欧州スーパーカップ 8/11 バルセロナVSセビージャ 試合結果
■ 目次
試合結果
バルセロナ5VSセビージャ4
得点者
3分バネガ(セ)
7分メッシ
15分メッシ
43分ラフィーニャ
52分スアレス
57分レジェス(セ)
71分ガメイロ(セ)
80分コノプリャンカ(セ)
114分ペドロ
選手
バルセロナ 監督ルイス・エンリケ
スタメン 4-1-2-3
GKシュテーゲン
DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、マテュー
MFブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ
FWメッシー、スアレス、ラフィーニャ
リザーブメンバー
ブラボ、バルトラ、アドリアーノ、セルジ・ロベルト、ペドロ、ムニル、サンドロ
選手交代
63分イニエスタ→セルジ・ロベルト、77分ラフィーニャ→バルトラ、93分マスチェラーノ→ペドロ
欠場者
ドウグラスとアルバ(怪我)、ネイマール(病気)、マシップとベルマーレン(判断)、ビダルとアルダ(制裁中)
セビージャ 監督ウナイ・エメリ
4-4-1-1
GKベト
DFコケ、ラミ、クリボヴィアク、トレムリナス
MFレジェス、クローン・デリ、バネガ、ビトロ、イボラ
FWガメイロ
セルヒオ・リコ、マリアーノ、デニス・スアレス、コノプリャンカ、ルイスミ、カクタ、インモービレ、
68分レジェス→コノプリャンカ、79分ガメイロ→インモービレ、79分イボラ→マリアーノ
試合詳細
バルセロナはほぼベストメンバーを揃えた。アルバとネイマールの欠場の所に、マテューとラフィーニャを起用。ペドロではなかったのがサプライズ。GKはコンディションも含めてシュテーゲン。対するセビージャはCBに本職でないクリホヴィアクを起用しており、CBの怪我人の多さは深刻であると感じさせた。
前半、飛び道具から始まり、バルサペースで終える
試合立ち上がり、パスを回して落ち着きたいバルセロナと、ボールを奪って速攻を積極的にしかけるセビージャの姿勢で試合は始まった。試合は思いがけない開始3分を経過せずにスコアが動く。
3分に、バネガのFKがバルサのゴールを破る。シュテーゲンが一歩も動けないゴールの隅を付いたシュートで、セビージャが先制。
先制点は許したものの特に焦りを見せないバルセロナは、パスを回しながら落ち着きを取り戻す。逆にセビージャは先制したことで、チーム全員に守備的な意識が強くなったのかもしれない。バルサも突如に同点ゴールを奪う。
7分に、メッシのコースを狙ったふんわりしたFKがネットを揺らす。完璧に近いコースのシュートは、相手GKベトが反応しても手が届かなかった。これで失点してから4分後に試合を振り出しに戻した。これで1対1。
この同点ゴールでバルサが徐々に主導権を握り始める。ある程度引いたセビージャの守備は、時間と共にバルサからボールを奪うのに苦労する。そしてその流れの中ではなく、突如にバルサに逆転のゴールを生まれた。
15分に、またしてもメッシのFK。今度は距離があったが、ベト側に蹴った鋭いキックは、ポストに跳ね返ってゴールに入り込んだ。これでバルサが2対1のリード。
これで完全に主導権を握ったバルセロナは、しっかりパスを回してチャンスを伺ういつもの姿勢に。1点リードもあり余裕のある戦いぶりを見せる。対するセビージャも待つ姿勢は崩さず、ある程度1点リードぐらいなら想定の範囲内という姿勢で試合は進んでいく。
28分には幻のオフサイドでのゴール。右からパスを回し、最後は大外を走り込んできた左への展開でマテューがフリーで中に折り返す。スアレスが押し込んで綺麗なゴールに見えたが、オフサイドでノーゴール。
31分にはアウベスのミドルシュート。ベトの真正面だったのでゴールには至らなかった。33分にはセビージャ、バネガがミドルシュートを打つも、こちらもシュテーゲンの真正面でゴールならず。
41分にはセビージャ、グラウンダーの速いアーリークロスに中の選手が飛び込んでチャンスシーンを作るが、最後はカバーに入ったアウベスが大きく蹴り出した。
試合の流れを掴んでいて、1点リードである程度満足している前半終盤に、バルサは大きくセビージャを突き放す追加点を決めた。
43分に、なぜかセビージャのディフェンスの裏のスペースに簡単に抜け出したスアレス。余裕をもったGKとの1対1のシュートは止められてしまうが、そのリフレクトを拾って上手く中央へパス。全力で走り込んできたラフィーニャが押し込んで、バルサがこの試合の勝敗を決めそうな2点リードとなるゴールを決めた。これで3対1。
このまま前半は終了し、立ち上がりの数分以外はほぼバルサペースとなった試合だった。このまま待つ姿勢のセビージャなら恐れるものはほとんどなく、2点リードもあれば余裕のある展開で、後半も終えれると感じたバルサファンは多かったに違いない。
