15/16CL第5節 11/24 バルセロナVSローマ 試合結果

試合結果

バルセロナ6VSローマ1

得点者

15分スアレス(アウベス)

17分メッシ(スアレス)

44分スアレス

56分ピケ(メッシ)

59分メッシ

76分アドリアーノ

90+1分ジェコ(ロ)

選手

バルセロナ  監督ルイス・エンリケ

スタメン  4-1-2-3

GKシュテーゲン

DFアウベス、ピケ、ベルマーレン、アルバ

MFブスケッツ、ラキティッチ、セルジ・ロベルト

FWメッシー、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

ブラボ、バルトラ、マテュー、アドリアーノ、サンペル、イニエスタ、ムニル

選手交代

46分ブスケツ→サンペル、57分ピケ→バルトラ、63分セルジ・ロベルト→アドリアーノ

欠場者

マシップとサンドロ(判断)、マスチェラーノとドウグラスとラフィーニャ(怪我)、ビダルとアルダ(制裁)

 

ローマ  監督リュディ・ガルシア

4-4-2

GKシュチェスニー

DFマイコン、マノラス、リュディガー、ディーニュ

MFフロレンツィ、ケイタ、ナインゴラン、ピアニッチ

FWジェコ、イアゴ・ファルケ

デ・サンクティス、レアンドロ・カスタン、トロシディス、デ・ロッシ、ヴァンクール、イトゥルベ、サリーウチャン

46分ナインゴラン→イトゥルベ、58分フロレンツィ→ヴァンクール、75分ピアニッチ→サリー・ウチャン

試合詳細

バルセロナのスタメンはある程度予想通りにスタメン選手を並べて油断していないという布陣。ピケもスタメンであり、実は代表戦から負傷持ちだったと報じられたイニエスタは大事を取っってベンチスタートとなった。そして久しぶりにスタメンに南米トリデンテが揃った試合となった。

前半、ローマにほぼ何もさせずに3得点を決め、強いバルサが45分間見られた

試合開始からローマの全体的なラインは予想以上に高め。ハーフラインより前から守備組織を構築し、リュディ・ガルシア監督の試合前のコメント通り、ボールを奪ったら1本のパスでチャンスを作れるような攻撃的な守備陣形を取ってきた。ローマはプレスをかけて高い位置でボールを奪い、そこからゴールに結び付けたいという狙いが見てとれた。その為にシステムは4-4-2にして前線を2枚にしたのだろう。

対するバルサはいつもと変わらない布陣で、この試合でもクラシコ同様にローマのプレスをもろともせずにパスを回し続けた。ローマのギャップを付いたお手本通りのパス回しであまりにも簡単にパスが通る試合展開に。この試合で始めてサッカーを見た人にはサッカーって簡単なスポーツなんだねって思えるほど、バルサのパスサッカーはシンプルで凄かった。この試合ではバルサは積極的にロングレンジのパスや、後方からのスルーパスを通そうとする姿が見れた。ローマが高い最終ラインで来るなら、自分達はその裏のスペースを使わせてもらいますよと裏へのランニングが目立った。

試合は少し予想外のローマの戦い方が目に見えてきた数分経ったぐらいから、バルサペースで試合は進んでいった。

3分に、メッシがゴール中央で鋭い切り返しから左足でシュートするが、ローマGKシュチェスニーにセーブされた。9分には、ブスケツの1発のスルーパスに走り出したメッシがラインの裏に抜け出してシュートを放つが、シュートはゴールの横を通過してゴールにならなかった。

このままではローマはまずいと思ったのか10分付近に、中盤に簡単にパスを通されて守れていないので、システムを4-5-1の中盤を厚くする守備陣形に変更。ローマは狙いなのか時よりサイドのMFがバックラインに吸収されて6-3-1のシステムで守ったりと、リーガのチームには珍しい守り方をしてきた。ローマはバックラインと中盤のラインを数メートルまで近づけることで、バルサに内部からやられることを防ごうともした。

12分にローマ、ショートコーナーからジェコがフリーでヘディングシュートをするが、ラッキーにも枠を捉えなかった。

試合を支配していたバルサが、まだ修正段階のローマに先制するのに時間は掛からなかった。

15分に、ネイマールがミドルレンジのスルーパスを出しアウベスが裏を取り、横にいたスアレスにパスを出して、スアレスが無人のゴールにボールを流し込んでバルサが先制した。

