17/18バルセロナは新監督の下、“健全経営”に挑むべき④

今回の記事は前回の記事から内容が続いています。まだ見ていない方は先にチェックしてください。今回の記事は4つ目になります。

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1つ目は17/18バルセロナは新監督の下、“新チーム”で挑むべき①

2つ目は17/18バルセロナは新監督の下、“カンテラ主体のチーム”で挑むべき②

3つ目は17/18バルセロナは新監督の下、“4-4-2のカンテラ中心メンバー”で挑むべき③

今回は「ここから契約する選手の年俸を健全化し、経営面でさらなる改善を」というテーマです。

 

バルセロナの財政圧迫の原因は選手年俸が高すぎる

まず現フロントや会長をフォローしておきます。今回のような記事を書くと一方的にバルサフロントを駄目だと感じてしまう人もいるので。

今のバルセロナの財政状況は厳しいと言われていますが、ギリギリの所でよく踏ん張っていると思います。

サッカーの市場が大きくなるとともにしっかりバルセロナの収入額も増え、多額の負債も毎年少しずつ返済しており、負債額も前サンドロ・ロセー会長になってから結構減っているはずです。そこら辺の詳しい数字は詳しくないので出しませんが。

パンク寸前の経営というのは間違いないですが、そろそろ本格的にどこかの支出を下げなければいけない状況になって来ているはずです。

バルセロナの財政状況を圧迫している原因で最も言われていることは選手年俸で、バルセロナは総収入から割った選手年俸の割合が異常に高いということが問題です。

70%を超える数字のはずで、健全経営と言われるのは50~55%で、バルセロナは世界のクラブでトップの割合となっています。他のクラブの高いとこといっても60数%ぐらいです。

 

補強資金調達、選手年俸の縮小を狙うなら⇒主力選手放出

今夏のバルセロナは補強資金の調達、また選手年俸の縮小もあって、現メンバーの何人かにそれなりのオファーがあれば聞くスタンスとも言われています。

この報道が真実かどうかわかりませんが、将来ある選手は簡単に売らないというスタンスをしっかり取ってほしいものです。

ラフィーニャ、ビダル辺りに移籍話が出るのは理解に苦しみ、バルサファンとして出すことはマイナスでしかない気がするのですが。選手自身が強く移籍を志願すれば別ですが。

前回の記事の放出候補の選手(マテュー、ラキティッチ、アルダ、スアレス)を売却すれば間違いなく1億ユーロ以上は見込め、ヴェラッティの移籍金だったり他の選手の移籍金にはある程度対応できるものと見ています。

選手年俸の面でも若手のカンテラ選手なら年俸は低いですし、ラキティッチ、アルダ、スアレスとカンテラ選手を入れ替えただけでも、選手年俸は1000万ユーロ以上はマイナスになると予想しています。

資金調達や選手年俸を改善しようとするなら、主力選手売却が早いという話です。

2年前ぐらいから徐々に膨れ上がる選手年俸のまま経営が進んだら、いつか経営面から選手放出を考える時が来ると言い続けていましたが、その時は本当に来たのではないかと思っています。

今夏頑張って耐えても来年、2年後にはそういう時は訪れるでしょう。早く決断するかか遅く決断するかの話です。

 

新たに契約する選手には“バルセロナルール”の年俸で対応を

選手年俸の改善では在籍選手の年俸見直しも考えましたが、選手側が減俸を受け入れるとも思わないので、現選手の年俸は据え置きでいいと思います。

これから長きにわたって選手年俸の割合を健全化する為には、バルセロナ独自の年俸の階級のルールの下、選手年俸を決めることが重要だと考えます。

かつてのバルセロナの給与体系は若手やカンテラ昇格の選手には約150万ユーロ、中堅クラスの選手には約400万ユーロ、トップの選手には800万ユーロぐらいだったはずです。

現在選手年俸が上がっているとはいえ、これを200万ユーロ、600万ユーロ、1200万ユーロぐらいが限界だと思います。

これからバルセロナとトップチームで契約する選手には全員この給与体系にあてはめ、これで首を縦に振れずにプレミアなどのお金の面を選択するなら、バルセロナが契約する意味もないと判断しても良いのではないでしょうか。

バルセロナにはクラブに大きなブランド力がありますし、バルセロナでのプレーを強く希望しない選手は取らなくてもOKというスタンスで行くべきだと思います。

ユベントスは確かブッフォン、キエッリーニ、ボヌッチ、マルキージオなどの古株でも選手年俸は500万ユーロ近い数字のはずで、選手年俸が高くなくてもクラブ愛があればその選手はチームに残ってくれるという証明だと思います。

