新チーム 4つの不安要素

新チームの顔触れ

今シーズンのバルセロナの選手達の顔触れは、例年より多く変更した。昨シーズンの無冠の影響と今シーズンの冬、来シーズンの夏の移籍マーケットの禁止処分の二つが原因であろう。

その為、昨シーズンから残った選手は、ピケ、バルトラ、アルバ、アドリアーノ、アウベス、モントーヤ、ブスケッツ、シャビ、イニエスタ、マスチェラーノ、ソング、セルジ・ロベルト、ペドロ、メッシー、ネイマールの15選手だけである。

まだ、移籍マーケットが開いており、何人かは出ていく選手がいるかもしれない。

新加入の選手は、昇格組のマシップ、ラフィーニャや獲得組のステーゲン、ブラボ、ベルマーレン、マテュー、ラキティッチ、スアレスの8人である。

もう新戦力は、ないと考えてもいいだろう。誰か主力級の選手が出ていかない限りは。

この23名近い選手で今シーズンは戦うことが確定的である。

監督は、選手時代にも活躍した、今シーズンから就任したルイス・エンリケである。

不安点1 チームの連携

新加入選手が約33%おり、連携面での不安は隠せない。特に馴染むまでの前半戦は、連携面での苦労も多くなるだろう。(リーガ開幕戦のエルチェ戦でマスチェラーノの退場となる前のプレーのマテューとブスケッツのように)

また、ステーゲン、ベルマーレンの2選手は、スペイン語があまり話せないこともあり、最終ラインでのコミュニケーションが不安でもある。

また、チームと一緒に練習できるとはいえ、制裁明けがR・マドリード戦になるスアレスに対してはより一層、その不安が大きい。バルセロナでは、元々センターフォワードの選手がサイドに配置されることが多くなり、その選手の個性が消されることもよくあることだ。

不安点2 新監督就任による戦術理解度

また、ルイス・エンリケ新監督になったことにより、プレスの駆け方や攻撃の作り方でも少し変化が生じてきており、選手達に戦術が浸透するまで、強豪チームとの戦いでは、より苦労する試合が増えるだろう。

リーガ第1節とプレーシーズンを見る限りでは、パスを展開する時は2-3-2-3の形で、中盤の3選手と前線の3選手の距離が遠いという印象を受ける。これを改善するには、中盤の選手の飛び出しや前線の選手が中盤まで下がることが一つの作戦である。まだそれは、現段階ではそれは全然チームとして機能していない。

不安点3 ルイス・エンリケの戦術バリエーション

バルセロナの相手チームの多くは、自陣に引いた戦術をとるチームが大半である。その為、その守備の組織を崩す必要がある。そのバリエーションが現在の所は、少ないように感じる。

攻撃のセットプレーでも、サインプレーや相手の意表をつくバリエーションが必要になるだろう。開幕戦で見せた、アウベスの走り込みによるボレーは、とても面白いプレーだった。

不安点4 セットプレーへの対応

毎シーズンの通り、不安な要素の1つである。

今シーズンは、ピケ、バルトラ、マテュー、ブスケッツなどの身長が高い選手がスタメンで試合に出場することが多くなるはずだ。また、ラキティッチ、スアレスなどの中ぐらいの身長の選手もスタメンの機会が増え、チーム全体的の平均身長が高くなり、セットプレーでの失点も減ってほしいものである。

ゾーンでマークに付くか、マンマークで付くかなどのチームに適した守り方が必要になる。

後、選手全体の集中力を上げる必要がある。ここ近年、背が低いのを理由にヘディングを競らない選手が多いように感じる。

 

 

 

 

 
 

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