少しローマはショックを受けたのか、立て続けにバルサは追加点を奪う。

17分に、メッシがスアレスとのワンツーで裏に抜け出し、最後は飛び出したシュチェスニーの頭上を通すループシュートで怪我明けの初ゴールを奪った。

この後は守りを固めるローマに対して、バルサもそこまで強引に攻めなかったことでお互いにチャンスが生まれない時間帯へ。ローマはリードしたバルサの攻撃が弱まるのを待っていたかのように、前半ラスト10分間ぐらいからセットプレーを獲得するなど、この状況を1点返して打開しようとしていた。

40分に、ピアニッチのFKからファーサイドでフロレンツィがボレーシュートするが、シュテーゲンがセーブしてバルサゴールを守った。

そんなローマのプランも前半最後のスアレスのゴラッソボレーで打ち砕かれる。

44分に、ローマのクリアボールを右45度の角度からスアレスがダイレクトで強烈なボレーシュート。シュートはゴール左隅に叩きこまれた。これでバルサの3点リードに。

前半の45分間はローマの守備陣形変更にもみられるように、ほぼ完全にバルセロナが試合を支配しながら進んでいた。ローマは連続失点以降守備に回ってバルサの攻撃の手が弱まるのを待って巻き返しを狙ったが、前半最後のスアレスのボレーでの失点で気持ちを折られた可能性は高い。ハーフタイムのドレッシングルームに帰る時のピアニッチの顔は明らかに沈んでいた。

後半、最後まで攻撃の手を止めずバルサの大量得点での勝利

後半頭から両チームとも交代枠を1枚使った。その交代の意味合いは大きく違うもので、バルサは大量リードからブスケツを休ませ、バルサBから招集されていたサンペルを投入した。対するローマは中盤のナインゴランを下げ、前線のイトゥルベを投入した。

ローマは後半からシステムを前線からプレスをかける4-4-2に戻し、また高い位置からボールを奪うために前からプレスをかけてきた。バルサは後半立ち上がりこそ少しバタついたが、すぐに落ち着きを取り戻した。

50分に、ネイマールがミドルレンジからシュートを放つが、シュチェスニーがファインセーブで守った。

54分にローマ、2列目からの飛び出しでイアゴ・ファルケが抜け出してゴール近距離から思いっきりシュートを放った。しかしシュテーゲンがクラシコの隠れMVPとも言われるブラボに負けじと、素早い反射神経でシュートを弾いた。

バルサの方に良いセーブがあり、ピンチの後にチャンスありの言葉がぴったり当てはまるようにバルサは追加点を奪う。

56分に、スアレスのダイレクトパスでメッシが裏に抜け出して、最後はゴール中央でクラシコからゴールを渇望していたピケが押し込んでバルサの4点目が決まった。

59分にも、メッシの鋭いサイドチェンジからネイマールへ。ネイマールはおしゃれにトラップして中央のスアレスへパス。スアレスはダイレクトでシュートにいったが少し威力の無いシュートに。そのボールを後方から走り込んだメッシが横取りの形でシュート、1度はシュチェスニーが弾くも、こぼれ球をメッシ自身が押し込んでバルサが5点目。バルサはマニータを60分間で達成した。

ここからはバルサも攻撃の手を休めるかと思われたが、それでも得点を狙う姿勢は崩れなかった。

70分に、ネイマールがスアレスとのワンツーでPA内に侵入し、右足でコースを狙ったシュートを放つが、ポストをかすめそうなぐらいにシュートはゴール横を通過した。

75分にバルサに6点目、ネイマールがPA内で倒された判定でバルサがPKを獲得。ネイマールが恐らくメッシに譲ってもらって、これまで全て成功していたワンステップ打法で蹴るがシュチェスニーにセーブされる。しかし、弾かれたボールを走りこんできたアドリアーノが強烈にゴールに左足で蹴り込み、バルサが6得点目を記録した。これでスコアは6対0に。

その後も攻めるバルサだったが、チャンスを演出するもゴールにはならなかった。ローマも最後の意地を見せてPK獲得と1点を返した。

81分にローマ、ジェコがベルマーレンに倒された判定でローマがPKを獲得。倒されたジェコが蹴るも、このPKをシュテーゲンが読み切ってセーブした。90+1分にもローマ、クロスボールをジェコがベルマーレンのはるか上でヘディングをし、これが綺麗にバルサゴールに吸い込まれて、最後の最後にローマは1点返した。この直後に試合終了のホイッスルが鳴った。

終わってみればバルサの快勝の勝利であり、最後の失点は少し残念だがそこまで気にすることはないだろう。チームの好調の流れを切らさなかったバルサが、ローマを撃破したことでグループリーグの首位通過を決めた試合となった。

 
 

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