CL準決勝1st 5/6 バルセロナVSバイエルン 試合結果

選手

バルセロナ  監督ルイス・エンリケ

スタメン

GKシュテーゲン

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシー、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

ブラボ、バルトラ、ベルマーレン、アドリアーノ、シャビ、ラフィーニャ、ペドロ

選手交代

82分ラキティッチ→シャビ、86分イニエスタ→ラフィーニャ、88分マスチェラーノ→バルトラ

欠場者

マテュー(怪我)、マシップ(判断)、ドウグラス(判断)、モントーヤ(判断)、セルジ・ロベルト(判断)

 

バイエルン・ミュンヘン  監督ペップ・グアルディオラ

GKノイアー

DFラフィーニャ、ベナティア、ボアテング、ベルナト

MFシャビ・アロンソ、ラーム、シュバインシュタイガー、チアゴ

FWミュラー、レバンドフスキー

レイナ、ダンテ、ハビ・マルティネス、ヴァイザー、スコール、ゲッチェ、ピサーロ

75分ミュラー→ゲッツェ

試合詳細

バルセロナのスタメンは予想通りのベストメンバーを揃えた。対するバイエルンも怪我人が多い中、大方の予想通りのスタメンであった。

前半、プレッシング、激しさ、球際で勝り主導権を握る

今のバルセロナへの期待と不安がある中で、試合が開始しても数分は緊張感がピークで、心臓に悪いと感じた人もいただろうが、試合は大方の予想通りのハイテンポで進んでいく。

バイエルンのシステムは解析不可能なほど流動的であり、攻撃時には3バックで守備時には4バックを使い分け、中盤のアンカーにシャビ・アロンソが入り、他の中盤の3人は状況によってポジションを取っていた。ミュラーとレバンドフスキーが前線に残り気味で、バルサのサイドバックが上がって空けた両サイドをスタート位置にして攻撃の起点を作ろうとした。

対するバルセロナはいつもの4-3-3であり、注目が集まるバイエルンのバルサ対策、バルサのバイエルン対策に大きなサプライズはなく、今シーズン戦ってきたことを両チームともぶつけた戦いになった。

試合開始からお互いにハイプレスで、ディフェンスラインへと猛然とプレスをかける展開になった。中盤の選手や前線の選手にも激しいプレスをかけ、ハイプレスと言う意味ではお互いに引けを取らなかった。

しかしカンプノウが舞台ということもあり、少しの差でバルサがすべて優位に立った。プレスに激しさがあり、囲い込みも速く、球際でもバルサが上回っていた。パス回しでも判断力や状況を打開する力はバルサの方が上であり、前線でボールが収まると言う意味でも、バルサがある程度のボールを支配して試合が進む。

そんなバルサに最初にチャンスが生まれたのは11分のことだった。ロングボールをメッシがヘッドで前に流すと、バイエルンがオフサイドを掛け損ないスアレスがノイアーと1対1になった。しかしスアレスのシュートをノイアーが右足で防いだ。

14分にもスアレスがドリブルで1人かわし折り返した所にネイマールが合わすが、ディフェンスがブロックに入りゴールならず。

対するバイエルンも前半最大のチャンスが17分に訪れる。クロスにフリーでレバンドフスキーが合わせようとするが、ボールが前目で足にジャストミートしなかった。

前半は激しいプレスを中心に試合は進んでいき、両者がボールを保持しようとしたが、20分を過ぎるころからバルサ有利なのは明らかになるほど、場面場面でバルサが上回っていく。

それでもしっかり守備をするバイエルンの守備を崩すのは簡単ではなく、バルセロナはゴール前で大きな仕事が出来なかった。ボアテング、ベナティアを中心に中は固く、中央へのパスを通すのは難しかった。

26分に、ラキティッチのコーナーからスアレスがヘディングするが、バーの上に飛んでしまう。

39分に、イニエスタの裏へのループパスに反応したのは、後ろから飛び出したアウベスだった。胸でトラップし倒れながらコースを狙ったシュートは、またしても上手く距離を縮めたノイアーの右足に防がれてしまう。

