15/16CL第4節 11/4 バルセロナVSBATEボリゾフ 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はBATEボリソフ、白色は互角

20151104 BATEボリソフ戦

・バルセロナ85分、BATEボリソフ0分、互角5分

試合を通して一方的なバルサペースで進んだ。少し調子に乗りやりすぎな試合支配率配分な気はするが、それほどバルサの出来が素晴らしく、相手をほぼ全て圧倒していたという試合であった。今シーズンのこれまででは間違いなくベストゲームである。

試合での問題点

特になしで良い気がする。無理して書くと、出場時間の長いブスケツとラキティッチも休ましても良かった気がする。結果論だがラキティッチの怪我は試合に出したことで発生した。しかしこのメンバーでスタートしなければ、これだけの試合を演じれなかったのもあるので、ラキティッチの怪我は不幸だったと捉えるべきだろう。ラキティッチは次のビジャレアル戦は完全に無理なので、クラシコまでには間に合ってほしい所である。この怪我でクロアチアの代表招集は回避されるだろう。

試合での良好点

選手達の集中力と頑張りが素晴らしかった。チームの為に走り、動くことによって攻守共に安定感があった。守備ではプレスや囲い込みが実践できており、攻撃ではしっかり動き出していることでワンタッチのパスが増えていた。パスを出した後でもポジショニングを微調整する動きも良く、スムーズにパスが回った大きな要因であった。

前線からのプレスが完全に戻っていた。今のバルサに求めるのは最後は前線からのプレスぐらいだと感じていた矢先に、この激しいプレッシングは素晴らしかった。「スアレス、どこまでプレスで走るの?」と思えるほど走れており、チーム全員での守備が出来ていた。

選手全員が攻める姿勢を見せ、とても分厚い攻撃を繰り返していた。選手が高い位置で人数をかけて何人も絡んで攻撃が出来ていた。結果的には最後はネイマールとスアレスの絡みでゴールとなったが、他の選手のアシストやゴールも十分考えられる良い攻撃が出来ていた。選手1人1人が前にスペースが空いていたらガツガツボールをトップスピードで運び、攻撃の加速装置になっていた選手が多くいた。イニエスタやセルジ・ロベルトはその代表的な選手だった。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

DFマスチェラーノ

対人で完全にレベルの違いを見せつけた。球際で負けたシーンはなかった気がする。相手のFWを完全に抑え込み、BATEの速攻にも完璧に対応した。累積でリーグ戦を休んで疲れが抜け、パフォーマンスが向上したのかもしれない。

MFブスケツ

今日の対戦相手と、グループリーグというシチュエーションからは考えられないほど集中して気合いが入っていた。ピッチ外の問題を1人のキャプテンとして重く受け止めていたのかもしれない。パス回しは尋常ではないぐらいハイテンポで正確に回し、プレスやカバーリングでも一切隙を見せなかった。ルイス・エンリケが言う世界最高のMFをプレー面で証明した。

FWネイマール

体がキレすぎていて、そのスピード感あるプレーは止められる気がしなかった。ドリブルしすぎて取られる場面も所々あったが、それでもその突進力は化け物のようにしか感じられなかった。少し先の話になるが、代表ウイークでW杯南米予選のブラジル代表対アルゼンチン代表の試合があるが、このネイマールがいたらメッシ抜きでは間違いなく、ブラジル代表が勝ってしまうのではと思えるほどの個人での存在感が現在感じられる。スアレスとのハイプレスや守備もとても良かった。

最後に一言

何がキッカケかは分からないが、一気にバルサの調子が頂上付近に上がってきた感じがする。この調子なら次のカンプノウでのビジャレアル戦も、ほとんど心配な面はない。クラシコへの心配は怪我人(ラキティッチとメッシ)と、代表ウイークで期間が空くことと、コンディション調整の3つだけの気がする。このサッカーをクラシコでもして負けてしまっても、アンラッキーだったり相手が強かったりと、単純に負けを認めるしかないレベルの高い試合を今日は演じた。

 
 

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