後半、まずい守備からセビージャの猛攻の餌食に
後半頭から積極的なセビージャが少し復活。前半とは違いバルサのCB2枚にも積極的にプレスをかけてきた。前のめりになってきたセビージャだったが、バルサはそれをいなしながら試合を進めることに成功する。そして、決定的になるであろう追加点も奪う。
52分に、ブスケツがセビージャのビルドアップのボールをパスカット。カットしたボールをフリーのスアレスへパスし、スアレスが今度はベトを攻略して、ゴールに蹴りこんだ。バルサのリードは3点となり、4対1のスコアに。
前かがりになったセビージャはその姿勢を崩さず、得点を奪いにきていた。54分に、クローン・デリが強烈なミドルシュートを放つが、枠を捉えなかった。そんな得点への姿勢はすぐに報われた。
57分に、ビトロのクロスにファーサイドでフリーになったレジェスが、ゴールへ流し込んでセビージャが1点返す。これで4対2に。
この1点を取られてすぐさまやり返すバルセロナ。58分に、ラキティッチのパスを受けてラフィーニャがゴール正面から強烈なシュートをするが、ベトがナイスセーブを見せた。61分には、ラキティッチのCKにニアでラフィーニャがヘッド。クロスバーに当たって枠を捉えなかった。
63分には少し足を痛めたイニエスタがベンチに下がった。交代で入るのはセルジ・ロベルト。ここからボールの支配は徐々にセビージャへと移る。そして、嫌な形でセビージャに得点を与えてしまう。
70分に、マテューがクロスボール時にビトロを抑え込んでPKを献上。ガメイロが左に強烈なシュートを叩きこみ、セビージャが1点差まで詰め寄る。これで4対3のスコアに。
これで完全に息を吹き返したセビージャは、イケイケの攻撃モードに入った。ボールを支配し、サイドを起点にバルサのゴールへと襲い掛かる。
74分にはバルサ、メッシがゴール正面から強烈なシュート。ベトのとっさに出しただけの手に当たっただけで、大きく弾かるほど強烈なシュートだった。
77分にバルサはラフィーニャに代えてバルトラを投入。バルトラはCBに入り、マスチェラーノが中盤へ。昨シーズンに何度も見せた形であり、これで完全に逃げ切り体勢だと思われた。しかし、代わりに入ったバルトラのミスを起点に、遂に同点に追いつかれる。
80分に、インモービレがバルトラと入れ替わりディフェンスとGKの間にクロス。ファーでコノプリャンカが押し込んで、遂にセビージャが同点に追いつく。これでまさかの4対4の同点のスコアに。
これで攻勢を弱めたセビージャは、バルサにまたボールの主導権を譲った。ここで一気に攻められると危なかった気がする。
89分に、メッシのFK。遠い距離だったが、強いシュートはゴールの隅のフレームをかすめて外れた。92分にもメッシはFKの場面を迎えたが、壁に当たってしまった。
4対1のリード時には考えられなかった同点に追いつかれ、延長を迎えることになった。
延長、最後はペドロで勝利(バルサでのさよならゴールかも)
延長に入ってもセビージャは前半のように、守備を固めた待つ姿勢であった。得点の欲しいバルサは、93分にペドロを投入。マスチェラーノを下げて、いつもの4-1-2-3のメンバーに戻した。
ボールを持って攻めているバルセロナだったが、守備を固めるセビージャ相手に疲れもあって、ゴール前で正確なプレーが出来ないでチャンスを作れないでいた。セビージャはこのままPK戦でも良いような姿勢であり、バルサがいかに得点を奪うかに焦点をあてられる延長戦であった。
セビージャの速攻が時よりバルサのゴールを襲うも、必死に守っていたバルセロナは、最後もまたFKから劇的なゴールを奪う。
114分に、メッシの期待度が上がっているFK。壁に弾かれてリフレクトボールがまたしてもメッシの前へ。メッシは迷わずダイレクトでシュートを放つが、ベトがこれをファインセーブで弾く。ダメかと思われたが、全速力で詰めていたペドロが押し込んで、バルサが勝ち越しのゴールを奪う。これで5対4のスコアに。
リードを奪ってからはセビージャの猛攻にさらされたバルサ。完全に守備に入るバルサだった。117分にセビージャにFKから決定機を作られるが、ヘッドは枠を捉えなかった。121分にも素速いリスタートから最後はラミがフリーだったが、シュートは枠から外れた。幸運もあり、試合終了の笛はなった。
4対1からは予想出来ないほど苦労するハメになった試合だったが、終わってみれば5対4でバルセロナが欧州スーパーカップのタイトルを獲得した。年内の6冠に向けて、今シ-ズン初めのタイトル(年内4冠目)を獲得した。地味にウナイ・エメリのバルセロナに勝てない歴史が継続された。