルサ、時計の針を進めているだけ

しかし、スコアを動かさずに時計の針を進めることができる

については大きな疑問です。

 

アウェイの1stレグの試合で、

アウェイゴールが最低でも1点以上ほしい状況にもかかわらず、

得点を取りにいくという攻撃性がなかったのはどうなんでしょうか。

 

確かに2ndレグのカンプノウの試合を、0対0で迎えるのは悪くありません。

カンプノウで勝利すれば次のラウンド進出というのは、

バルサにとって悪くない話で現実的にアリな話です。

 

しかし攻撃しないことにはバルサのゴールの可能性は極めて低くなり、

逆にチェルシーはバルサの隙やミス待ちでOKというスタンスでした。

チェルシー側からしたらホームで失点をしたくないための守備固めであり、

なおかつ、チャンスと思えばかみついてやろうというスタンスです。

 

攻撃をしないバルセロナ

チャンスならかみついてやろうとするチェルシー

どちらにスコアが動くか考えたら、チェルシーに決まっています。

 

時計の針を進めながらチェルシーの選手のスタミナを奪っていればまだマシでしたが、

チェルシーの選手はそこまで激しく走っておらず、勝負所に体力は温存していました。

はっきり言って、前半のバルセロナの10分~45分までの35分間は無駄な時間でした。

 

2、失点を恐れて足が進まないバルベルデバルサ

・失点を恐れすぎて狭いスペースにボールを送れない

それではなぜバルセロナが攻めれないかというと、

ボールロストからのチェルシーの速攻を恐れすぎてしまったからです。

 

チェルシーの3トップはスピードがあり、ドリブラータイプと機動力重視でした。

パワフルな選手をCFとして1人は起用するかなと予想していましたが、

アザールを頂点に個で突破でき、スペースに走りこめる選手を選択してきました。

 

バルサが悪いボールロストをしようものなら、

数本のパスでバルサゴール前に侵入できるということで、バルサはビビッていました。

 

バルサが攻撃しようとすると

チェルシーの狭いスペースにボールを通す必要がありましたが、

バルサはそのチャレンジをことごとくあきらめてしまいました。

 

・もはやチーム戦術よりもチームのメンタルの問題

これはチーム戦術やチームの戦い方というよりも、

チームの試合におけるメンタルの問題だと感じています。

 

バルベルデバルサになってから得点がそこまで必要でない状況なら、

スコアレスドローでもOKという姿勢がチーム内に充満しています。

 

エンリケバルサの時はオープンな試合になったり、

試合をコントロールできないときはありましたが、

1年目を除けば攻撃性が足りないと感じる試合は少なかったです。

 

エンリケバルサからさほどバルセロナのメンバーは変わっておらず、

チームの戦い方もコンパクトにはなりましたが、大きく変化したわけではありません。

(システムやチームのバランスは変わっていますが)

 

バルベルデ監督は素晴らしい監督で、試合を読む力も修正力も高いですが、

少し慎重に試合に入り過ぎのように思います。

 

これまでこの慎重さで勝利してきたのだからOKと考えるかもしれませんが、

上記で説明したように先制点が生まれるならチェルシーです。

 

これはチームのメンタル面を改める必要があると思います。

バルベルデ監督が喝を入れるか

選手の誰かがピッチ上で喝を入れるか

後半に追いついたり、逆転できる試合ばかりとは限りませんから、

試合開始から終了の、90分間すべてを有効活用する必要がありそうです。

 

3、「攻撃が最大の防御」のバルセロナ、攻守において攻撃性を出すべき

・攻撃するからこそバルサは守備時間を減らしている!

なぜバルセロナに攻撃しろと言うかは、

得点をとるためというのはもちろんありますが、

バルセロナが守備をしないためでもあります。

 

「攻撃は最大の防御」

という有名な言葉がありますが、

バルセロナはこれがぴったりなチームです。

 

バルベルデバルサになって

中央を絞めることで守備は確かに固くなっていますが、

それでも本当に守備の強いチームに比べれば劣ります。

 

バルサファンだけでなくバルサファン以外の人にも、

バルセロナの守備に問題があるとバレているのです。

(こうやって書いていますが、バルセロナの守備は結構固いですよ!)

 

攻撃しようと前に推進していくことで相手ゴールに近づき、

自分たちのゴールからはどんどん遠ざかり失点のリスクは下がります。

 

攻撃しようとしないバルサは最終ライン中心のパス回しになってしまい、

どれだけバルサの選手たちがうまいといっても、

人間ですから90分の間でミスは数回でてしまいます。

そこからの速攻はもう怖いどころかピンチですね。

(シュート外してくれ~!)←お祈りモード

 

バルサは守備時間を減らすためにも敵陣地深くに侵入し、

ボールを失ったらプレッシングをかければOKです。

 

バルサの守備のプレッシングは攻撃性の塊のような、

ボールを奪うための守備ですから、ここでも攻撃性を発揮しているんですね。

 

攻撃するかのようなプレッシングの守備、

得点を奪いにいくための速いパス回しの攻撃、

この2つの攻撃性が発揮するバルセロナは止めることが難しいチームになります。

 
 

2 Responses to “攻撃性のないバルセロナは怖さゼロ、時間の無駄!”

  1. ナナシ より:

    質問です
    デンベレが今のまま当分使い物にならないと仮定して、今の442でサイドからの攻撃を活発化させる方法はないのでしょうか
    中央を封じられて攻撃意識のないパスを繰り返し最後にアルバからの単縦なクロスというだけでは相手の思うつぼだと思うのです

    • バケンジ より:

      質問ありがとうございます^^

      サイドの攻撃を活発化させるには、
      →サイドの攻撃力アップ
      →それは右サイドの攻撃
      →右サイドの攻撃力アップのカギはセルジ・ロベルト
      →セルジ・ロベルトを生かすためには連携面がよく、攻撃力のある選手を右SHに配置
      →サイドアタッカータイプならビダル
      →テクニカルなタイプならデニス・スアレス

      返信という形で簡単にご説明させていただきました。
      記事としても取り上げているので、詳しくはそちらでご確認ください。

      またなにか質問・疑問点があれば、コメント欄にお願いします。
      これからもよろしくお願いします。

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