CL第2節 パリ・サンジェルマンVSバルセロナ 試合評価
■ 目次
試合での問題点
相手のカウンターに対してことごとくやられてしまう。相手の攻撃の起点に対してのチェックの甘さやスペースへのカバーの遅れなど、まだまだ通用しない部分が多々あった。シーズンの序盤では、新チームという事もあって、ある程度仕方ない部分と感じる。2月ぐらいの時期には、これが大きく改善されることを願う。
プレスで全然相手が捕まえきれない。前線からプレスをかけてもフリーの選手が多く、パスでかわされる場面が多々あった。これもルイス・エンリケが少しずつ修正するだろう。新チームに完璧を求めるには、まだ時期が早い。
ルイス・エンリケの試合の修正が少なすぎる。右サイドから攻めきれず、アウベスは完全に狙われていた。逆サイドのアルバの位置を高くし、ルーカスの位置を低くして、相手のカウンターの攻撃力を半減させる事が効果的であるように感じた。また、良い攻撃がメッシーから生まれるならメッシーの位置を初めから低く設定し、そこにラキティッチを上げたりと、攻撃の変化も少なかった。
試合での良好点
セットプレーでのサインプレーは良かった。ラキティッチのキックとマテューなど、少し攻撃のセットプレーでは期待できる要素が増えたが、基本は速いショートコーナーやサインプレーの方がバルサには良い。バルサはプレーが正確なので、それらの方が得点率の確率は高い。
選手の戦う姿勢はとても高かった。前からのプレスや最後でのブロックなど体は動いていた。この試合ではパリに様々な要素で上回られていたので、機能しなかった部分は多かったが、それはルイス・エンリケの仕事になってくる。
選手評価
()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ
GKステーゲン(3)
2失点目のコーナーでは中途半端な対応になり改善が必要だが、その他はミスなくセービング、パス回しとこなしていた。
DFアウベス(1)
相手の前線からのプレスによりボールロストが多く、不用意なパスによるボールロストも目立った。このレベルならもう厳しいのかなと感じてしまう出来であった。
DFマスチェラーノ(3)
1失点目のダビド・ルイスのマークは甘く、カバーニに対してもやられてしまう場面もあったが、カバーリングやスライディングでギリギリ持ちこたえていた。パス出しは良かった。
DFマテュー(1)
カバーニにケチョンケチョンにやられてしまった。ゴール前での切り返しやポストプレーで常に後手に回ってしまった。
DFアルバ(2)
2失点目の不用意なボールロストがあり、ルーカスにもやられてしまう場面が多かった。攻撃ではまぁまぁの出来であった。
MFブスケッツ(2)
この位置でボールが取れない事により、相手に良い攻撃が何度も生まれていた。1人の責任ではないが、ラキティッチを下げるなど対応は出来たはず。
MFラキティッチ(2)
ボールを触る機会が少なく、前線にパスを送れなかった。相手のプレスにまんまとはめられ、消されてしまった。
MFイニエスタ(3)
試合序盤は悪かったが時間が経つと共に、存在感は増していった。苦しい時にもっとボールを受けて、ゲームをコントロールしてほしかった。
FWペドロ(1)
ほとんど存在感はなかった。攻撃に絡む機会は少なく、右サイドでアウベスと共に流れが悪かった。
FWメッシー(4)★
この試合でもこの選手にパスが回らないと、チャンスが生まれないというのを再認識してしまう。この試合では唯一、相手に一切引けを取らない選手であった。
FWネイマール(3)
1ゴールは決めたものの、他のチャンスでは決めれなかった。強豪との試合ではこの選手がもっと攻撃の起点にもなり、1対1で相手をどんどん崩してほしいものだ。
FWムニル(3)
惜しいミドルシュートがあった。連携面でシャビやメッシーと動きが合わない部分が目立つので、連携を高めるのが大きな課題だ。
MFシャビ(3)
登場してからボールが落ち着き始めた。イニエスタを攻撃に専念できた部分も作り出した。厳しい相手だとまだまだ頼りたい存在である。
FWサンドロ(3)
出場時間は短かったが、1回左足の惜しいチャンスを作った。今日は決まらなかったが次の試合も期待できる内容だった。
最後のまとめ
試合に負けた事はもちろん残念だが、内容の良い試合が出来なかった事がより残念であった。アウェイで強豪との試合でもあり厳しくなるのは予想していたが、心のどこかで期待していた分、ショックもあった。
試合には負けたが、チャンピオンズのグループリーグ突破はまだまだ可能なので、気持ちを切り替えたい所である。すぐにリーグ戦(ラージョ)が待っているのでこの1戦の反省をして、次に挑んでもらいたい。
選手の頑張りには満足いくものだったので、ホームでは期待できるだろう(次にはスアレスもいるし)。心の奥底でリベンジを決め、リーグ戦に気持ちを切り替えしっかり体を休ませて、また勝利を目指してほしい。
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