1つのミスで試合の結果は左右されない!
先日はサンチェス・ピスファンでのセビージャ戦で引き分けをして、2位のレアルとの勝ち点差を2と縮まる結果になってしまった。
同点ゴールの失点となったピケのパスカットがクローズアップされることが多いが、もしこのミスで勝ち点2を失ったと思っている人は大きな勘違いをしている。
今回は、「ゴールに結びつくミスのプレー」についてのテーマです。
■ 目次
90分の試合中にミスは何度も起こっている
まずサッカーの試合においてミスは何度も起きていることを理解しなければいけない。ミスをしない選手など存在しないし、ミスのないチームもいない。
今回はピケのパスがカットされて、直接的なプレーでゴールを奪われてしまったが、ディフェンダーのミスは目立つという点だけである。
他の選手もミスを何度もしていたし、シュートミスなんて日常茶飯事に起きている。スアレスがチャンスでシュートを外した場面を決めていれば1点になっていたので、恐らくバルサはミスがなければ5,6点は入っていた計算にはなる。むしろ他のシーンでもシュートを全て決めていれば、軽く10点は入っているだろう。
でも、現実問題こんなことは起きない。ディフェンダーのパスとシュートを一緒に考えること自体おかしなことだが、サッカーはミスが多発のスポーツなので、ミスは起きるものと考えなければいけない。
1つのミスよりも試合の内容を改善すべき
リーガ第24節マラガ戦でのアウベスのバックパスをカットされての0対1の敗戦、今回のセビージャ戦のパスカットでの2対2の同点など、勝ち点を落としたときは余計に失点のミスが目立つ。そのミスをなくす注意はしなければいけないが、絶対にいつかは起きってしまう。
ルイス・エンリケとバルセロナがしなければいけないのは、それよりも内容の良いプレーを多くの試合、長い時間ですることに気をかける必要がある。そうすれば自ずと良い結果も多くなるものだ。
バルセロナらしいパス回しに特化したポゼッションタイプのサッカーだけが良い内容の試合ではない。対戦相手より多くのチャンスを掴み、試合を自分達の思っている通りに進めていくことが重要である。
上記のマラガ戦では攻撃が出来ずチャンス数が圧倒的に少なかったし、セビージャ戦ではボールをキープできないし相手の攻撃を防ぐ術も持てなかった方が大きな問題と課題になる。
選手評価とチーム評価は長いスパンで
1つのミスで選手の評価を一気に下げることもおかしく、長いスパンでの選手の評価が重要であり、ピケとアウベスの両選手は特に今年に入ってからのパフォーマンスはとても高いものだと再認識する必要がある。
また、ルイス・エンリケのバルセロナになってからのチームは、確かにポゼッションサッカーに固執しない(半分捨てているとも言える・・・)が、それでも今までは勝利してきたチームである。3つの大会(リーガ、コパ、チャンピオンズ)で全て生き残っているのが証拠である。
試合も勝利にふさわしい内容の勝利が今シーズンのスタート時(去年)より、最近(今年)になってからの方が増えてきている印象を受けるのも事実である。
チームの熟成度や連携が徐々に高まってきたチームは、バルサファンが思っている以上に評価をしても良いように感じる。その評価の厳しさがバルセロナの強さの秘密かもしれないが( ̄▽ ̄)