14/15シーズン評価③ モントーヤ、ドウグラス
今回は「14/15シーズンの選手評価、モントーヤ、ドウグラス編」についてのテーマです。シーズン前の期待、その達成感と実績、来シーズンへの期待という3つのテーマで考えていきます。
※点数はシーズンを通した評価の点数。10点満点で、6点を平均点とする。
■ 目次
「今シーズンこそは・・・」が数年続くモントーヤ、3.5点
カンテラ出身ということもあり、これまで大きな期待を背負ってきた選手。常に右サイドバックでアウベスにポジションを譲るものの、今シーズンには大きな成長が、というポテンシャルを秘めていると信じられていた。
その才能が開花しない大きな要因の1つとして、積極的なプレーが少ないことが挙げられる。メッシに大きく遠慮し、チームに遠慮するプレーは、常にバルサファンにはもどかしいものがあった。
年を重ねれば改善されるものの1つとして、ずっと続く今シーズンの大きな改善点であった。そして、アウベスを少しでも脅かす存在になることが今シーズンは期待された。
開幕からルイス・エンリケの信頼を勝ち取ることに失敗したモントーヤは、ベンチ外で試合をスタンドから見守ることがほとんどであった。前半戦はアウベスの不調もあり、モントーヤを起用しないルイス・エンリケの采配には疑問がもたれていた。
後半戦に差し掛かる12月頃にようやく試合に出場。その後もカップ戦などで時より出場するものの、良いプレーと物足りないプレーの繰り返しになって安定感に欠いた。
突如にも思えるルイス・エンリケの起用に応えることは出来ず、シーズン終盤はまたベンチ外で試合が過ぎていった。ルイス・エンリケとバルサファンのシーズン前の期待に応えられないシーズンであった。
未知の期待感は一瞬にして失くなるドウグラス、2点
移籍マーケットが閉まる1週間前ぐらいに急遽獲得が決まった選手。ルイス・エンリケの補強ポイントである右サイドバックに失敗していたバルセロナは、少し強引に補強した感じは否めなかった。しかし、ブラジル人のサイドバックで何度も成功を収めているバルセロナであり、移籍金は低くてもやってくれるだろうという期待感があった。
バルセロナに馴染むためにも公式戦のデビューは、リーガ第5節のマラガ戦になった。高いパフォーマンスが出来ず、その後も数試合出場したのちに、軽度の怪我を繰り返しながらベンチ外が定着してしまった。個人的にはバルサに馴染むために時間がかかり少しの期待感は残っていたが、ルイス・エンリケと多くのバルサファンは見切りをつけていた。
最終的にプレーした試合が数試合となり、出場時間も短かった。厳しいが期待外れの補強選手というレッテルを張られてしまった。
2人とも来シーズンは・・・
ここからは来季への期待になるが、今夏の移籍市場で2人とも移籍するのは間違いないだろう。アレイクス・ビダルの獲得とアウベスの残留によって、バルサの来季の右サイドバックは確保されている。
もし来季に2人がチームに残っても、今シーズンのようにほとんど試合に出場できない時間が続くだろう。飼い殺しをするぐらいなら、他のチームで試合に出るという選択肢が選手の為にもなる。
共にレンタル移籍ではなく、完全移籍での放出になると予想される。良いオファーが来ない場合だけ、レンタルという形で他クラブでプレーするだろう。
バルサでの活躍するチャンスは2人とも残っていないだろうが、他のクラブでの活躍を願っている。特にモントーヤは、バルサが放出してもったいなかったと言わせる活躍を見してほしい。