結果論は意味がない!采配の意図を理解すべき!

セビージャ戦の引き分けによってリーガのタイトル争いはより激しいものになりそうだ。その試合でのルイス・エンリケの途中交代での采配にバルサファンの大半は疑問を持っている。

73分のネイマールを下げてのシャビ投入である。その後試合の展開に変化はなく、失点し引き分けに終わったことがさらにこの交代に疑問を増す原因になっている。

今回は「監督の采配の意図を理解する」というテーマです。

ルイス・エンリケは神じゃない!

まず現監督のルイス・エンリケも、ドリームチームと呼ばれたチームを指揮したクライフも、バルサで黄金時代を築いたグアルディオラもただの1人の人間である。

ルイス・エンリケの采配が当たらないことはシーズンを通してみれば何度もある。セビージャ戦はその一つであるということだけである。確かにショックを受ける2点リードからの引き分けだったが、後半の流れなら1失点で済んだことを喜んで良いかもしれない。

セビージャ戦では当たらなかった采配だが、ローテーションは比較的うまくいっていると考えて良い。メンバーを休ませながら勝利を掴み、内容もそこまでひどい試合は少なかった。

ローテーション、途中交代、サプライズの戦術など、現段階までのルイス・エンリケの采配を振り返ってみると、十分合格点を上げられる采配だと考えられるのではないか。

シャビの投入は中盤に落ち着きを与える目的

ここでセビージャ戦に話は戻るが、バルセロナはシャビ投入時間の前からの60分過ぎから何度もピンチを迎えそうになっていた。ボールをキープ出来ずセビージャの攻撃を防ぐこともギリギリだった。

ここでのルイス・エンリケが執った交代は、前線のネイマールを下げて中盤のシャビを投入することであった。結果的には試合の流れは変わらなかったが、中盤でのボールキープの時間を長くし、試合を落ち着かせる意味を込めてのシャビ投入だったと推測される。

交代選手がネイマールで良かったのかという議論はあるが、ラキティッチを下げての投入も1つ考えられる。今まではこの交代(中盤同士)だったが、いつも以上にボールを支配できていないと感じた分、前線を下げて中盤を1枚増やしたのだろう。

また、前線ではスアレスとの交代でも良かったのではという議論も出来る。ネイマールのドリブルやスピードはセビージャに大きな脅威であったし、確かに体もキレていた。でもルイス・エンリケはカウンターで追加点を狙うよりも、ボールが何度も収まっていたスアレスを残し、チームとしてボール支配率を高め、あわよくばの感じでゴールを狙いたかったのだろう。

最後にまとめると、ネイマールを下げたことは得点を狙うのをほぼ止め、ボール支配率を高めて、ボールが自陣と敵陣を行き来する試合展開を終わらすための交代であった。

結果としては成功にはならなかったが、上記のような少しの考察でもシャビの投入はそこまでおかしくない采配である。

マスチェラーノ投入で守備固めと自分的には思っていたが、マスチェラーノの指の骨折もあって積極的に出場させなかったのだろう。守備固めの采配でも前線の選手を下げる交代になると思うので、ネイマール交代は仕方なかったと思うが。

 
 

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