スーペルコパ1st 8/14 A・ビルバオVSバルセロナ 試合評価
■ 目次
試合支配率
※赤色はバルセロナ、黒色はビルバオ、白色は互角
・バルセロナ0分、ビルバオ5分、互角85分
基本的には多くの時間で45:55の割合ぐらいでビルバオ寄りのペースであった。しかし、大きく主導権を握られたのは5分間ぐらいで、これといって押し込まれる時間はなかった。
試合での問題点
全体的にパフォーマンスの低い試合を演じた。中2日での疲れが溜まっているのは見てとれるようなコンディションだったが、試合に出ていない選手達のレベルでも、もう少し期待したい試合ではあった。戦い方もやり方も全く変えていない昨季を研究されて、今季はより難しいシーズンだと予感させる。
課題の無いようにも思えた攻撃でチャンスを作れないでいた。前線へのボール供給がほとんど途絶え、前線の選手の動き出しも不足。ボールは後方で回るだけで、速いパステンポでの崩しはほとんど皆無だった。ビルバオのディフェンスは結構楽だっただろうな( ̄▽ ̄)
少しの差が重なれば大きな差になる証明のような試合であった。ミスと呼べるか呼べないようなプレーからの失点が多く、若干の中盤での力の差、若干の大丈夫でしょと感じさせる雰囲気が、サン・マメスということもあり4点差という大きなスコアになった。昨季は期待を大きく上回ったベンチメンバーも、今季はトップチームとでは実力の差を痛感させられる機会が多い。
これは結果論で卑怯な話だが、この2試合ルイス・エンリケの選手采配が全て悪い方向にいっている。予想できる途中交代は、対戦相手にとっては計算の範囲内なのかもしれない。スタメンもこの試合では多くのローテーションを採用し、良い所は多くはなかった。戦い方や選手采配も含めて新しいチャレンジがほとんどないチームの戦い方に、選手達にマンネリ化が出てきていると感じさせる。
試合での良好点
4失点はしてしまったが、失点シーン以外では守備陣は結構踏んばっていた。アドゥリスをほとんど封じ、ビルバオのシュートシーンは限定的であった。良い守備とは決して言えないが、ミスをなくし集中力を持続できれば、ある程度の守備にはなっただろう。
ちょっと目についた選手
・バルセロナ
DFベルマーレン
唯一良かった部分と言えたかもしれない。ビルバオというリーガでは屈指のボディコンタクトの激しい試合を体験し、リーガでのファールになる境界線の感覚を掴めただろう。プレーに安定感を感じられ、出来ればアルバのベンチとして左SBも出来れば良いようにも思えた。これからCBでの優先順位も上がり、多くの試合でバルセロナに勝利をもたらしてくれるだろう。
・アスレティック・ビルバオ
MFサン・ホセ
スペイン代表にも召集されたりと昨季は大きく躍進したが、今季は攻撃面でも活躍しそうな先制点での強烈なミドルシュートのゴラッソ。守備面では激しいプレスと強靭なフィジカルを保ち、攻撃面でも活躍したらスペイン代表の常連メンバーになるのは間違いないだろう。
最後に一言
悪夢のような試合になり、信じられないスコアでの敗戦となった。そこまでの大差のような内容の試合ではなかったかもしれないが、0対4のスコアはリアルである。セカンドレグのホームの戦いで逆転するのはほぼ無理だろうが、意地を見してほしい。バルサファンが奇跡の逆転を信じられる内容の試合と、スコアまではもっていきたい。年内6冠に向けて、赤信号はほぼ点灯していると言える試合結果になった。
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三冠後の気の緩みとか、PSMでの調整の難航などの原因は考えられますが、過酷なシーズン前半戦に向けて完全に準備不足が露呈した形ですね。
ローテーションが大胆すぎたとはいえ控えの層の薄さは懸念材料でもあり、アルダとビダルが加入するまで苦戦しそうな印象も。
ペドロも今回は大事な場面で決められず失意のまま移籍が決まりそうな雰囲気です。
偉業達成は厳しくなりましたが、今後のチームの姿勢にも関わるのでやられっぱなしでは終わらず最低限の意地は見せつけてほしいです。