2枚目のイエローカードの判定基準は!?

CL準々決勝1stレグのアトレティコ戦で前半35分に、アトレティコのフェルナンド・トーレスがブスケツへのタックルで2枚目のイエローカードを受けて退場した。アトレティコ陣営は試合後に不満を述べており、最近ではバルサのCLでの相手チームの退場者数の多さのデータも引っ張り出されている。

今回は「2枚目のイエローカードを出す基準は難しく、基本は審判を尊重すべき」というテーマです。

審判は1つの1つのプレーだけでなく試合の流れ、そして感情で判定している!?

最近の審判のミスジャッジは大きなサッカー界のテーマと見られており、試合会場のカメラが多くなったこともあり、テレビの視聴者はスロー映像などで1つ1つのプレーを見返すことがとても容易になっている。

オフサイドやPA内でのファールやレッドカードや2枚目のイエローカードなどの試合に大きく影響されると考えられる反則も、映像ではある程度はっきりとした答えが出てしまう。

1つ1つのプレーを見返せば個人差はあれど反則か反則でないか、イエローカードなのかレッドカードなのか、イエローを与えずに注意すべきプレーなのかの判定は視聴者でも出来てしまう。

しかし、サッカーの試合というのは1つ1つのプレーだけで審判が判定をしていないのは常識となっている。負けチームに判定が甘くなったり、片方のチームに退場者が出たらその対戦チームには退場者が出やすかったり、何かやられた後のプレーで強いコンタクトのタックルを仕掛ければ報復行為とも見られられたりするなど、暗黙の常識というかそこには主審の“人間の感情ありきの判定”になってしまう。

主審1人1人でも判定の基準が統一されていないサッカー界で、主審1人1人の感情を踏まえた場合は判定が毎試合同じになることなど考えられない。

その感情こそが退場やPKを与える主審の基準をずらし、人間が判定するならそこは常にありきで審判問題は考えなければいけない。今回のテーマの結論としては早いが、だからこそその試合でのジャッジは主審や審判団を尊重するしかないと自分は強く思う。

2回のファールで2枚のイエローの前半での退場はスペインでは御法度でも・・・

ここでアトレティコ戦のトーレスの退場の話に戻して、試合後にアトレティコ陣営の中から「2回のファールで2枚のイエローなんて」や「バルサ(ビッグクラブ)は守られている」など審判の判定に納得していないコメントが多かった。

八百長やビッグクラブびいきの判定などに自分は興味はないので無視して、「2回のファールで2枚のイエローなんて」のコメントにとても注目したい。その後もし付けたすとすれば「しかも前半での退場は時間帯的に早すぎる」というのが適切だろう。

バルサファンはリーガ(バルサ)の試合をより多く見て、恐らくサッカーの試合に楽しみというエンターテイメント性も求めていることから、この意見に相手ながら賛同できなくもない。スペインでは前半の退場はあまりさせない風潮があり、試合開始時はイエローカードも抑え気味なのも風潮になっている。第3者があのバルサとアトレティコの試合を見ていたら「この主審試合を壊しやがって!」と思っていたかもしれない。

しかしあの試合のドイツ人の主審には2枚目のイエローカードが妥当で、トーレスが退場になる判定に躊躇をしたようには見えなかった。ここの上記にも書いたように、この基準の違いには主審1人1人の感情の違いがあるように思える。

ここでは感情の違いというよりも国民性の違いという方が正しいのかもしれないが、自分の勝手なドイツ人のイメージは「堅物で真面目で己を誰よりも信じている」である。なのであの前半の時間帯でもイエローカードの反則があれば「私はルールにのっとりイエローカードに値する反則があったので、2枚目のイエローカードを提示して選手を退場させる」という主審個人の意思があったのだと思う。

個人的には自分もこっち寄りの感情の人間で「ファールはファールであり、イエローはイエロー、1枚目とか2枚目とかは考えなくてよい」と思っている。これも1人1人考え方が違うと思うし、誰に同調する必要性もなく自分の考え方を持つのが正しいやり方だと思います。

バルサ対アトレティコ戦を裁いていた主審が退場と判断すれば退場で、ビデオ判定導入や判定のルール改正が起こらない限りは、主審の判定に選手達は付き合わなければいけないのが現在のサッカー界だと割り切るしかない。試合後に何かを言ってもスコアは変わらず、ムカつく判定があってもただ耐えるのが今のサッカー界では1番賢いやり方に感じる。

 
 

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