フォーメーションのベストは?

ここ20年のリーガのフォーメーション

バルサのフォーメーションは、近年4-3-3が主流である。3-4-3を採用する時もあったが、それは本当にまれや、点を取りに行くとき以外では採用することはなかった。

スペインの他のチームのフォーメーションを見てもわかる通り、リーガでは4-3-3や4-5-1が主流であり、4-4-2や3-5-2を採用しているチームは少なくなってきている。

リーガでは1トップや3トップのチームがほとんどであり、その為4バックがベストである。1トップならセンターの2人で数的優位が作れ、3トップならバック全員の4人で数的優位が作れるからである。

また、中盤でゲームを作るチームが多く、中盤の真ん中に3枚を配置する事がベストである。

20年ぐらい前までは4-4-2のチームも多かったが、スペインのサッカーがサイドアタッカーを中心に攻撃されるようになった時から、4-3-3や4-5-1のチームが増えてきた。

2000年代初期には、バルサではオーフェルマウス、マドリードではフィーゴ、バレンシアではビセンテ、ベティスではホアキンやデニウソンなどの個人技を得意とする選手が増えてきた。

サイドのラインギリギリに張ってボールを貰い、1対1の場面を作り、そこで勝負するというのが当時の主流であった。また、サイドバックの選手がオーバーラップをして、2人の連携や中の選手を絡めた3人でサイドを崩すというのが主な攻撃パターンであった。セビージャ時代のヘスス・ナバスとアウベス、ディエゴ・カペルとアドリアーノのような攻撃を思い出してもらえると分かりやすいだろう。

伝統的な4-4-2

イングランドでは多くのチームが4-4-2である。4バックとラインに配置される4枚のミッドフィルダーと2トップが基本の形である。イングランドの伝統の形である。近年は4-3-3のフォーメーションを採用しているチームも増えてきている。

復活する3-5-2

しかし近年では、3-5-2が少し主流になってきている。守備時には5-3-2の形で守備のスペースを埋めることが、基本である。ユベントスのコンテ監督が採用していたのがこのフォーメーションである。サイドの選手には守備力が求められ、なんといっても上下運動をする豊富なスタミナが必要になってくる。ユベントスではリヒトシュタイナーやアサモアが担ってきた。

イタリアのサッカーのフォーメーションでは2トップを採用されることが多く、カウンター時にディフェンスが3枚いれば、相手の2枚に対応する事が可能であるから、3バックでもいけるのだろう。

まとめ

フォーメーションでのベストというのは、結果的には将来的にも存在しないだろう。サッカーという、相手が存在するスポーツにおいては、相手のフォーメーションに合わせて変更することが求められる。

近年ではフォーメーション通りに配置するチームは少なく、また、何個もフォーメーションのバリエーションを持っているチームもいる。

その為、フォーメーションに囚われず、状況に合わせたポジション取りが必要なので、フォーメーションはそこまで重要ではないと言える。

 

 
 

コメントを残す

このページの先頭へ