今夏５人目の補強選手　ヤスパー・シレッセン（動画付）

ブラボのシティ移籍が騒がれてから、代わりとなるＧＫ獲得が必須になったバルセロナはアヤックスのヤスパー・シレッセン（２７）を獲得した。これまで獲得した４選手は獲得時の年齢が２２歳だったが、この５人目で２２歳のちょっとした記録は終わりを告げた。

今回は「ブラボの代わりとなるシレッセン獲得、ＧＫの起用方法に変化が起きる！？」というテーマです。

オランダ代表でもプレーし様々な経験をしたシレッセン

バルセロナはシレッセンを移籍金１３００万ユーロ+出来高２００万ユーロで獲得した。契約期間は５年で、違約金は６０００万ユーロとなる。バルセロナではシュテーゲンに次ぐ第２ＧＫの序列で、カップ戦で試合に出場することが予想される。

シレッセンは２０１０年に第１ＧＫの負傷を受けてＮＥＣでトップチームデビューし、そのシーズンはスタメンの座を掴んで２０１１年の夏にアヤックスへ。アヤックスへ移籍後は２シーズンは第２ＧＫの座でカップ戦要因となった。３シーズン目になってスタメンの座を掴み、そこからアヤックスの正ＧＫとしてゴールマウスを守ってきた。オランダ代表では２０１４年Ｗ杯に正ＧＫとして選ばれて多くの試合に出場した。

シレッセンと言えばＰＫストップがないＧＫとして有名らしく、プロキャリアでは相手選手が枠外に外した１回以外は全てＰＫを決められているようだ。自分の手で止めたことがないと言うことだが、バルセロナに来てこれまで止められなかったＰＫ分を止めてくれれば・・・。シレッセンは正GKだけでなく第２GKとしてもプロでしっかり経験しており、経歴を見ていると様々な状況でも諦めずに練習して正GKとして選ばれた努力してきた鏡のような選手。選手としてだけでなく１人の人間としても真面目な人格らしいが、経歴から見ても練習熱心な良いサッカー選手と思われる。

シレッセンと言ってもプレーどころか顔すら知らねぇよと言う人の為に、昨シーズンのシレッセンのアヤックスでのセーブ集の動画を載せておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=-2GxzyysXRY

※上記の動画はYouTubeチャンネル「NederlandsVoetbal」様より引用

ベストセーブ集というだけあってシレッセンが止める止める、このプレー集にはなかったが足元の技術も高い選手らしく、バルセロナのサッカーにも合ったGKとして獲得されたようだ。９０分通して数試合見ないとGKの評価は難しいので、シレッセンがバルセロナでデビューする時にはシレッセンに注目を( ｀ー´)ノ

「リーグ＞CLと国王杯」から「リーグとCL＞国王杯」になれば！？

ここからはエンリケバルサのGKの起用方法についてのお話。今まではブラボがリーグ戦、シュテーゲンがカップ戦（CLと国王杯）でゴールマウスを回してきた。ブラボがペップシティへ移籍するのは確実で、シュテーゲンが第１GKとしてリーグ戦でゴールマウスを守ることになるだろう。自ずと獲得したシレッセンが第２GKとなってカップ戦を守ることになるわけだが、今シーズンからはCLと国王杯の２つの大会で守らすのではなく、CLもシュテーゲンが守る方がチームとしてもシュテーゲンとしても良いように感じる。

正直シレッセンの実力がまだ謎で、バルサファンから信頼されていたブラボの代わりで獲得したわけだがブラボほど安心してゴールマウスを任せれるGKなのかは疑問がつく。GKとしての経験は豊富だが、実力の面でシュテーゲンより上なのか同等ぐらいなのかも未知数。

そこでシュテーゲンがもっと多くの試合に出場したいという願望もあり、リーグ戦だけでなくCLの試合でもゴールマウスを守ってもらう方がバルサファンも安心するのではないだろうか。同時にシュテーゲンの不満も解消出来、一石二鳥なのではないだろうか。シレッセンが相当良いGKならCLもシレッセンで問題ないのだが、現状ではそこまでの期待感は正直ない。

最後はルイス・エンリケが起用法を考えて決めるのだが、シュテーゲンの不満を解消して気持ちよくプレーさせる為にもリーグとCLはシュテーゲン、国王杯はシレッセンで今シーズンはGKを回しても良いように感じる。マシップも結構良いGKだがやはり第３GKという立ち位置は変わらないのだろうな。