リーガ第34節 4/28 バルセロナVSヘタフェ 試合評価
■ 目次
試合での問題点
ほとんどなし。メンバーを入れ替えてもこの戦いなら今は特に心配な部分は少ない。試合に対する姿勢もプレー内容も特に問題点はない。今季の残りはこの調子の良いチームを信じるだけと言った、後は少しの神頼みしかない。
試合での良好点
バルサらしいテンポ良いパス回しが復活。相手のプレスが強くないとはいえ、ツータッチ以下での速いパス回しが出来ていた。自分達のパス回しから相手のプレスを動かせ、完全に主導権を握っていた。ワンタッチやスピードを上げて攻撃のスイッチを入れるタイミングも適材適所にできていた。
バルトラとマテューコンビでは個人的にライン設定が不安だったが、基本的に危なげないシーンは少なかった。相手のFWにしっかり体を寄せ自由にさせず、ナイスプレスでボールを奪う機会が多かった。前線のプレスや囲い込みも相変わらず良かった。
試合終盤は気の緩みもあったが、90分間を通してゴールを狙う姿勢を崩さなかった。ローテーションも出来、心身ともに充実しているチーム状態は、最後の5月に突入するのにベストな状態と言える。
選手評価
()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ
GKブラボ(4)
自分の中途半端なポジション取りもあったが、ループシュートを防いだことが大量得点につながった。安定したプレーで、一番後方でチームを見守った。
DFアウベス(4)
質の高いプレーでミスはほとんどない。メッシとの連携はさすがであり、右の攻撃の活性化につながった。守備では激しいタックルでマイボールに何回もした。
DFバルトラ(4)
守備ではスピードと思い切りの良さを活かし、危険な場面をタックルで守備を助けた。縦に鋭い縦パスを何回か通し、セットプレーではヘディングで惜しいシュートが2回あった。
DFマテュー(3)
無難にプレーし、日頃試合に出ている選手の余裕すら感じさせるほどリラックスしてプレーした。激しいプレスで何度もボールを奪い、しっかりパスもつなげていた。
DFアドリアーノ(3)
後半は何度かミスが目立ったが、スピードとフィジカルを活かした守備でピンチを何度か救った。プレス時にファールが何度も起きているが、アグレッシブとポジティブに捉えよう。
MFブスケッツ(3)
周りを活かす為にシンプルにプレーし、パスを左右に捌いた。守備での問題点は少なく、攻撃でも良いプレーを続けているが、このパフォーマンスが普通に思えるほどプレーのレベルのベースが高い。
MFラフィーニャ(4)
90分を通してよく走り、緩急をつけたドリブルで何度も縦に攻撃しようとした。前半は特に高い位置でプレーする機会が多くあり、そこでのプレーも最後の質を高めるだけといった感じ。つなぎでは何も心配な部分はなかった。
MFシャビ(5)
試合をパス回しで支配し、プレスでチームの攻撃の時間を長くした。綺麗なゴールも決め、最近のシャビのプレーにトップレベル以外でのプレーはまだ早いと感じさせる。衰えをほとんど見せず、まだまだリーガ出場記録数をバルセロナで伸ばしてほしい。
FWメッシー(5)★
この選手が活躍したら常にMVPに選ばないといけないほど活躍が際立っている。他にもシャビ、スアレスなども良いプレーを見せる中、その中でも格の違いを見せつける良質なプレーを披露。2ゴールも決め、チームのタイトル獲得と共に得点王もとってくれれば。
FWスアレス(4)
最近のチームとの連携は上がっていたが、さらに動き出しにも合ってきた。ポストプレーでも良いプレーを見せ、何度もピッチの広い範囲でボールを受けた。ゴールへの貪欲さが消えず、バルサの欲しかったストライカーという感じがする。
FWネイマール(4)
大きく目立つことはなかったが、左サイドでボールを何度も受け攻撃を落ち着かせた。縦に速いドリブルこそ相手の守備組織もあり少なかったが、守備では満点に近い出来だった。スアレスやメッシが前線に残れるように、左サイドで守備を頑張ることを90分間通して見せた。
MFセルジ・ロベルト(3)
守備時のポジショニングには改善点があるが、運動量と俊敏な動きでボールを何度も奪った。攻撃では高い位置でのプレーもし、セルジ・ロベルトらしいアンカーになってくれればうれしい。
FWペドロ(3)
後半はチームとして左で攻撃する機会が増えたため、あまりボールには触れなかった。
最後のまとめ
ローテーションをしながらの大量得点による快勝で、文句が何一つ言えない試合になった。バルトラ、ラフィーニャ、セルジ・ロベルト等の試合に常時出ていない選手達のパフォーマンスが、安定していたことが何よりも嬉しい。この試合展開と分かっていれば、ベルマーレンを残り数分出したかった( ̄▽ ̄)
心配事がほとんどないままシーズン佳境を迎えたバルセロナと言った感じがする。チームの調子も良く、今までのローテーションとコンディション調整が上手くいっていた証拠になっている。
次のミッションはアウェイのコルドバ戦でも少しのローテーションをしながら、快勝を狙うだけである。リーグとチャンピオンズで最後の大事な局面だが、「人事は尽くした」感があるチームに、後は少しの運があれば良い結果につながるだろうと感じさせるチーム状態に全く不安はない。