15/16リーガ第14節 12/5 バレンシアVSバルセロナ 試合前の注目ポイント

リーガ第14節(日本時間12/5土曜日の28時30分キックオフ)で、バレンシア(メスタージャ)と対戦する。

・バレンシア

バレンシアは今週頭にヌノ監督が辞任した。後任にはマンUのレジェンドの1人でもあるガリー・ネビル氏が就くことが決まっている。しかし初采配はこのバルサ戦以降のお話であり、今回のバルサとの対戦ではバレンシアのOBであるサルバドール・ゴンザレス、通称ボロ暫定監督が指揮する。

監督のつなぎと言う立場では、ボロ氏も大幅に前のヌノ監督の時と戦い方は変わらないだろう。システムは4-3-3という名の守備時には4-5-1で、攻撃時には4-1-2-3気味で攻撃してくるだろう。

今季のバレンシアは現在(9位)まであまり調子が出ていない感があるが、それは前線からの激しいプレスが失われているからのように感じる。昨季はバルサはヌノバレンシアにとても苦しめられており、リーグ戦の2試合とも勝つには勝ったが、内容だけならトータル負けていたと言って間違いない。バルサのコンディション不良もあったのだが、試合内容だけ見た場合は負けていた。

現在のバレンシアが昨季のように前線から激しくプレスをかけれるかは疑問が付き、最終ラインにオタメンディがいなくなったことで最終ラインの安定感は下がっている。バレンシアは次のガリー・ネビル新監督に嫌なムードでつなげるのを嫌い、守備的に戦ってくると予想。

ハーフライン付近から前線のアルカセルが守備をし、4-4-1ー1の形でバルサの最終ラインからのビルドアップに対して、コンパクトにタイトに中盤の選手がマークを付いて守ってくるだろう。最終ラインはそこまで高く設定せず、最近のバルサの裏への1発のパスも警戒しながら守備重視で戦ってくるだろう。昨季のバレンシアより5m~10m全体的に下がって守備を固めるイメージである。

攻撃ではアルカセルやパレホを起点としたサイド攻撃が中心であり、いけると思えばSBは積極的に前の選手を追い越して攻め上がって来るに違いない。基本はボールを奪って素早くアルカセルの動き出しに合わせてパスを送る感じだが、速攻が無理ならサイドを変えながらサイドのクロスにアルカセルや逆サイドの選手が中で合わせて得点を狙ってくるだろう。

セットプレーでもバレンシアは警戒が必要であり、やはりバルサよりもセットプレーで合わせるのが上手く強いチームである。キッカーにパレホと言う正確なキックを蹴れる選手がいる分、このバルサ戦ではセットプレーに力を入れてくる可能性は高い。

完璧にまとまっているバレンシアという状態ではないと思うが、それでも選手個人個人に力があり、強いチームで間違いない。メスタージャのホームの試合で気合いも入っているだろうし、バルサとの相性を考えれば簡単に勝てる相手にはならないだろう。

 

・バルセロナ

国王杯でも無事に勝利を収め、主力選手を休ませれたことでこの試合には現ベストメンバーをそろえるに違いない。国王杯に出ていないメンバー中心でメンバーを構成すれば、予想スタメンは

GKブラボ

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシー、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

マシップ(判断)、マテューとセルジ・ロベルトとドウグラスとラフィーニャ(怪我)、ビダルとアルダ(制裁)

まずこの11人のスタメンで間違いないだろう。怪我人の状態も考えれば疑いの余地なしの現ベストメンバーと言える。

この試合の最大の注目ポイントは、バルセロナは真っ向から中盤勝負で忍耐強くバレンシアを打ち破れるかである。現在のバルサの調子を考えれば、ボールポゼッションでいつも通りパスをつないで攻撃するスタイルで十分勝てるに違いない。

