後半戦で選手一人一人に求められる役割② SB、DH編
後半戦にルイス・エンリケから求められている役割についてのテーマの続きです。今回はサイドバックとディフェンシブハーフ編です。
■ 目次
SB(サイドバック)
1、ジョルディ・アルバ 25歳
左サイドバックとしての完全なるレギュラー選手。ほとんどの試合で出場を期待され、現在は同レベルでの替えの選手は見当たらない。スピードがありオーバーラップのタイミングも良く、パスもつなげワンツーでも裏に飛び出せる。運動量も豊富で守備のカバーリング範囲も広い。弱点としてフィジカルと高さが挙げられる。そのせいで前半戦のチャンピオンズやマドリー戦では、スタメンを外される試合もしばしば。
2、ダニエウ・アウベス 31歳
前半戦のほとんどの試合でのパフォーマンスはバルサレベルではなかった。しかし、最近は復調の兆しがあり右サイドバックのスタメンとしても申し分ないレベルになってきている。後半戦もこの選手が基本スタメンを張ることになる。スピードが少しなくなったりと衰えは見えるものの、それをカバーするやる気と戦う姿勢はいまだに健在だ。プロサッカー選手として必要な要素は失われていなく、一人の選手として尊敬できる選手である。
3、アドリアーノ・コレイア 30歳
今シーズンは病気や怪我もあり、今だにパフォーマンスが安定しているとは言えない。両サイドバックが出来るというメリットがあるが、プレーのレベルは物足りない。後半戦はコンディションを少しづつ上げ、大事な試合というよりリーグ戦でのアルバ、アウベスを休ませるための起用が増える。そこでしっかりしたプレーをすれば、出番はどんどん増えてくる。
4、マルティン・モントーヤ 23歳
もしかしたら冬のマーケットで移籍しているかもしれないが、バルサの将来の右サイドバックの選手として必要である。1月までは出番はほとんどなかったが、最近はドウグラスより立場が上になっている。アウベスを休ませたい試合での出場は何試合もこの先にある。守備で物足りない部分はあるが、パス回しや攻撃参加などは結構いける。遠慮しがちなプレーが多いが、対人での体の当たりを見ると、負けん気は内に秘めるタイプにある。
5、ドウグラス・ペレイラ 24歳
アウベスの後釜として獲得したが、これまでのパフォーマンスはバルサファンの期待のレベルにまでは達していない。しかし、バルサのサッカーに慣れていないこともあり大目に見なければならない。後半戦はほとんど出番はないだろうが、来シーズンには戦力として数えれるようにしっかり練習してほしい。バルセロナのピッチ外の生活にも慣れ、ピッチ内で安定したプレーを1日でも早く期待したい。
サイドバックはアルバ、アウベスの2人以外の3人(アドリアーノ、モントーヤ、ドウグラス)は、団子状態の評価になっている。この3選手の誰もルイス・エンリケの完全な信頼を勝ち取っている者はいない。後半戦はこの3選手のうち1人でも信頼できる選手が出てきてほしい。困ったらセンターバックのマテュー、バルトラがサイドバックを務めることもありそうだ。
DH(ディフェンシブハーフ)
1、セルヒオ・ブスケッツ 26歳
現在のバルセロナで唯一のディフェンシブハーフの選手。レベルが高く、中盤の選手では一番欠かせない存在である。後半戦はほとんどの試合に出場をしながら、余裕のある試合で途中交代で休む形になる。攻守において替えが効かず、守備でのカバーリングの広さや、攻撃での周りを活かすパス回しは世界的に1流レベルである。世界のトップ3に入るディフェンシブハーフの選手である。バルセロナの心臓のポジションであり、困った時にこの選手に何度も助けられることになる。
後半戦の試合の90%以上はこの選手のスタメンになるだろう。今やバルセロナの中で1番重要と考えるバルサファンもいるぐらいだ。まだ若いので疲れによるパフォーマンスの低下は考慮する必要はない。特に守備での貢献をバルセロナは必要としている。