マルク・バルトラがバルサから移籍・・・
先日の朝、目を覚まして海外サッカーの情報に目を通すとバルトラのドルトムント移籍が決定というニュースを見たと言う人は多かったのではないでしょうか。
今回は「バルトラがバルサから移籍しドルトムントへ、その穴埋め選手は?」というテーマです。
■ 目次
人生の半分を共に過ごしたクラブを去る決断をしたバルトラ
バルトラは12歳でバルサカンテラに入り、そこからカテゴリーを昇格してきて2010年2月にトップチームデビューを飾った。アウベス不在の右SBという本職ではないポジションでのデビューだったが、バルトラ自身はまずまずのプレーをしてバルサファンの多くの人に名前を憶えられた日となった。
そこではまだ期待のかかる若手選手の1人という印象だったバルトラだが、そこから少しずつ試合に出てそのポテンシャルの高さにバルサファンは気付き始めた。将来バルサのCBを守ってくれる選手と期待されてから、バルトラの試合に出れない数年間が始まる。
ペップに見いだされてバルトラはトップチームの一員となったが、そこからお世辞にもバルサで多くの試合には出場出来なかった。ビラノバ時代には出場機会は少なく、マルティーノ時代には多くの試合に出場したがチームが無冠でシーズンを終えたことでバルトラ自身も大きなインパクトを残せなかった。
それでも年齢的にもそろそろバルトラの時代が来ると思われる23歳の時に、現在の監督でもあるルイス・エンリケがバルサの新監督となった。元バルサの選手でカンテラ選手を重視してくれそうな監督だけに、バルトラの覚醒がここから始まると誰もが信じていた。
しかしルイス・エンリケ監督になってからはバルトラは常にチームのCBで最下位のランク付けをされ、多くの試合に出場する機会には恵まれなかった。それでも努力してアピールをし、バルサでの成功を夢見るバルトラは昨夏も移籍を考えたが最後は思いとどまってチームに残って戦った。
今シーズンはベルマーレンが怪我から復帰したこともありCBでは5番手の選手となってしまい、バルトラは試合に出る以前にベンチ外の試合も多くなった。ベルナベウクラシコでは怪我人を除いてGKのマシップとバルトラの2人が監督判断でベンチ外となってしまい、バルトラはこのことに大きく心を痛めているという報道もあった。
今シーズンも終わってバルトラ自身は多くの出場機会に恵まれず、自分の25歳という年齢も考慮してバルサから離れる移籍という決断をした。そのクラブはドルトムントであり、ブンデスリーガではバイエルンに続く2番目のチームである。来季のCLにも出場するチームとなっている。後はバルトラに幸運あれ( ̄▽ ̄)
バルトラの移籍金800万ユーロ・・・信じられない
バルトラ移籍だけでもバルサファンを悲しく怒らせるニュースとなっていたが、さらに発表された移籍金が800万ユーロと格安なので怒り倍増となっている。
契約解除金の契約で試合出場数が少ない場合は設定した4000万ユーロから5分の1の800万ユーロに減少する契約だったらしい。数年前にあったチアゴがバイエルンへ移籍したケースと同じであり、カンテラの期待のホープが市場価値より安く売られる結果となった。
クラブのフロントに契約の問題はあるだろうが今のフロントを全く信じていないのでここは飛ばして、ルイス・エンリケにはもう少しだけバルトラを起用してほしかった。
マテューやベルマーレンより現状の実力がバルトラの方が確実に上とは思わないが、経験を積んでいけば世界でも有数のCBになったとは思う。特にカンテラ出身の選手でバルサのサッカーをよく理解している選手だけに、今回の放出劇はとても残念な結果となった。
バルトラというサッカー選手を単体で見た場合には移籍は良かったと思うが、バルサファンだけにバルトラにはバルセロナで成功してバルサのユニフォームを着て戦っていく姿が見たかった。
バルトラ放出でその穴埋めを求めたルイス・エンリケ
どうやらルイス・エンリケ監督はバルトラが抜けた場合の穴埋めの補強を望んでいるらしく、それは現状ではリヨンのユムティティ(22)が濃厚のように思われる。カメルーン出身のフランス人のようだ。
移籍金は2000万ユーロを下回るらしく、左利きでCBと左SBが出来る選手のようだ。自分は全くこの選手のプレーは知らないが、プレー集を見る限りパワフルな守備でスピードがあり、パスをつなぐのも上手い選手に見える。もし獲得が決まればプレシーズンで要チェックの選手になりそうだ。
恐らくこの選手を獲得となればブリントの獲得はなく、CBの補強では様々な報道がなされているが現在の所属選手を放出しなければ獲得もないと見て良いだろう。ベルマーレンが出た場合にはラス・パルマスのレモス(20)獲得という報道もあり、意外にこのレモスという選手が面白そう(髪型含めて( ̄▽ ̄))なので地味に獲得を期待している。
補強の話も進まない内に放出だけポンポン決まるとか本当に相変わらずですね。
大物狙いなら時間がかかるのは当然ですが、いつも通り後手を踏んでるだけにしか見えません。
続投が決まったばかりですが、フロントが無能であることに変わりはありませんし、入れ替えが不可能なら有能なスタッフに参入して欲しいものです。
バルトラに関してはシーズン終盤がゴタついてなければ試合数はクリア出来た気がしなくもないですが、
残留しても浮上はまず望めなかったでしょうし、移籍先がすんなり決まったのは本人にとって良かったのでしょう。