14/15シーズン評価 ベルマーレン、アドリアーノ、マシップ

今回は「14/15シーズンの選手評価、ベルマーレン、アドラーノ、マシップ編」についてのテーマです。シーズン前の期待、その達成感と実績、来シーズンへの期待という3つのテーマで考えていきます。

※点数はシーズンを通した評価の点数。10点満点で、6点を平均点とする。

怪我で今季は棒に振ったが、来季の新戦力としてベルマーレンには期待、1点

ベルマーレンは本職のCBと共に、左SBもこなせる選手である。背は決して高くないが、高いバネのあるジャンプ力で空中戦でも強い。読みと危険察知能力と敏捷性で、危険な所をカバーするのに優れている選手でもある。足元の技術も高く、バルサにピッタリなDFの獲得を昨夏にし、今季はDFラインの層を厚くすることが期待された。

獲得する時から怪我持ちは確認されていたが、時間が経てば回復すると予想れていた。しかし保存治療では上手くいかず、最終的に手術をした為に回復まで時間がかかった。リーガ最終節のデポル戦がバルサの公式戦デビューとなり、ウエルカムと長い怪我の回復に大きな拍手が送られた。

今季は予想外で起用できなかったが、来季は大きく期待したい。アーセナル時代から非凡な活躍を見せ、その活躍をバルセロナでも期待。怪我のしやすい体らしく、慎重な起用と共にシーズンが始まり、シーズン終盤には完全に1人の計算できる選手へと、ルイス・エンリケとバルサファンの信頼を勝ち取ってほしい。

シーズン序盤の出遅れがプレーに大きく影響したアドリアーノ、3点

アドリアーノは左右こなせるSBであり、今季もアウベスやアルバにもしものことがあった時の起用が期待された。ローテーションも考慮すれば、左SBである程度の出場も予想された。ベンチにこういう計算ができ、多くのポジションをこなせる選手が1人いるのは、バルサのSB事情に安心感を与えると考えられていた。

アドリアーノの今季は、プレシーズンが始まる初日で大きく悪いニュースから始まった。身体検査で不整脈が見られ、出場許可が出たのはシーズンが開幕してから数日経った後であった。プレシーズンで十分な練習が出来なかったアドリアーノは、ここからコンディション調整で苦労する。

試合の出場はしていたが、不規則な起用でありコンディションが上がり切らなかった。出場時間も1試合あたりにしては少なく、試合勘という意味でも感覚を取り戻せないでいた。もしかするとシーズン初めの不整脈が、常に頭をよぎってシーズンを戦ったことが1番の原因だったかもしれない。

前半戦はプレーに精彩が見られず、後半戦である程度復調するものの、試合の終盤には普段以上に疲れているアドリアーノの姿が見られた。結果的にはアウベスやアルバに大きな怪我がなくSBは安定したバルサだったが、アドリアーノをもう少し起用することがシーズン当初の計算であったに違いない。そういう意味でアドリアーノは今季のバルサの悪い予想外の部分であった。

来季はアドリアーノ自身の去就次第だが、バルサに残る可能性は低いと思われる。右SBにはビダルが加入し、左SBにもマテユーやベルマーレンが起用される可能性も考慮される。出場時間の確保のために移籍するというのが大方の予想である。もし残留すればそれはそれで今季こそプレシーズンでしっかり体を作り、シーズンを通してバルサのSBの保険の1人としての活躍が期待される。

3人体制のGKの仕事をチームの観点からよくこなしたマシップ、6点

マシップはルイス・エンリケが求めるGKの3人体制の為に、バルサBから昨夏に昇格したカンテラ選手であった。新加入のブラボとシュテーゲンに比べれば実力は見劣りはするが、もしもの時の為にトップチームと常に一緒にいることが期待された。また、新加入のGKの2人がバルサに早く馴染む為にも、マシップには練習やピッチ外での仕事も期待された。

試合の出場は結果的に予想通り限られたものであった。GKの2人にシーズン中に大きな怪我もなく、常に3番手として待ち構えていた。国王杯やリーグ戦の大きな意味を持たない試合での出場ではあったが、マシップ自体は良いパフォーマンスを見せていた。足元は落ち着いてさばき、ハイボールでも安定したキャッチングを見せた。セービング機会は多くなかったが、常に準備をしているという部分でGKとして優秀な要素も見られた。

バルサがポグバ獲得の為にカンテラ選手を放出して移籍金を得る中の1人にマシップは入っていたが、GKの3人体制の為にも残留は濃厚のように感じる。選手自身が出場機会を求めて移籍を希望すれば別だが、現在はそんな話は出ていない。試合の出場は来季も限られるものになるだろうが、第3GKとして常に準備してほしい。来季は国王杯でもう少し起用しても良いかもしれない。

 
 

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