CL第4節 11/5 アヤックスVSバルセロナ 試合評価
■ 目次
試合での問題点
一番の問題点でもあるが、メッシーにパスが回らないと攻撃できない部分である。他にも良い状態の選手がいるのに、メッシーにパスを回すことに重きを置いており、攻撃に重きを置いてない状況がしばしば見られる。点を取る為に攻撃をしている事を忘れずに、効率的に攻めれるようにならないと苦しい試合はこれからも続くだろう。
ルイス・エンリケの前線に3枚を残している意味がイマイチ分からない。守備時にも前線の3枚は前に残っていることが多いが、速い展開のカウンターは皆無であり、遅攻をするならネイマールかスアレスの片方か両方をしっかり下げて、守備ブロックを作ったほうが良いように思える。
プレスの位置が曖昧であり、あのプレスの仕方ではボールをキープして主導権を握るプレースタイルを実践するには向いていない。プレスをかける位置は大体ハーフラインの前付近だが、相手のバックラインにはプレスをほとんどかけないので、ボールを奪える所がどうしても自分達の深い位置になり、攻撃にも効率性を持たせることが難しい状況になってしまう。ボールをキープして主導権を握りたいなら、基本的に相手のGKまで激しくボールにプレスを掛けることが必要になってくる。プレスもただ見てるだけのプレスでは意味がない。
試合での良好点
あまりないのだが、ルイス・エンリケになってから本当に守備での粘りは感じさせてくれる。ゴール前でのシュートブロックや体を張った守備など、良い意味でバルサらしくない所が良い所である。
選手評価
()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ
GKステーゲン(4)
25分に試合の主導権を渡さないビックセーブがあり、足元でのプレーも安定していた。やはりブラボと同様に問題ないことを証明してくれた。33分の相手が倒れているシーンはボールを外に出しても良かったかも・・・。
DFアウベス(1)
厳しめにしたが、この試合や最近の試合から分かる通り、もうバルサのレベルではないと感じる。アドリアーノやドウグラスを起用したり、私的にはバルトラのサイドバック起用で良いと感じる。
DFバルトラ(4)
アヤックスの攻撃をしっかり止めてくれていた。先制点の裏への抜け出しなど、セットプレーの攻撃のオプションとしても期待できる。
DFマスチェラーノ(4)
最近バルサがパフォーマンスを落とす中、一番後ろでチームを支えてくれている。守備におけるMVPの活躍をこの試合でも見してくれた。
DFアルバ(3)
相手のエル・カジに結構やられていたが、最後の所では踏ん張れていた。攻撃にもっと参加して、左サイドをネイマールと連携して広く使えたらもっと良かった。
MFブスケッツ(3)
怪我の心配は本当にないのか不安は残るが、中盤でのボール奪取に成功していた。アヤックスの攻撃を一番防いでくれていた選手である。
MFラキティッチ(2)
中盤での守備や、時より見せるフリーランニングなど良い場面もあったが、もっと期待したい選手である。攻撃において何回か見られた、長いボールでのネイマールの裏へのボールやスアレスの裏の動きに合わしてスルーパスを送るシーンが増えてくる事で一段階レベルが上がると感じる。
MFシャビ(2)
アヤックスのプレスによってボールを触る機会が少なく、ゲームをコントロールすることは出来なかった。前線の選手の動きが少ないことも注意して欲しい。
FWスアレス(2)
連携で合わないシーンや、自分が欲しいタイミングでボールが出てこない事にまだ戸惑っている。少しずつ解消していけば良いが、周りの選手に遠慮したりするプレーは全くいらなく、もう少し利己的にプレーする事を望む。
FWメッシー(4)★
この試合において、唯一バルサの攻撃のスイッチを握っていた。攻撃での貢献はさすがだが、守備でのプレスももう少し貢献して欲しい。ルイス・エンリケのプレスのやり方がメッシーを怠けさせているように感じる。
FWネイマール(2)
前半は完全に試合から消えてしまった。裏への動きや攻撃の起点になろうと良い部分もあったが、サイドに張り付かずもっと中でプレーして、サイドのスペースはアルバが使えば良いように感じる。
FWペドロ(3)
守備でのプレスや、メッシーのアシストでチームに貢献してくれた。最近はもう少し長くプレーさせてあげて、もっと見たいと感じるようになってきた。
MFラフィーニャ(3)
セカンドボールの拾いなど、ボールがこぼれてくる場所が予測できるという能力を持っているのだなと前の試合からも感じる。攻撃では焦らず確実に繋ぎ、自分がもっと積極的に飛び出しても面白いと感じる。
DFアドリアーノ(3)
あまりボールを触る機会は少なかったが、怪我からの復帰が何より喜ばしいことだ。筋肉系の怪我が多いので、慎重に起用して欲しい。
最後のまとめ
結果に満足できたが内容に大きな改善点が見られず、現状維持と言うより一歩後退したと感じた試合であった。
攻撃のバリエーションの無さがこのチームを大きく苦しめる要因になっているのは間違いない。
チャンピオンズにおいて決勝トーナメント進出は決めれたが、首位通過を狙う為にも残りの2試合も集中して戦ってくれればと願う。
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