リーガ第30節 4/8 バルセロナVSアルメリア 試合評価

試合での問題点

エンリケバルサにしては珍しい集中を切らした守備。人数だけいてマークが緩く、PA内で簡単にフリーの選手を作ってしまう。対戦相手とスタメンの選手から勝手に選手が緩んだのなら、ルイス・エンリケの「喝」で大事な時期だと再認識が必要。特に前半の守備だが、後半はある程度立て直していた。

もう何試合連続になるであろうセットプレー時の細かいパスへのつなぎの守備への対応が完全に遅れている。対戦相手もそれを見越してショートコーナーやパスをつないできているように見えてしまう。これは早急に対処してほしい。

試合での良好点

セットプレーの攻撃は守備と違いとても良かった。ピケ、マテュー、ブスケッツなどのサイズがない選手達でも上手くブロックを使い、先にボールに触れる機会が多かった。バルトラのゴールもあったし、バルセロナには似合わないが大事な試合でも大きな武器になりそう。

追加点を奪ってもなお集中して得点を奪いにいった選手達の姿勢は素晴らしかった。守備ではほんの少しの緩さはあったものの、攻撃では常時得点を奪いに行く姿勢は崩れなかった。そのおかげで4得点も奪えたと言って間違いない。

日頃試合に出ていない選手達でもプレーのコンセプトに変化はなく、そこはルイス・エンリケの考えと戦術が浸透している証拠になった。大きくローテーションをした試合こそ得点差をつけている今シーズンであり、選手達の試合への準備も素晴らしい。

選手評価

()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ

GKブラボ(4)

何試合も見る安定したプレー。もうコメントがいつもかぶってしまうとも思える安定感。集中を切らさないプレーでリーガの最少失点に大きく貢献している。

DFアウベス(3)

終始問題なくプレーをしていた。粘り強い守備と上下運動する運動量で何度もボールを奪い返す守備を見せた。攻撃ではほんの少しボールが足についていない所もあったが。

DFバルトラ(3)

得点を奪えていなければ2をつけようと思っていたが、後半には復調したのでそこが良い点だった。前半はアルメリアの前線のティエヴィのスピードを把握するのに時間がかかり苦戦した。

DFマスチェラーノ(4)

スピードとカバーリングで何度もチームの守備を助けた。つなぎでも落ち着いていてパスミスはほとんどなかった。これからの連戦でも多くの試合でチームの守備を助けてくれそうだ。

DFアドリアーノ(3)

動き自体は良かった。運動量という点でも試合終盤まで衰えることはなかった。試合勘も少しずつ取り戻し、ミドルシュートもしっかり枠内に飛んでいた。これからの連戦でも結構出番はあるかもしれない。

MFセルジ・ロベルト(4)

意外にこの選手のアンカーは面白い存在かもしれない。フィジカル面やバックラインのカバーでは不安な点はあるものの、バランスやつなぎでは高いレベルを見せた。成熟したパス回しに安定感が見てとれたのが一番良かった。

MFラキティッチ(4)

どんな試合でも隙を見せない姿勢は素晴らしかった。前線の選手に劣らないゴール意欲で何度もゴール前に出没。シーズンを通して全く疲労感を感じさせない。

MFシャビ(4)

この試合のメンバーではパス回しで一番期待がかかったが、その役割をしっかりこなしてくれた。流動的に動きながらのパス回し、キープ力とヨーロッパでもまだまだトップレベルであることを証明した。

FWメッシー(4)★

前半こそフワフワして試合に入ったが、後半になるにつれ良い意味で怖いぐらい顔に険しさが戻った。先制点といい、パスといい簡単にプレーしているように見えるがハイレベルなプレーをしてくれた。次の試合への期待も込めてこの試合のMVP。

FWスアレス(4)

最終ラインでの駆け引きは何度も良い飛び出しを行えていた。パスこそ自分のタイミングで出ていなかったが、パスを集中していたらもっと決定機は生まれていただろう。2ゴールも奪い、自身の1点目に代表される理不尽振りのゴールも健在。大事な局面をとても良い状態で迎えた。

FWペドロ(4)

献身的な動き、裏への飛び出し、サイドでの起点と攻撃で大きく貢献。ゴールこそなかったが満足できるプレーを披露。もし今シーズン終了時に移籍したら、ヤヤ・トゥーレ同様に多くのファンが惜しみながらの移籍になるだろう。

DFモントーヤ(3)

特に問題なくプレーした。攻撃にもっと参加しても良かったが。

MFラフィーニャ(3)

あまりボールに触れる機会は少なかったので、次の試合に期待。何度か良い形でのドリブルを披露。

最後のまとめ

結果的に得点差こそついたものの快勝とは呼べない内容だったが、そこまでも悪くなく次につながる勝利であった。日頃試合が出れない選手の出場という点でも良い試合になった。

主力の選手を休ませることにも成功し、セビージャ、PSG、バレンシア、PSG、エスパニョールとの厳しい連戦を良い状態で迎えれそうだ。

新チームになったアルメリアにメンバーが違えど試合をコントロールし、勝利できたのはとてもポジティブな点であった。ルイス・エンリケの戦術が選手全員に浸透している証拠でもある試合になった。

 
 

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