《質問》ピアニッチがバルセロナに移籍したら活躍できる?

質問があったので回答たいと思います。

「セントロカンピスタ」さんより

「先日のCLローマ戦で先発していたピアニッチに関して質問です。バルサが関心を寄せているという話をよく聞くんですがローマ戦を見る限りあまり活躍している印象は受けませんでした。実際にバルサに来たら活躍できると思いますか?」

「セントロカンピスタ」さん初めてのコメントと質問ありがとうございます。これからもこのブログと共によろしくお願いします。

見解・回答

確かにカンプノウでのバルセロナ対ローマ戦ではピアニッチの活躍はプレースキックぐらいだったと思います。最近急に名前が挙がっていたフロレンツィも全く目立たなかったですね。ローマ自体が守備一辺倒になってしまったことで、ローマでほとんど目立つ選手が出なかったと言う方がより正確だとは思いますが。

・ルイス・エンリケのローマ時代の教え子

ピアニッチは持っている実力は確実に高い選手だと思います。正直自分もそこまでプレーを見る機会はありませんが、若いリヨン時代の時とは比べ物にならないぐらい上手くなって成長しています。

ポグバやギュンドアンなどバルサの中盤の補強選手にはたくさんの名前がこれまで挙がってきたとは思いますが、ピアニッチは現バルサの監督であるルイス・エンリケのローマ時代の教え子と言うのが大きなミソだと感じます。

監督の戦術や意図を理解するには時間がかかるのが普通ですが、ピアニッチの場合はそれが少ないと思われます。ルイス・エンリケのローマ時代には中盤の中心選手として起用されていましたし、恐らくその時のローマでも活躍していたのでしょう。

それでなければバルサの補強選手に名前が挙がることはないでしょうし、ルイス・エンリケ自体もピアニッチとは仕事がやりやすかったという面もあるのでしょう。監督として一緒に仕事をした経験がある選手と、ほぼ初対面の選手なら確実に前者の方が実力も分かっていますし、ある程度の起用する安心感はあると思います。

 

・キックの精度やゲームメイクが持ち味だが、バルサではラキティッチ風になる!?

ここからはピアニッチの持ち味ですが、間違いなくキックの精度などのプレースキッカーとしては超一流です。若い頃から無回転でボールを蹴れる選手として有名でしたが、ここ数年でキックの精度はとても高いレベルになったと思います。

リヨン時代は先輩でもあるジュニーニョ・ペルナンブカーノと無回転キックで比較された選手でしたが、精度は比べ物にならないぐらいピアニッチの方が劣っていました。しかし、これは完全に克服してきたと感じます。バルサにもし来たら、CKは間違いなくピアニッチが蹴る選択になるでしょう。

ここ近年で最も成長したのはゲームメイクだと思います。ピアニッチはいつの間にか判断スピードも上がっており、パスの選択も出来るプレーも大幅に多くなっていて、久しぶりにピアニッチのプレーを見た時に良い意味で驚きました。

バルセロナに加入したら間違いなく中盤のセントラルでプレーするでしょうが、ニュースなどで書かれているようにシャビの後継者として期待していたらガッカリ感は大きくなるでしょう。

バルセロナにはイニエスタやメッシという化け物クラスでゲームメイクする選手がおり、ピアニッチが来てもそこまでゲームメイクできる選手にはならないでしょう。

ピアニッチはどちらかと言うと境遇的にはラキティッチに似ており、現所属チームでは中盤のリーダーでも、バルサに来たらプレスやランニング、飛び出しやミドルシュートなどで大きく活躍する選手になると思います。セットプレーのキッカーとしてはもちろんですが。

バルサの中盤に求められる判断の速さやボールロストの少なさ、ボールを扱う技術は間違いなくあるので、バルサの中盤の補強選手の1人として名前が挙がっているのでしょう。この基準がバルサは尋常なぐらい高いと思いますが、それをクリアしている世界でも数少ない選手だと思います。もしバルサに来たなら、中盤の戦力の1人になるのは疑いの余地はないと思います。

 

・今は中盤に誰もいらないのでピアニッチは獲得不要!?

ポグバの移籍金高騰時にも書きましたが、バルサの中盤は補強選手が必要なほど困っていません。イニエスタ、ラキティッチ、ラフィーニャ、アルダ、セルジ・ロベルトと中盤のセントラルで起用できる選手が5人もおり、誰かを獲得するなら誰かを放出する必要性があるぐらい選手は揃っていると思います。

現在はラフィーニャの長期の怪我、アルダの制裁の出場停止で2人を欠き、中盤のセントラルの選手層的にとても薄い気がすると思います。しかし来年以降、いや来期以降は激戦区のポジションの1つだと思われます。

イニエスタのスタメンはほぼ揺るぎないと考えれば、残る枠はたった1つになります。そこを残りの4人で争うことになり、ラフィーニャやアルダは前線でも起用され、セルジ・ロベルトは様々なポジションで起用されるかもしれませんが、この中の1人や2人は出場時間が短くて不満を覚えるかもしれません。

来夏にはポグバやピアニッチなど相変わらずバルサの中盤の補強選手のニュースは出ていますが、状況的には中盤の選手の獲得は見送ってよい。バルサのフロントがどう考えているのかは知りませんが、大金を使わない夏の市場(マーケット)を過ごしても良いのではないでしょうか。足らない所だけ適材適所に補強すれば余分な獲得はいらないと感じます。

 
 

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