バルセロナのゴールキーパー(GK)にもう穴はない!

チームの疲労感もあって思った以上に苦戦したバレンシア戦だったが、前半の早い時間帯でのブラボのPKストップがなければ勝利もなかったかもしれない。

今季チームの出来は安定感があるとは決して言えないが、ゴールの前の番人の2選手にはその安定感がぴったりと当てはまっている。

今回は「バルサに完全にフィットしているブラボ、シュテーゲン」についてのテーマです。

バルセロナのGKに求められる能力は?

バルサのGKに求められる能力は特殊である。バルセロナのチームの戦い方にも特徴があるので、それに従いGKにも必然的に求められる能力が普通のチームとは違う。求められる能力を大きく3つに焦点を絞って考えていきたい。

1つ目は、安定したプレーとハイレベルのセービングである。これは普通のGKと求められるものに違いはない。しかし、リーガでの優勝争いやチャンピオンズでも優勝を狙うバルセロナのGKは、ハイレベルであり安定したプレーが必然に求められる。

2つ目は、足元の技術と判断力である。最近ではブラジルW杯で優勝したドイツ代表の正GKであるノイアーに代表されて、GKの足元の技術に焦点があてられる機会が多い。バルサではパス回しのビルドアップで、GKの足元にパスが渡る回数が普通のチームより多い。そこでのパスをつなぐかクリアするかの判断力と、ミスしないGKにしては足元の高い技術が求められる。

3つ目は、ディフェンスの背後をカバーする飛び出しと勇気である。バルサのディフェンスラインはハイプレスの為にライン設定が高く、またパス回しを敵陣地で回そうとする為、ディフェンスラインの後ろには広大なスペースがある。そこの裏へのパスやドリブルに対応する飛び出しの判断とスピードが求められる。飛び出すとゴールががら空きになるので失敗は出来ず、飛び出す勇気も求められる。

安定感抜群の2人、だが少しの差でブラボが上か!?

上記のバルセロナに求められるGKの能力をハイレベルで実践しているブラボとシュテーゲンだが、ルイス・エンリケはブラボがファーストチョイスと考えてよいだろう。リーグ戦の全てを任せていることからもそれは見てとれる。

バルサファンの中には若いシュテーゲンに経験を積ませるためにも、多くの試合に出場してほしいと思っている人はいるかもしれない。今の立場(リーガはブラボ、カップ戦はシュテーゲン)が逆でも良いと思っているかもしれない。

この2人に大差はないが、明確にブラボが現段階ではバルサのGKとして上であるのは間違いない。その差は経験からくる判断力が、圧倒的にブラボの方が上であることが挙げられる。

足元や瞬発力だけを見たらシュテーゲンの方が上かもしれない。しかしパスを受けた時の判断力、飛び出す判断力、キャッチかパンチングかの判断力ではブラボの方が確実に上である。

ブラボは長く高いレベルでGKを経験したことにより、自分の出来る範囲での判断力はとても高いキーパーの1人である。

この差がシュテーゲンとあり、シティ戦でドリブルしてボールを取られたり、パリ戦でもトラップしようとして長くなり思いがけないスローインにしたりと、シュテーゲンはほんの少し怖い部分がある。

 
 

1 Responses to “バルセロナのゴールキーパー(GK)にもう穴はない!”

  1. ジョルディクライフ より:

    バルサの選手で好きな選手歴代ベスト3を教えてください
    僕はジョルディクライフ、リヴァウド、サビオラです

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