リーガ第28節 3/22 バルセロナVSR・マドリード クラシコ 試合結果

選手

バルセロナ  監督ルイス・エンリケ

スタメン

GKブラボ

DFアウベス、ピケ、マテュー、アルバ

MFマスチェラーノ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシー、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

シュテーゲン、バルトラ、アドリアーノ、ブスケッツ、シャビ、ラフィーニャ、ペドロ

選手交代

75分ラキティッチ→ブスケッツ、79分イニエスタ→シャビ、84分ネイマール→ラフィーニャ

欠場者

ベルマーレン(怪我)、マシップ(判断)、ドウグラス(判断)、モントーヤ(判断)、セルジ・ロベルト(判断)

 

レアル・マドリード  監督カルロ・アンチェロッティ

GKカシージャス

DFカルバハル、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MFクロース、モドリッチ、イスコ

FWベイル、ベンゼマ、ロナウド

ケイラー・ナバス、ヴァラン、アルベロア、ルーカス・シウバ、イジャラメンディ、ヘセ、チチャリート

72分ペペ→ヴァラン、79分イスコ→ヘセ、88分モドリッチ→ルーカス・シウバ

試合詳細

バルセロナもレアル・マドリードも両チームとも現状のベストメンバー。選手がスタジアムに登場するまでの待機中のゲートでは、クラシコとは思わせない両チームの笑顔での会話が見られた。98760人という、今シーズン最大の観客動員数も記録した。

前半、主導権を握られるも幸運に同点で終える

レアルもバルサもお互いに4-3-3で試合に入った。しかし、レアルは守備時にはベイルが中盤の右サイドをカバーして4-4-2の布陣に。

前半はこの対戦相手の対策ともいえるポジション変更が、試合展開に大きく影響した。自分達が不調と分かっているレアルは、攻守においてチームの一体感があった。

対するバルサは大きな緊張感とほんの少しの余裕で動きを硬く、重くした。前線の3枚と後ろの7枚で分離された攻守は、レアルに主導権を握らせる大きな要因になった。

試合の立ち上がりは、緊張感からお互いに慎重な立ち上がりで試合は進んでいく。中盤でしっかりブロックを作る両チームの守備に、お互い前線にボールが入る機会は少なかった。

その中でもレアルは12分に、ロナウドのバーを叩くシュート。バルサは17分に、メッシのヘッド。シュートとチャンスの少ない立ち上がりだった。

しかし、19分に突如にスコアは動く。バルサはスアレスが倒されて得たフリーキックをメッシが中央に蹴った。そのボールをマテューが走り込んで頭で触ったボールは、綺麗にゴール右に叩きこまれた。

この先制点で一気に硬さがなくなったバルサは、連動感を高めたプレーをする。しかし、ここからレアルに主導権を握られる試合展開になる。

サイドバックも上がりサイドで数的有利を作るレアルは、サイドからバルサを崩す。数的不利になったバルサは中盤をスライドさせるが、人数もスピードも対処できないでいた。そのせいで最終ラインもスライドする守備の空いたスペースをレアルは上手く活用する。空いたスペースに斜めの動きを見せる流動的なレアルの攻撃を、バルサは防げないでいた。

30分に、バルサはコーナーのこぼれにスアレスのシュートが上手いクロスになった所をネイマールが押し込めなかった。「ピンチの後にチャンスあり」ではないが、決定的なピンチの後にレアルは同点に追いつく。

31分に、中盤の人数が足らない状況で、マテューが出たところのスペースにベンゼマが動き出す。ボールをもらったベンゼマは、そのカバーに入ったピケのスペースにヒールでボールを落とす。そこに走り込んだロナウドが、カバーに入るピケとアウベスより先に右足でボールに触り、ゴールに蹴りこんだ。

これで完全にレアルペースで前半は進んでいく。39分には微妙な判定でゴールにはならなかったが、ベイルがゴールのネットを揺らした。42分にロナウドのミドルをブラボがパンチング、そのコーナーで得たコーナーのこぼれ球をベイルの右足のシュートがゴールぎりぎり外れた。

前半のチャンスは完全にレアルの方が多く、リードされなかったのが幸運でしかなく、点を奪われるのは時間の問題と思わせるような試合展開で、前半は1対1の同点で終える。

後半、65分で息切れするレアル

後半に入っても試合の展開は変化がなかった。後半立ち上がりの48分にはベンゼマがPA内でシュートを放つが、ブラボのセーブで何とか守った。後半も主導権を握られて試合は進んでいくが、一つのプレーでバルサは得点を奪った。

55分に、アウベスのロングボールにラインギリギリで抜け出したスアレス。ボールを右足のアウトサイドでディフェンダーのいない所にトラップし、少し無理な体勢ながらそのまま右足でシュート。カシージャスの横をすり抜けたシュートは、ゴールの左隅に吸い込まれるように入った。試合の展開を全く無視したあまりにも理不尽なゴールでバルサは勝ち越す。

これで息を吹き返したバルサは危なくなりそうになりながらも、ギリギリのところで守っていた。レアルは焦りと疲れが見え始めた65分過ぎから、バルサに主導権を渡すハメになった。

主審のマテウ・ラオス氏には珍しくイエローが飛び交った試合展開によって、レアルの後ろの選手のほとんどにイエローが出ていた。そのせいと疲れもあって、激しいタックルが出来ないレアルの守備に、バルサはカウンターで何度もチャンスを作る。

67分に、ネイマールのドリブルの単独突破からのシュートを皮切りに、73分にはメッシ、74分にネイマールと決定機があったが、決めきれない。

レアルも78分に、ベンゼマのシュートがバルサのディフェンダーに当たりゴール隅に飛ぶが、集中したブラボのセーブでゴールを割らせなかった。

中盤の守備を厚くするバルサの交代に対し、レアルはイスコ、モドリッチと中盤のゲームを作る選手を下げたことによって中盤が手薄になった。前線の人数だけが増えるが、そこまでボールを運べないでいた。

試合終盤もカウンターでチャンスを作るバルサだったが追加点は奪えず、ガス欠気味のレアルの攻撃を集中して守ったことによって、この試合の勝利を収める試合終了の笛を聞くことに成功した。

試合結果

バルセロナ2VSレアル・マドリード1

得点者

19分マテュー

31分ロナウド(レ)

55分スアレス

 
 

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