15/16リーガ第4節 9/20 バルセロナVSレバンテ 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はレバンテ、白色は互角

20150920 レバンテ戦

・バルセロナ10分、レバンテ10分、互角70分

バルサペースで試合は進んだ時間は少なく、後半の立ち上がりに先制点が入らなければ相当厳しい試合展開になっていたと予想できる。前半は全体的にレバンテの思い通りの試合展開であり、後半もバルサの良かった時間は短かったが、サイドや縦パスからチャンスは数多く作ってはいた。試合のコントロール的にはそこまでコントロール出来ていない印象を受けた90分間だった。

試合での問題点

新しいシステムやローテーションを組んだおかげでちぐはぐな部分が多かった。それでも一番の要因はメッシのプレーエリアだったように感じる。前半は中央から自由に動いてその同サイドをコンビネーションやドリブルで崩そうとしたが、レバンテの数的有利な守備を崩せないでいた。後半は右よりに配置し左への大きい展開で、左の攻撃がより活きるようになった。また、前半はムニルが右のサイドで孤立気味だったが、メッシのサポートでムニルもテンポの良いプレーをいくつか見せることが出来ていた。

この試合でも繰り返されたチームとしてサイド攻撃の回数の低さ。ウイングの選手が空けたスペースをSBが上がって、シンプルに使えば良い所で中央突破を選択することがしばし見られた。レバンテの守備がそれをある程度良しとしていた部分はあったものの、やはりフリーの選手の方が得点の匂いを感じるように思える。メッシ中心の攻撃でメッシが中央にいると、中央の攻撃が極端に多くなりバランスの悪い攻撃になりやすい。

新しいシステムで4-2-1-3をこの試合では採用したが、中盤の守備が最大の問題点になるという課題を露呈した。ラキティッチとブスケツの2枚では守り切れず、数的不利や飛び出したスペースを数多く使われた。レバンテ相手だったから最終ラインでもある程度対処できたが、中盤や前線に攻撃力がある選手がいたら失点のリスクはもっと上がっていたに違いない。攻撃面でもラキティッチの攻撃さ参加が制限され、中盤の攻撃の厚みがなくなってしまった。

試合での良好点

最終ラインの上げ下げのラインが少しズレてはいたものの、メンバーがいつもと違う中、よく守備をしていた。前線への選手のアプローチも良く、相手の前線の選手にそこまで仕事をさせなかった。もう少しレバンテの前線に苦しめられるかなと予想していたが、カバーリングをしあって守っていた。

この試合はローテーションを多く採用し、本来のバルサの評価とは分ける必要がありそうだが、その中でも勝利を収めれたのが最大の良い事であった。長くはないが良いテンポのパス回しを見せる時間帯もあり、それを継続すればもっとチャンスを作って勝率は上がってくると予感させた。試合に出ていなかったメンバーもやる気に満ち溢れており、試合への姿勢はパーフェクトであった。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

FWムニル

この試合では右のFWの位置に入った。久しぶりの出場で気合いが空回りしている感もあったが、それなりのプレーを見せた。変に真面目であり気負ってる感があるが、もっと楽にプレーしてくれればもっと活躍できそうである。右よりゴールに近い中央でプレーする方が、飛び出しとシュートが上手いムニルにとってもっと活躍できそうな気もした。

FWサンドロ

初めは前線の中央に入り、後半最後は左に入った。レバンテが5バックもあって数的不利の中、ポストプレーで何度かチャンスを演出した。もっと飛び出す姿勢を見せても良かった気がするが、ルイス・エンリケの指示なのかおとなし目の動き出しであった。左に入った方が活き活きしており、カットインからのシュートも考えれば、次からはムニルと逆のポジションで長く起用してもお互いに良い所が出るように感じた。

最後に一言

メッシとネイマールが流れの中から得点を奪い、アウベスとアドリアーノが怪我から回復して90分間プレーし、サンドロとムニルも90分間試合に出場し、ローテーションも大きく出来たのがこの試合最大の収穫の感じがした。勝利が何よりもの良薬であり、ここから中2日での試合が続くが連勝を期待したい。チームとしても戦いの内容は決して悪いわけではなく、良い時間帯もあるのでそれを継続させるだけといった感じである。

 
 

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