リーガ第33節 4/25 エスパニョールVSバルセロナ 試合評価

試合での問題点

最近バルサらしいボールを支配しての試合のコントロールは見事なのだが、悪い形でのボールロストの回数が1試合に対して多すぎる。この試合だけでもブスケッツが3回ほどあり、あの位置の選手にしては多い数字である。パスを回すチームの宿命とはいえ、バルサにしてはあまりにも単純なミスが目立つ。

試合での良好点

ほぼ完璧な試合運びをし、文句のつけれるところは少なかった。1人少なくなってからも慌てることなくボールを支配し、1人少ないのを感じさせなかった。試合をコントロールし、リスクマネジメントをしながらチャンスを作るのも見事だった。

切り替えの速さが速く、エスパニョールの攻撃の機会を早い段階で摘み取り、囲い込みでどこの位置でも数的優位を作り出した。ポジショニングが近い分セカンドボールも拾え、相手に波状攻撃を許さなかった。

前線の南米トリデンテの個人技中心とはいえ、攻撃でのチャンス回数には驚かされた。プレスが弱いと言っても10人で守るチーム相手に、あれだけ前半の早い時間帯から決定機を作りだしたのは凄かった。前線の3選手のコンディションと連携が今までで最高潮に高いことも、今後期待が出来る大きな要因になる。

選手評価

()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ

GKブラボ(4)

最後のストゥアーニのセーブも素晴らしかったが、ハイボールのキャッチング、足元でのプレーなど安心して見られるのが何よりも嬉しい。安定感が抜群なので、シュテーゲンの入り込む余地は少ないのが現状なのかもしれない。

DFアウベス(4)

今年に入ってからのパフォーマンスは高いが、契約延長問題の最近はさらにプレーレベルが上がった。ボールロストは少なくなり、守備でもスピードの遅さを感じる機会はほとんどなくなった。

DFピケ(3)

ハイボールでの処理、前に出ての処理には安定感があり、パス回しでも落ち着きを与えた。1つだけ心配事が、中盤を抜けられて自分のサイドにプロアウェイの動きをされた時に対応が遅れてしまう。チームでどうにかしてほしい。

DFマスチェラーノ(4)

大事な所でのカバーリング、当たりの激しさ、冷静な守備で無駄なファールをしない守備技術は見事だった。この試合ではディフェンスラインで最強の鉄壁を見せた。

DFアルバ(2)

退場するまでは見事なパフォーマンスを見せていたが、退場は本当に余計だった。決定機阻止とかの仕方ない部分ではなく、審判への抗議や暴言での退場はもったいなさすぎる。

MFブスケッツ(3)

見事な守備、ポジショニングの良さ、中盤の守備を引っ張った部分は良かったが、ボールロストがこの試合でも目立った。テクニックがある分、引き付けるのは仕方ないが、ボールを失ってカウンターを喰らうことはご法度なポジションである。

MFラフィーニャ(3)

しっかり流れに入りボールロストも少なく、アウベスを孤立させず右で上手くチームのパス回しをサポートした。将来的にはもっと決定機を作り出してほしいが、それは来シーズ以降の課題に。

MFイニエスタ(4)

安定感あるパス回しとボールを奪い返す守備で、試合の支配に一役買った。今のエンリケバルサで必要不可欠な選手であり、絶対欠かせないピースの1人である。

FWメッシー(5)★

調子の良さを感じさせ、ボールロストはほとんどなかった。低い位置でのプレーが多かったが、右からのスルーパスの精度はさすがで、先制点だけでなくチャンスを何度も演出した。スアレスやネイマールとの連携もバッチリ合ってきた。1人少ない状況でも前線にこのメッシがいるならボールキープに安定感が生まれる。

FWスアレス(4)

ゴールこそないものの、チャンスメイクで攻撃に貢献した。ポストプレーの落としはとても上手く、先制点のスルーには驚かされた。連携面でも上手く順応してきた。

FWネイマール(4)

やはりコンディションの上がってきたネイマールは、止めるのが難しいと感じさせる試合だった。もっと仕掛ける機会が多くても良かったように思えるが、チームの状況を考慮して変なボールロストの機会を減らしたのだろう。

DFマテュー(3)

入った後は自分の持ち場のサイドからの守備では問題は少なく、上手く試合に入り込んだ。つなぎでは孤立してしまうことがあったが、それも何とかうまく対応した。

MFラキティッチ(3)

中盤を厚くする投入で、その期待に応えた。右の守備が完璧だったわけではないが、それでもチームの守備に貢献した。

MFシャビ(3)

出場時間は短かったが、それでも浮き球のボールコントロールの1つを見れただけでも価値があると証明した。パス回しでも安心して見れた。

最後のまとめ

予想していた以上に苦しまないで勝てた印象を持ってしまえるエスパニョール戦になったが、選手達全員の頑張りなくしてあり得なかった。チームとしてのまとまりも見え、残り10試合近くはこの戦術をベースに戦えば、最後には良い結果が生み出せると思わせるほどチームの完成度は高い。

連戦連戦となるが、チャンピオンズまでの来週のリーガの2試合を勝てば残り3試合となり、本当の意味でのマジック点灯と言えそうである。まだソシエダ、アトレティコのような強豪との試合が残されているため油断は決して出来ないが<(`^´)>

それにしても最近の見事な試合ぶりでの勝利には、ほとんどのバルサファンが予想以上なのではないだろうか。この調子で今シーズンは進んで欲しい( `ー´)ノ。怪我人が出ないことも願う<(`^´)>

 
 

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