 

バルセロナルールの年俸にするとこんなデメリットも・・・

これまで選手年俸を下げる新契約にすることで、経営面での健全化、そしてそれは将来的なバルセロナの強さを継続するための基盤となり、バルセロナでプレーしたい選手が集まるクラブチームになることがメリットだとあげました。

メリットもあればデメリットもあるもので、デメリットとしては主力選手の予期せぬ流出、そしてこの先トップクラスの選手獲得がお金の面で難しい時が来るかもしれません。

主力選手の予期せぬ流出では、やはりお金を求めて他のクラブへの移籍を志願する選手も出てくるでしょう。プレミアだったりお金持ちのオーナーのクラブはお金がありますし、お金の力で主力だった選手がいきなり移籍してしまうことはあるでしょう。

トップクラスの選手獲得がお金の面で難しいでは、他のクラブと年俸面を比べた時にバルセロナを選択しない選手が出てくるでしょう。また、他のクラブから獲得しようとする時に選手側と給与面で折り合いがつかず、契約できなかったということも出てくるでしょう。

個人的にはバルセロナのクラブ力なら、バルセロナでのプレーを強く希望し、ある程度多額のお金を受け取っていることもありお金の不満を言わず、チームの為に全力を尽くしてくれる選手を集めたチームにしてほしいなと思っています。

こう考えたらネイマールやメッシ・・・なんて思ってしまいますが、そこだけは最後の特別扱いと大目に。これ以上の契約延長時における年俸アップは阻止しても良いのかなとは思っていますが。本当にこの2人年俸が高すぎる!!!

 

いかがだったでしょうか。今回で一応来シーズンに向けての“改革”という、個人的な希望のお話は終了とさせていただきます。今回の4つの記事ではピッチ内のお話はほとんどしませんでした。

来週からは現実的なバルセロナの動きの下、記事を更新していくつもりです。

国王杯決勝も残っているということで、まずはそこで勝利して良い形でシーズンを終えることだけを願っていきましょう( `ー´)ノ。来シーズンのことはそれから新監督発表後に考えるということで!

 
 

4 Responses to “17/18バルセロナは新監督の下、“健全経営”に挑むべき④”

  1. こおろぎ鍋 より:

    どうしても年俸に関しては選手の評価をダイレクトに示すものですから難しいところ。
    メッシの場合はバロンドール5回受賞し、バルセロナ史上最大の黄金期を築き、クラブ内外から認められた世界一の選手ですから年俸も特別扱いはやむをえないですし、周りも納得する唯一の例外でしょう。
    ネイマールはメッシと比べて能力、実績と評価(年俸)が釣り合っていないと感じます。

    でも高額年俸のMSNは広告塔としてクラブへ貢献しているでしょうし、その辺のバランスはどうなんでしょうね。
    日本でもカズはJ2としては破格の1000万円超の年俸を貰っていますが、純粋な選手評価としては貰いすぎだと思います。
    ですが彼が居ないとクラブアピール力とスポンサー獲得に大きな支障がでるのは予想できます。

  2. バルサファン より:

    結局メッシやネイマール特別扱いすれば、他の選手も納得いかない部分が出てくるでしょう。
    結局メッシが結果を残すことで文句は言えないが、何をしようとメッシがいる限りチームは変わらない。
    年齢が上がっても異次元のレベルだが、タイトルを取ろうとすると、組織力の高い一流クラブには勝てない。
    今年のレアルやエンリケ1年目みたいに余剰戦力があるくらいでスタメン争いしつつ体力面の考慮ができ3冠が取れると思いますし。
    メッシ、ネイマール放出しないとチームは変わらないと思いますよ。

  3. アイコン より:

    メッシはねぇ…仕方ないよね、メッシがいるから今のバルサが成り立ってると言っても過言じゃないし。
    ネイマールの年俸…この先メッシいなくなってネイマールが王様になったらバルサは年俸面どう対応するつもりなんだろう笑

  4. しろ より:

    やっぱりメッシやネイマールは年俸高いですよねー。
    まぁそれでも彼らがいる事で、バルサのブランドが高いってのも事実だとは思いますが。
    メッシに関しては、唯一無二だから仕方ない気もしますが、報道にあったような50億とかだとさすがにやりすぎですよね。
    放出候補にしては、概ね同意します。
    みんな好きだけど、バルサの将来を考えると・・・

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