15/16リーガ第12節 11/21 レアル・マドリードVSバルセロナ クラシコ 試合前の注目ポイント

リーガ第12節(日本時間11/21土曜日の26時15分キックオフ)で、レアル・マドリード(サンティアゴ・ベルナベウ)と対戦するクラシコを遂に迎える。

・レアル・マドリード

レアルは現在2位であり、バルサとの勝ち点差が3離れている。その為、ホームでのバルサとの直接対決で必ず勝ちたい試合という状況になっている。引き分けでもレアルには最悪の結果ではないが、調子に乗り出しているバルサをここで叩きたいと言うのが本音だろう。

レアルはラファエル・ベニテス監督が指揮しており、基本システムはバルサと同じ4-1-2-3である。今回のバルサとのクラシコでの予想スタメンは

GKケイラー・ナバス

DFダニーロ、ヴァラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MFカジミーロ、クロース、モドリッチ

FWハメス・ロドリゲス、ロナウド、ベイル

代表戦明けで前線のハメスをスタメン起用かは分からないが、ここにはイスコも考えられる。この代表ウイークで休みを貰えた4人組(クロース、モドリッチ、ベイル、ロナウド)は間違いなくスタメンでくる。

レアルがバルサ対策として4-4-2や4-2-3-1気味にシステム変更もあるかもしれないが、スタメンの11人はほぼこれで間違いないだろう。システムは試合が始まってからでないと分からないので、バルサはそこで確認して修正を加えていけば良いだろう。

現在のレアルはセビージャに負けて不調と言われているかもしれないが、その話は全くのデマである。リーグの最少失点(7、バルサは12)と最多得点(26、バルサは25)のチームであり、セビージャのアウェイゲームで負けても何も恥じることはない。

レアルの一番の長所は何と言っても速攻や個人技での破壊力ある攻撃力である。現在は中盤にモドリッチやクロースがいることでボールポゼッションも可能であり、バルサ対策としてボールポゼッションを高めることも考えられる。

バルセロナを守備にまわすことでバルサの攻撃回数を減らし、バルサのリズムを作らせないことを試みる可能性はある。レアルが速攻できない時の攻撃パターンは、主に素早くサイドチェンジしてからサイドをえぐる攻撃である。

そこからのアーリークロス、マイナスのクロス、カットインからのシュートなどバリエーションが多すぎて全てを防ぐことは出来ないだろう。それほどレアルにサイドをえぐられたらピンチであり、レアルの最も得点する確率が高い攻撃パターンである。

守備では中盤の底にカジミーロを配置していることで中央の守備が固くなり、CBの3人と連携した中央の守備は簡単に崩せないだろう。中盤のプレスも激しいものがあり、恐らくロナウド以外は守備ゾーンに入れば激しくプレッシャーをかけて積極的にボールを奪う守備を実践してくる。

ベニテス監督が守備的とよく言われるから守り一辺倒のチームと思っていたら痛い目を見ることになり、チームを作るうえでまず守備から入る監督というだけである。攻守ともに結構自分としては積極性があって攻撃的なチームだと思うし、しっかり得点を奪うプロセスもしっかり考えている監督である。

 

・バルセロナ

バルセロナの方は現在単独首位であり、レアルに対して勝ち点3をリードしていることを何よりも忘れてはいけない試合である。怪我人のメッシとラキティッチも復帰すると予想されており、その起用方法には注目が集まる。レアルとの予想スタメンは4-4-2の中盤はライン気味で

GKブラボ

DFアウベス、ピケ、ベルマーレン、アルバ

MFセルジ・ロベルト、ブスケッツ、マスチェラーノ、イニエスタ

FWスアレス、ネイマール

欠場想定選手

マシップとバルトラ(判断)、ドウグラスとラフィーニャ(怪我)、ビダルとアルダ(制裁)

メッシとラキティッチがスタメンに名を連ねるかは分からないが、メッシがスタメンから出場した場合はいつも通りの4-1-2-3になるだろう。レアルの入り方の様子見を兼ねて無難に上記のメンバーが良さそうだが。

この試合の最大の注目ポイントは、バルセロナがメッシをどう活かすかである。現在のバルサがネイマールやスアレスの力だけでもレアルに勝てるだけの力があるとしても、エースのメッシが活きれば鬼に金棒である。

ルイス・エンリケのスタメン起用かで全てはプランが違ってくるが、メッシがベンチスタートなら間違いなくバルサは後半勝負と見て間違いない。前半はレアルに離されずにスコアレスドローの状態をなるべく維持しながら、疲れが見え始める後半途中投入のメッシで仕留める作戦である。

これを実行する為には何よりもバルサがボールポゼッションすることが重要になる。レアルがどのようなプレスを仕掛けてくるかは謎だが、レアルがもし前線から激しくプレスをかけてきても、最高でも後方の3人を残して7人でのプレス。バルサは前線の2人を除いて8人おり、GKのボラボも含めれば9人でパスを回せる。9対7でスペースがあまりない中でのパス回しにはなるだろうが、バルサなら十分に可能だと思う。

前半途中でレアルの前線がボールを奪えなくてプレスに戸惑うぐらいパスを回せれば最高だが、そこまでのパス回しにはならないだろう。レアルはバルサの最終ライン(CB)にはそこまでプレスをかけないと予想しているので、その場合は不用意なボールロストを避ける為にCB中心にパスを回してよいだろう。

