ゴール前での守備回数を減らす押し込む攻撃が必要①

ガンペル杯でやっとバルサらしい戦いを見せたバルセロナ。アルバの負傷(全治10日~15日)は残念だったが、大きな怪我でなかったので一安心。

攻撃での効率性も南米トリデンテとカンプノウへの帰還で取り戻し、守備でも危ないシーンは少なかった。しかし、守備が完全に改善されているわけではない。ルイス・エンリケも「優勝するなら守備は鉄壁ではないとダメ」と発言している。

今回は「本来バルセロナはゴール前での守備回数を減らすことが重要①」というテーマです。今回は対戦相手を押し込む重要性編であり、明日はボールを奪われてからの守備編であります。

ペップ時代の守備はコンパクトな攻撃からの速い切り替え

常に昔と比較するのは良くはないが、ペップ時代のバルセロナの守備は鬼プレスと言えるチームであった。攻撃でコンパクトな陣形でパスを回し、ボールを奪われ守備に回った瞬間に速い切り替えで囲んでしまうのがペップ流の守備であった。

攻守にわたってコンパクトなチームを作り、その分スペースが少ない中でプレーが出来ないと活躍は難しいものがあった。常に素早くボールを奪い返すことを目的とされており、その為ボールポゼッション率が高いチームとも言えた。

このコンパクトなチームをルイス・エンリケに作れと言うのでなく、ペップ時代のように素早くボールを奪い返すプレスと囲い込みを実践してほしいのである。そして、自陣やゴール前での守備回数を減らすことが最終の目的である。

まずは相手を押し込む攻撃が必要

対戦相手が攻撃しにくいパターンとして、バルサのゴールに遠い位置からの攻撃のスタートである。最近ではどこのチームも速攻を中心とした攻撃であり、ボールを奪ってからの速い展開や個人技からの得点パターンが増えている。

これを相手に実践させない為には、バルサのポゼッションサッカーを復活させることが重要になる。ポゼッションで左右に振りながら相手の最終ラインを下げて、相手のコンパクトな守備組織全体を自陣に、いや3分の1に押し下げることがとても有効である。

そこからの相手の攻撃はバルサの後方に莫大なスペースを与えることになり、カウンターでやられるのではと思えてしまう。しかし、実際問題そこまで引く相手の攻撃の起点はほぼ前線の1枚ぐらいである。この前線に残った1枚は、バルサのCB2枚とブスケツや残ったSBで料理することは難しくない。

サイドの足の速い選手の攻撃を起点とするチームもあるが、押し込むことによってどうしても攻撃のスタート位置が低くなる。高い位置まで来るのに時間がかかるし、もし素早くボールを持たれても1人がプレスに行っている間に、周りの選手が戻ってこれる可能性は高い。

自陣での守備回数を減らす為に、敵陣地でボールを奪い返すことはさらに押し込む後押しにもなる。相手の最終ラインを上げるタイミングを失くすことで、中盤の守備の選手がディフェンスとの間に生まれるスペースを嫌い、前からプレスをかけられなくもなる。

まずは押し込む攻撃(パス回し)が必要であり、そこから簡単に脱出させないことでゴール前の守備の弱点は、表面化しにくい問題となるはずである。今シーズンはポゼッションスタイルにも戻りつつあるので、是非エンリケバルサに実践してほしい( `ー´)ノ

 
 

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