チャンスと良い形は数度作るものの、前半にバイエルンのゴールを奪うことは出来ず、お互いにスコアが動かない0対0で前半は終了する。

後半、イーブンな展開を打開したのはクラックのメッシ

後半開始から55分ぐらいまでは、ややバイエルンペースで試合は進んでいく。プレスとパス回しでバルサからボールを奪い、バルサに効果的な攻撃をさせなかった。

メッシのドリブルから少しペースを取り返した55分から60分過ぎまではバルセロナペース。57分にメッシのシュート、61分にはネイマールが裏に抜け出すが、ノイアーの飛び出しでクリアされシュートは打てなかった。63分には左でボールを受けたネイマールがシュートを右上に吹かしてしまう。

65分を過ぎたころからバルセロナに焦りが見え始めた。ボールを思った以上に持てず、効果的な攻撃があまりできない時間帯が続いたため、ネイマールのイエローを受けたファールに代表されるように、選手達には得点への焦りが出てきていた。

76分に、PA内で倒されたとアピールするネイマールやスアレスだったが、その後の思いがけないプレーからバルサが得点を奪う。

そのアピールのごたごたの中で、ノイアーが左サイドのベルナトに素早くパスした。この日何度もボールを奪っていたアウベスが、高い位置でボールを奪い返し、中で待っていたメッシにパス。前を向いたメッシは、左足で思い切り振り抜いてシュート。そのシュートはニアサイドの隅に飛び、ノイアーの手でも届かずゴールに入った。バルセロナは待望の先制点を76分に奪う。

これで勢いに乗ったチームを、カンプノウに押し掛けたバルサファンがさらに後押しする。そして、勢いが増していくチームに追加点が入る。

80分に、ブスケッツの縦パスを受けたラキティッチが前線のメッシに縦パスを通す。ボアテングと1対1になったメッシは、中央に軽くフェイクを入れ縦に突破する。それによって、黒子のバスケの赤司征十郎のエンペラーアイによるアングルブレイクのように、ボアテングは体重をかけた足の逆を取られ尻もちをしてしまう。これでノイアーと1対1になったメッシは、とても簡単であるかのように、右足のチップキックでノイアーの頭上を通して、ボールをゴールに送った。

これでバルセロナは2対0のスコアにほぼ満足し、今シーズンから取り入れているカウンター寄りのサッカーに完璧にシフトチェンジする。ボールを持てるが攻め込めないバイエルンをあざ笑うかのように、83分にもスアレスがカウンターでチャンスを掴むなど、余裕の出てきたバルサペースで試合は進んでいく。2点差をつけられバイエルンの選手達は、焦りが見え始めた。

87分にはネイマールがノイアーにボールを返したらいいのに、バイエルンのサイドラインの深い位置にボールを蹴りだしてバイエルンの選手が怒り出すなど、バイエルンの選手達もいっぱいいっぱいになって、少し冷静さを欠いていた。

そんなこともあってか、試合が終了する直前にバルセロナの南米トリデンテがバイエルンのゴールを強引に奪う。

93分に、スアレスが倒されながらボールを前に運ぼうとしたところにメッシが待っていた。ボールを受けたメッシは、すかさず裏にランニングしているネイマールの足元にスルーパスを通す。スピードに乗っているネイマールはこれでノイアーと1対1になり、ノイアーの股を抜くシュートで3点目を奪うことに成功した。

このゴールの後のメッシとネイマールの笑顔の熱い抱擁は、10年ぶりに遭う親友の関係のように信頼関係の高さを感じさせた。バルサファンにはとてもホッコリさせる1場面だった( ̄▽ ̄)

結果的には3点差という大差になったが、両チームにそこまでの大差があったわけではなかった。しかしクラックを抱えるチームであり、チーム全員で努力をしたバルセロナは、試合全体を通してバイエルンを少しづつ上回っていた。

勝利という結果は妥当であり、バイエルンの枠内シュートは0だった。チャンスを作り出したバルセロナが、最近のとても高い効率性も見せて、3対0で勝利した試合になった。

試合結果

バルセロナ3VSバイエルン・ミュンヘン0

得点者

76分メッシ

80分メッシ

90+3分ネイマール

 
 

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