15/16リーガ第11節 11/8 バルセロナVSビジャレアル 試合前の注目ポイント

リーガ第11節(日本時間11/8日曜日の24時キックオフ)で、ビジャレアル(カンプノウ)と対戦する。

・ビジャレアル

今季のビジャレアルはマルセリーノ・ガルシア監督の下、コンパクトなサッカーに磨きがかかっている。安定した戦いで現在は5位に位置し、10試合での8失点は守備が強固だという証明である。システムは4-4-2である。

守備では相手のCBをサイドに追いやりながらパスを出させ、最終ラインを高く設定して、コンパクトな中盤でプレスをかけてボールを奪うのがとても上手いチームである。ペップバルサのようにほぼ選手全員が片方のサイドに寄ることで、相手にスペースを与えないプレスと守備をしてくる。

例え中盤が突破されてもバックラインが一気に4人で中央を固めることで、スピードダウンとサイドに出させる守備で簡単にゴール前にはいかせない。対戦相手に何度も正確なプレーを強いる守備をし、何度も崩すのが難しい守備組織をしている。

守備のゾーンは基本中央寄りでサイドに出されてもプレスで間に合う絶妙な守りも強みである。中央から崩される機会は少なく、CBとCHの4人が中央を完全に締めている。

攻撃では厄介なことに中盤にテクニックがある選手を揃え、SBも積極的に上がることでピッチの横幅の広さを上手く使って攻撃してくる。プレスや攻守の切り替えが遅いチームなら、逆サイドのスペースに素早く展開され、後追いになる守備をせざるを得なくなる。

基本的にはビジャレアルはロングボールを多用せず、バルサ同様に細かくつなぎながら攻撃をするチームである。中盤でのプレスや囲い込みや球際の強さで試合の主導権を握るチームは決まるだろう。

 

・バルセロナ

バルセロナはラキティッチがCLのBATE戦で負傷したことで、また中盤がカツカツに。マスチェラーノも累積で欠場が確定している。予想スタメンは、

GKブラボ

DFアウベス、ピケ、マテュー、アルバ

MFブスケッツ、セルジ・ロベルト、イニエスタ

FWムニル、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

マスチェラーノ(累積)、ドウグラスとラキティッチとラフィーニャとメッシ(怪我)、ビダルとアルダ(制裁)

ほぼ現状のベストメンバーを揃え、CBピケの相方にはCLで完全休養していた復調しかけているマテューと予想。前線には前の試合のCLで動きが良かったムニルがスタメンと予想。他の名前を挙げていない所はほぼ鉄板のスタメンだろう。

この試合の最大の注目ポイントは、中盤をどちらが支配するかである。どちらもしっかりとした中盤が持ち味であり、どちらも中盤を経由したパス回しで攻撃するチームである。激しいプレスのかけ合いになり、より正確なプレーと球際での激しいチームがボールを長くキープできるに違いない。

この前のCLのBATE戦を見る限り、カンプノウであれと同等の試合をバルサが演じたら間違いなく試合の主導権はバルサが握るだろう。ハーフコートマッチに近い試合は無理でも、それに近い試合は今のバルサなら現実可能である。

何よりもバルサはボールを奪われた後の攻守の切り替えでプレスと囲い込みが重要になり、これさえ出来ればビジャレアルでもパスを回すのに苦労する。強引な縦パスや蹴り出したボールをしっかり最終ラインが処理すれば、ビジャレアルの攻撃はとても限られたものになる。

この試合では両チームとも決定機は数多く訪れない中盤での競り合いになるだろうが、効率性や個人での突破でバルサに大きく分がある。こういう試合だからこそドリブルが活き、自分のマークを剥がす役割が重要になる。

バルサではセルジ・ロベルト、イニエスタ、ネイマールがおり、少しのスペースでスピードに乗れる選手がいる。こういう試合ではパスではなく個人のトラップのアイデアやドリブルが求められ、現状のバルサは調子も良いので何度か個人での打開も見られるに違いない。

トータルで言えばバルサにチャンスが多く訪れる試合になるだろうし、ネイマールとスアレスの効率性も含めれば、バルサが現在の調子なら負ける可能性は極めて低いと思われる。

バルセロナはビジャレアルという強いチームと対戦するが、選手のコンディションやチーム状態からそこまで心配はいらないだろう。点差が大きく広がる試合にはならないが、要所要所でバルサの強さが見られる試合で間違いないだろう。

ちなみに現在のバルセロナの選手の中でイエローカードを喰らったら次の試合に累積で欠場する選手はいないので、クラシコに向けてダブルイエローやレッドカードだけに気を付けてプレーする必要あり。

 

バルセロナの注目選手

・MFブスケツ

中盤でバルサの最大のキーマンになるのは間違いなし。ビジャレアルから見てブスケツは余る選手であり、前線の選手やマークをずらして警戒しても、何度も若干のスペースの中でボールを受けれる可能性が高い。周りがしっかり動き出し、縦パスやサイドを変えるパスを出すことで、バルサの攻撃にスピード感が出てくる。BATE戦でのハイプレーが継続されたら心配なし。

・MFセルジ・ロベルト

最近では本職のセントラルで活躍をしており、このビジャレアル戦は良いテストになるに違いない。リーガでも屈指の中盤とコンパクトさを持つチームにセルジ・ロベルトが良いプレーが出来れば、完璧に本物感が出てくる。BATE戦のように少しでも空いたらトップスピードのドリブルで何度も仕掛けてほしい。

 

ビジャレアルの注目選手

・MFブルーノ・ソリアーノ(31歳/スペイン/推定移籍金1000万ユーロ)

今回は中盤勝負なので、ビジャレアルはCHの2人を注目選手に。今季のパフォーマンスは凄い高いらしく、代表にも復帰した視野の広いベテラン選手。判断の速さや正確なプレーはCLレベルであり、ビジャレアルの中盤の心臓である。攻守ともに中央で存在感を示し、隠れた飛びぬけた選手の1人である。

・MFトリゲロス(24歳/スペイン/推定移籍金1400万ユーロ)

守備を考えてブルーノの相方にピナが起用される可能性は高そうだが、出場したら攻撃にアクセントを付けれる選手。ビジャレアルの中盤では攻撃で1番警戒する選手であり、個人的に超お気に入りの選手。バルサのカンテラでプレーした経験もあり、足元の柔らかさはとても素晴らしい選手。パンチ力あるシュートや大胆なスルーパスもあり、1つのプレーで得点につなげることが出来る。

 

今シーズンの前半戦の中で、強豪チームで唯一ホームのカンプノウで戦う試合になる。完全に落とせない試合であり、勝ち点3獲得が絶対必要になる。クラシコに勝ち点が並んだまま挑むのがベストであり、その為にも簡単な試合ではないが激しく戦えば最後は勝利出来る試合になるはず。代表ウイーク前に力を出し切って頑張ってくれ( `ー´)ノ

 
 

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