リーガ第37節 5/17 アトレティコ・マドリードVSバルセロナ 試合前の注目ポイント

リーガ第37節(日本時間5/17日曜日の26時キックオフ)で、アトレティコ・マドリード(ビセンテ・カルデロン)と対戦する。

アトレティコはほとんど3位でのフィニッシュを決めている状態だ。ホームでのバルサ優勝を決めさせないために、全力でバルサを倒しに来るだろう。予想スタメンは

GKオブラク

DFファンフラン、ゴディン、ミランダ、ヘスス・ガメス

MFアルダ、ガビ、マリオ・スアレス、コケ

FWグリーズマン、フェルナンド・トーレス

4-4-2のいつものシステムで、コンパクトな守備をベースに中盤を制圧しようとしてくるだろう。試合開始の数分は飛ばし気味で試合を進めて、試合の主導権を握ろうとしてくるだろう。

アトレティコは速攻も上手いが、サイドの攻撃も上手いチームである。サイドバックを絡めた中盤の同サイドの2人と、前線の1人を含めた4人の連携で、サイドの突破からクロスや横パスでゴールを狙ってくるだろう。

速攻ではグリーズマンとアルダのキープ力を活かし、チームを押し上げて逆サイドや裏への飛び出しでチャンスを何度か演出するだろう。この2人には特に要注意が必要になる。

 

対するバルセロナはこの試合に勝てばリーグ戦の優勝が決まる。1つの心配要素としてスアレスの右足の負傷である。前日練習にはチーム練習を行ったらしいが、この試合では無理をせずベンチスタートになるだろう。予想スタメンは、

GKブラボ

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWペドロ、メッシー、ネイマール

欠場想定選手

マシップ(判断)、ドウグラス(判断)、モントーヤ(判断)、セルジ・ロベルト(判断)

正直スアレスがいないと最近の攻撃力が出るかは不安が残る。ディフェンスラインを下げさせる動き、真ん中に位置することでセンターバックの2枚が警戒し、中盤の選手や両ウイングのカバーリングに行きにくくなる、スペースを作る動きなどスアレスの働きはゴール以外でも大きい。

この試合ではメッシが中央で左にネイマール、右にペドロになるだろうが、攻撃が中央と左寄りになることでアトレティコのコンパクトな守備を掻い潜れるかは疑問が残る。何より、メッシが自由にボールを受けれる機会が大幅に減ることが予想される。

その中で得点を奪えるチャンスは数多くめぐってこないだろう。中央の高い位置にペドロを置き裏を狙わせることで、メッシのマークを少しでも軽減させるやり方を取っても良い気がするが、多分ルイス・エンリケは守備面を考えてその作戦は取らないだろう。

バルサのシステムは4-4-2気味で、ペドロが右の守備に積極的に入る分、ネイマールが前線に残り気味になり攻撃に専念出来るだろう。この試合ではここが一番バルセロナのストロングポイントになりそうだ。

アトレティコの速攻を恐れずにアルバが攻め上がることで、アトレティコの守備を後手に回したいというのが一つの作戦である。攻撃ではアトレティコの守備の前に相当苦労しそうだ。

後、試合開始時はアトレティコの攻勢と声援にあたふたするだろうが、ここでの失点は絶対に防ぎたい。15分ぐらいまではしっかり耐えながらカウンターを狙い、その後はボールを持って試合を少しでも落ち着かせたい。

バルサの守備面ではアトレティコのサイド攻撃に警戒が必要だ。中盤を4枚にしてサイド攻撃に耐える必要がある。ボール支配率ではそこまでバルサの高い数字にならず、50を少し上回る数字になるだろうから、守備で耐える時間も長くなるだろう。

この試合の注目ポイントは、ネイマール対ファンフランでどちらが優位性を見せれるかである。ここでの優位性がバルサの攻撃に大きく関係してくるだろう。裏を取る動きでもマークを振り切れば、メッシからのパスでチャンスを演出できるだろう。

 

バルセロナの注目選手

DFアウベス(左の攻撃だけでは限界があるし、最近の好調ならクロスボールでも期待できそうだ。基本バルサの攻撃のスタートは右からの展開になるだろうから、そこでしっかりつないで攻撃につなげてほしい)

MFブスケッツ(守備面やセカンドボールの中盤の主導権争いで、負けてもらっては困る選手である。横からのクロスに中へのカバーや、中盤の守備ブロックの構成など、チームの守備としては大きな役割を担う)

FWネイマール(この試合で一番の違いと得点を期待出来そうな選手になるだろう。メッシはある程度マークが厳しそうな分、将来も見据えてこの試合はいいテストになるだろう。今年初めのアトレティコキラーを発揮してほしい)

 

アトレティコ・マドリードの注目選手

DFファンフラン(ネイマールへのマークが重要になり、攻撃の面でも重要になりそうだ。上がった後の背後のスペースも含め、ネイマールとのサイド対決は見ものになる)

MFコケ(攻守にわたってアトレティコの中心選手。豊富な運動量をベースに、中盤で大きな役割を担う。攻撃では前線への飛び出しと、セットプレーのキックに注意が必要)

FWグリーズマン(相方は誰か分からないが、ゴール前に出没する点取り屋。チャンスメイカーのような存在だけではなく、フィニッシュでもスペースを見つけるのが上手い。囲い込みでボールをキープさせたくない)

 

この試合で勝てなくても最終節のホームのデポル戦で勝てば優勝自体は決まるが、出来ればこの試合で決めたいところだ。ホームで優勝を決めたいという願望もあるだろうが、少しでもプレッシャーを少なくするためにも勝ちにこだわってほしい。

最終節にベルマーレンが出場するかはこの試合で大きく関係するだろう。ここで優勝を決めて、ベルマーレンには最終節に少しでも長くプレーしてほしい。

今シーズンは3度対戦して3勝してはいるが、アトレティコも対策を取って守備はさらに堅守になるだろう。先制点も含めロースコアでの試合になるだろうから、バルサも堅守を見してウノゼロぐらいが現実的な勝利の数字になるかもしれない。

 
 

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