まずはバルサは失点しないことが最優先であり、メッシがスタメンで出場していてもゲームプランを大きく変える必要性はないだろう。ドローで焦ってくるのはレアルの方であり、速攻やネイマールの個の力で打開できるチャンスは絶対に何度も訪れるはずである。

そこで効率性を見せてレアルを仕留めるのが最高のゲームプランである。バルサにしては守備を強く意識したゲームプランだが、このプランが絶対勝ちたいレアルには有効だと強く思う。

もしバルサがパス回しからでも攻撃的に攻めるならネイマールは左サイドに固定気味で、右のセルジ・ロベルトにある程度の自由を与えて中盤の中央や裏にランニングさせるのがとても効果的であろう。ネイマールが中央に入るのはある程度カジミーロも予想して対処してくるだろうが、セルジ・ロベルトが自由に動くのを予想することは難しいだろう。

ランニングを苦にしないセルジ・ロベルトが動き回ることでカジミーロの守る範囲を広げさせ、イニエスタやブスケツが縦パスを通す。最後はどうしてもネイマールにボールが集まるだろうが、そこはある程度個の力で突破してもらわないと困る。最後はネイマール頼みなのは変わらないってことだけども。

守備ではレアルの速攻はバルサの不用意なボールロストを少なくすることで対処できるだろうし、レアル陣の個の力にも頑張りと囲い込みである程度対応できるだろう。

問題はレアルのサイド攻撃であり、必ずCBを除いて3人はサイドの守備に回ることを実践しなければいけない。中盤のスライドを素早くして、特に中央のブスケツとマスチェラーノがサイドからの危険なゾーンへのパスコースをしっかり切っておく必要がある。レアルの素早いサイドチェンジにはどうしても対応は2人になるだろうが、その場合も危険なゾーンをカバーすることに気を付けて守るのが最優先である。

もしレアルが困り果てたらバルサの逆のSBの裏に一本で通そうとするかもしれないが、プレスがかかっているならバルサのSBは対応可能な状態で間違いない。まずはレアルの同サイドの崩しを抑えることが重要であり、それを抑えればバルサにも良い速攻の形が生まれるボール奪取が何回も出来ているはずである。

ここまで自分の4-4-2気味の予想スタメンでの話でしたが、ほぼこれでスタメンは間違いないと思う。メッシが出場したらメッシもある程度守備をしながら守る陣形は4-5-1のようにし、右でも左でも速攻が出る形で得点を狙っていくだろう。

 

バルセロナの注目選手

・MFブスケツ

バルサの中盤の攻守の要になる選手。守備では中央を固めると共にバックラインのカバー、サイドのカバーと仕事は多い。マスチェラーノと共に幅広くカバーし、最終ラインの前でブロックを作ってほしい。攻撃では縦パスを送る重要な役割もあり、ボール奪取後に素早い縦パスでバルサの速攻を生み出すことも期待したい。

・FWネイマール

メッシ不在後のエースであるのは間違いなく、この試合の攻撃陣で1番期待がかかる選手。調子が良い時から比べて落ちている感はあるが、それでもキレのあるドリブルやスピードは脅威になる。サイドで攻撃の起点となり、速攻でチャンスを生み出してほしい。

・FWメッシ

まだまだバルサのエースなのは疑いようがなく、メッシがいるバルサとメッシがいないバルサでは違うチームと言える。メッシ投入後がバルサの攻撃が最高に光る瞬間であり、その時を待ってメッシの攻撃の起点やパスに期待。ドリブルなどのスピード感は不足しているだろうが、キープ力などでボールを落ち着ける場所として起点になり、最後のフィニッシュでも期待は大きい。

 

レアル・マドリードの注目選手

・DFマルセロ(27歳/ブラジル/推定移籍金3500万ユーロ)

現在のレアルのサイド攻撃を引っ張っている存在。左サイドからの攻撃参加は脅威であり、絶対に抑えたい選手。昔は穴とも思えた守備だが、今季は改善されているようだ。左SBを代表する選手へと成長してきた。

・MFモドリッチ(30歳/クロアチア/推定移籍金3800万ユーロ)

試合を作る意味と、バルサの守備陣形を崩す役割を多く担っている選手。クロースのパスワークも厄介だが、急所をえぐってくるという意味でモドリッチのドリブルやボールタッチは厄介である。モドリッチを活躍させないためにも、中盤で激しくプレスをかける必要がある。

・FWハメス・ロドリゲス(24歳/コロンビア/推定移籍金7000万ユーロ)

本来ならロナウドが注目選手かもしれないが、現在のレアルではハメスの存在が1番恐く思える。攻撃の起点にもなれ、強烈なシュートも持っている。決定力の高い選手であり、将来の南米をネイマールとハメスが引っ張っていくのは間違いないだろう。怪我明けで間もないらしいが、ゴールを奪っており警戒する選手。

 

無理する必要がないといってもやはり勝ちたい試合。バルサが勝てば勝て点差は6となり、年内を1位で折り返すのが現実になる可能性は高い。苦しい前半戦の残りを楽に進める為と、ライバルチームを直接対決で叩きたいという心理が試合前になると強くなるだろうが、バルサの選手は冷静にクールに試合を進めてほしい試合である。バルサファンは夜中なので周りに迷惑のかからない程度に一生懸命応援しよう( `ー´)ノ

 
 

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