バレンシアの中盤はコンパクトな守備で激しくて崩すのは難しいだろう。しかし、バルサの中盤のパス回しも高いレベルがあり、球際でも決して集中して試合に入れば負けることはないだろう。正攻法で十分バレンシアを打ち破れるだろう。

試合開始から最終ラインを中心にボールを支配し、サイドを素早く変えながらバレンシアの中盤の守備に圧力をかけ続ける。バルサの中盤と前線は何度も動き直しながらボールを貰おうと動き、バレンシアのマークが少し甘くなったりスペースが出来た所で一気にスピードアップ。前半は攻撃回数は限られるだろうが、それでもSBを絡めて攻撃すれば数回のチャンスや決定機は訪れる。

後半はバレンシアが疲れるのは目に見えており、疲れた所で完全に仕留める。ある程度持久戦を含めて長期的な戦いが求められるが、忍耐強くトライし続ければ間違いなく、バルサが複数得点を奪えるだけのチャンスが作れるはずである。

変に引いて速攻狙いや1発の裏へのパスに固執せず、危険なバレンシアの中盤にくさびのパスを入れながら、ボールを支配して試合も支配するのが最大の狙いである。

もしバレンシアが前からプレスをかけてくる場合はボールキープも難しくなる可能性があるが、その時は速攻狙いで戦えば良いだろう。その状況でも今のバルサならパスをつなげるとは思うが。

守備では何と言ってもバレンシアFWのアルカセルを徹底マークである。CB2人でしっかりマークをし、トラップした所をブスケツ含めて挟み込んでボールを奪う。バレンシアの攻撃は現状後方からの上りが遅いので、素早くボールを奪い返してバレンシアに攻撃させないのが1番である。

時間を与えればバルサにダメージを与えれる選手がバレンシアにいる分、ハイプレスと囲い込みでバレンシアの選手に考える時間を与えてはいけない。バレンシアを守備一辺倒な戦いにするのがバルサの最大の良い試合展開である。

 

バルセロナの注目選手

・MFラキティッチ

中盤の選手の出来がこの試合を左右する。ラキティッチは動き出しやスペースへの侵入、ワンタッチやシンプルなパス回しで周りを活かしてほしい。セカンドボールや攻守の切り替えに素早く反応し、ボール奪取や体の張る所で頑張ってほしい。

・MFイニエスタ

イニエスタはバルサの中盤の攻撃の起点として、後方と中盤の位置でタメを作ってほしい。相手を食いつかせながらパスをはたき、隙があればドリブルやパス&ムーブでどんどんスペースへ侵入してほしい。ハードワークも求められ、中盤での良い守備にも期待したい。

 

バレンシアの注目選手

・MFパレホ(26歳/スペイン/推定移籍金1800万ユーロ)

バレンシアのキャプテンでここ近年やっと才能が開花した選手。攻撃に落ち着きを与えるバレンシアの絶対的な選手であり、ボールが足元に入れば奪うのは1対1では難しいだろう。スピードはないがテクニックやキックが上手く、飛び出しも上手く得点力も上がってきている。

・FWパコ・アルカセル(22歳/スペイン/推定移籍金3200万ユーロ)

バレンシアのエースだけでなく、スペイン代表のエースとしても期待される選手。まだ決定力や勝負強さにピカイチ感はないが、それでも動き出しやライン間での駆け引きがとても上手い選手。相手の裏を取ったりマークを外すのが上手く、良いボールがこの選手に入ればバレンシアが得点を決める可能性はとても高くなる。

 

カレンダーを見ると12月(年内)では最後のリーガのアウェイ戦となる。後はホームカンプノウの2試合であり、デポルとベティスということもあって、この試合に勝てば年内のリーグ戦は全勝が見えてくる。レアルとの勝ち点差を6維持し続ける為にも、この試合では絶対に勝ちたい試合である。ビダルとアルダが本格的に参加する来年に、少しでも余裕を持たしておきたい大事な試合である。

 
 

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