ブラボとシュテーゲンのGK移籍報道で揺さぶられ・・・

7月に入って地味に着実と補強を進めるバルセロナ。中盤にデニス・スアレス、CBにユムティティ、左SBのディニュも時間の問題だろう。補強に反しての放出の噂もバルサ周辺には出てきていたわけだが、そこまで気になるニュースもないということでスルーしていたが、そろそろ主力選手の1人を放出しそうなので取り上げようと思います。

今回は「GKをもし1人残すなら残酷だが若く将来性のあるシュテーゲン」というテーマです。

出場機会に不満のブラボとシュテーゲン

エンリケバルサになる2年前に現在もGKを務めているブラボとシュテーゲンは加入した。移籍金はともに1200万ユーロほどだった。初めはシュテーゲンを正GKとして迎え、ベンチに経験豊富なブラボで安定を図ると思われたポジションだが、良い意味で予想を上回ったハイレベルなプレーをこの2人は見せた。

そしてブラボがリーグ戦、シュテーゲンがカップ戦(CLと国王杯)という役割分担をすることになった。安定感という意味でブラボの方がシュテーゲンより重宝されていたのは間違いない。それはクラブW杯でブラボが2試合ともスタメンを張ったことで間違いない。シュテーゲンにとってはCL制覇を果たした正GKは自分だったので大きなショックだっただろう。

昨季はシュテーゲンはプレシーズンにバケーションを早めに切り上げて合流し、自分が多くの試合に出場する為に必死にアピールしていた。結果は変わらなかったがこのリーグ戦にブラボ、カップ戦にシュテーゲンという采配は2人のGKを完全にハッピーにさせるものではなかった。

ブラボ自身もカップ戦の試合にも出場したい(多くの試合に出場したい)発言をしたり、シュテーゲンも現状の出場機会に満足いくものではないという発言もしていた。ブラボが今まで通りゴールマウスを多く守るならシュテーゲンの我慢が限界に来ており、シュテーゲンにゴールマウスを多く守らせればブラボはベンチで我慢できるかは疑問が残る。

バルセロナとしてはこの2人の信頼のおけるGKの2人体制で今シーズンも戦いたかったが、どうやら最近のペップシティの移籍の横やりで完全に風向きは変わってきたようだ。

1人出すなら年齢的に将来性のあるシュテーゲンは残してブラボを放出!?

ペップシティは足元のあるGKを獲得するべく、バルセロナの2人のGKの内1人を獲得することに本腰を入れているようだ。バルセロナとしてはともに放出する気はなかったが、ここに出場機会の不満(主にシュテーゲン)が重なって1人のGKの放出を現実的に考えなければいけない状況となっている。

ここでもし1人を放出するという決断をするなら、ほぼ間違いなく若いシュテーゲンをチームに残すだろう。24歳のシュテーゲン、33歳のブラボならブラボには悪いがシュテーゲンを優先的にチームに残す方針は仕方がない。クラブもシュテーゲンに今季はゴールマウスを全面的に任せると伝えているらしい。

そうなればブラボはベンチで過ごすぐらいならピッチに立つことを考えて移籍を考慮する可能性は高い。ペップシティという足元のプレーが多いチームではあるがブラボなら問題ナシで、一番気になるのはブラボが英語を話せるかぐらいである。この英語問題でブラボがバルサ(リーガ)から出ていくことはないと思っていたが、シュテーゲンに半ば強引に押し出される形で移籍を渋々決断する可能性はありそうだ。

バルセロナはブラボ放出に2000万ユーロ以上なら話を聞くスタンスらしいが、相手がシティなので2500万ユーロぐらいまで上乗せさしたい所だ。年齢は33歳だが安定感と計算できる戦力に、ペップは獲得を強く望みシティ側も無理してでも獲得に踏み切ってくるだろう。欲を言えば3000万ユーロぐらいまでいけそうだが。意外にもブラボは移籍金の差し引きではプラスになりそうである。

レイナ獲得が現実的でバルセロナには馴染む

ブラボが移籍したとしたら代えのGKが必要となる。マシップに任せる可能性は低いだろう。今シーズンはシュテーゲンがほぼ全ての試合でゴールマウスを守ると考えれば、トップレベルのGKはバルセロナへとはやってこないだろう。噂されているバレンシアのジエゴ・アウベスも、ベンチがほぼ確定している状況で移籍を決断するかは疑問が残る。また結構な移籍金がかかる所もネックにはなりそうだ。

安くてある程度の実力もありバルセロナでのベンチをある程度受け入れてくれるGKは、自分には現状ナポリのレイナしか思いつかない。ブラボと同じ33歳であり経験豊富で、足元のあるGKときている。しかもレイナはバルセロナのカンテラ出身で、バルセロナへの帰還を快く受け入れるコメントもしばしば。

選手との契約はほぼ問題ナシで、後はクラブ間の交渉が少し骨を折りそうなところだ。ナポリは正GKのレイナを簡単に放出を認めないだろう。代わりのGK探しをしなければいけず、移籍金もそこまで下げさせないだろう。

移籍金は1000万ユーロを少し超える額と予想しているが、ブラボを放出したならばその資金でベテランでバルセロナを知り尽くしているGKを確保することは出来る。レイナはムードメーカー的な存在で誰からも愛されそうなキャラクターなので、バルセロナのベンチに座っていても問題は起こさないだろう。

むしろカンテラ選手のお手本のような選手であり、トップチームに上がってくるカンテラの若手選手の面倒なんかは率先して見てくれそうである。現状イニエスタがカンテラでは最年長者だが、レイナが入ればチームの最年長者でもありカンテラ出身の中でももちろん最年長者となる。

イニエスタのピッチ外での役割が少し減ってプレーに集中できるという点においても、ムードメーカーでバルセロナをよく理解しているレイナ獲得に動くべきではないだろうか。

 
 

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