国王杯ベスト8 2nd 1/28 アトレティコ・マドリードVSバルセロナ 試合評価

試合での問題点

この試合最大の重要ポイントになるであろう挟み込みが、この試合の前半では機能しなかった。特にバックラインのファーストディフェンダーの当たりが弱く、アトレティコの前線の2人に簡単に良いボールを味方に送られた。それによって、ブスケッツの横ががら空きになり、そこのスペースを相手に何回も使われるシーンが目立った。また、中盤の選手とバックラインの距離が遠く、挟み込みするまでいつもより遅かった。ラキティッチをあらかじめ下げ気味のポジションにするなどして、中盤のスペースを埋めなければいけなかった。

攻撃がほぼカウンター一本という、バルサのライバルチームのような戦い方になってしまった。作戦かは分からないが、ある程度アトレティコにボールを持たれても良しとしているような戦い方に見えた。戦うバリエーションが増えたという部分ではメリットなのだが、最終的の行き先をここにしてはいけない。

選手のポジショニングがカバーできる距離ではなく、一人一人の距離が悪かった。中盤を相手に支配されている状況に慣れていないバルサだが、それでも中盤の3選手とバックの4選手の距離感が遠過ぎたり、近すぎて押し込まれる時間帯が多かった。試合を全くコントロールできない場合、ネイマールを下げたりして中盤を厚くする時間がもう少しあっても良かった。

試合での良好点

選手の距離感やポジショニングやバックラインが少しガタガタなど問題はあったが、選手達の気迫や戦う姿勢は満足できた。ピケとマスチェラーノがアトレティコに結構やられていたが、最後は気合いだと言わんばかりに集中してプレー出来ていた。(気合いだ!気合いだ!気合いだ!気合いだ!気合いだ( `ー´)ノ)

カウンターやセットプレーというバルサらしくない攻撃の武器が、ルイス・エンリケになってから格段に進化してきた。選手の特長を活かした某ゲームのように出来るカウンター、セットプレーでは攻守にわたって少しづつ改善されている。(まだまだ未熟なのは間違いないが( ̄▽ ̄))

選手評価

()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ

GKシュテーゲン(4)

足元のプレーではほんの少し「オイッ!?」というプレーはあったが、セービングでは可能な限りキーパーの出来る範囲でセービングをした。PKでは意外にPK職人のように、止めてくれるかも( `ー´)ノ

DFアウベス(3)

前半は少し危ないボールロストや、自分のスペースを使われる時はあったが、戦う姿勢でカバーした。対人での守備でもう少し改善をしてほしい。

DFピケ(3)

バックラインをある程度統率できていたが、対人での対応では危ないシーンだらけだった。右のサイドにカバーに入っても危なっかしくって見ていられない。

DFマスチェラーノ(2)

今シーズン最悪の出来のプレー内容。試合開始のフィードで気を落としたかは分からないが、終始元気が感じられなかった。対人や裏へのボールの処理も、CBをやり始めたころのように危ないシーンが目立った。

DFアルバ(4)

小さな巨人のようにアトレティコと戦えていた。見劣りする部分はほとんどなく、左サイドを簡単に崩させることはさせなかった。攻撃でも数少ない飛び出しで、勝ち越しゴールをお膳立てしてくれた。

MFブスケッツ(4)

一人の責任ではないが、中盤を相手に支配された感があった。その中でも守備範囲を広く、バルサの中央を使わせることはさせなかった。相手にあれだけ攻められたのにチャンスシーンが少ない大きな要因であった。

MFラキティッチ(3)

この試合では運動量や飛び出しでは大きく目立たなかったが、一応チームの助けとなっていた。右の危険な所は要所要所でカバーできていた。

MFイニエスタ(3)

前半はもう少し攻撃でボールを引き出してほしかった。中盤の攻撃で頼れるのはこの選手だけなので、もう少し期待したい。しかし、攻守にわたってチームの心臓として的確なプレーが出来ていた。

FWメッシー(4)

今日もほんの少しのプレーで得点を演出してくれた。試合前のコメントからやる気MAXなのかと思ったが、思った以上にプレーの関与は少なかった。その中でもきっちり仕事をこなしてくれたのが、相手から見たら悪魔的存在である。

FWスアレス(3)

ギリギリの及第点。攻撃のポストとしてこなしていたが、もっとボールを引き出してほしいというのが最終的な形である。得点こそなかったが、チーム1点目のアシストをしてくれた。試合中に周りと連携が合わないシーンが目立つので、これから期待したい。

FWネイマール(5)★

まだまだキレッキレの絶好調。ファンフランが止めようがないぐらいドリブルが速い。2得点も決め、文句なしのMVPである。相手のラフプレーにも怒ることなく対処できたのが成長を感じさせる。(交代した後のベンチでは怒ってたけど・・・( ̄▽ ̄))

DFマテュー(3)

怪我明けの相手としては厳しかったが、勝敗は決まっていたので楽にプレーしていた。良いコンディション調整になってくれればよい。

MFラフィーニャ(3)

楽な展開でのプレーだったが、何度か攻撃で良いプレーが見れた。後はこのプレーを継続的にできれば言うことなし。フィジカルでも当たり負けなし。

FWペドロ(3)

体はとてもキレているように見えた。ドリブルや動きはとても速く、スタメンじゃなかったことが可哀想なぐらいに。出番は少ないかもしれないが、しっかり準備してプロの選手だということが分かる、お手本のような選手であった。

最後のまとめ

この戦いで1月にあったアトレティコとの3戦は、一応バルセロナの3勝で終えることが出来て良かった。昨シーズンの選手達の苦手意識も少しはなくなったに違いない。

期待通りの勝利という結果だったが、前半の内容は多分ルイス・エンリケ的とバルサ的に良くなかったと思う。カウンター狙いのレアルのような戦いだった。逆に言えば、戦うバリエーションが増えたともいえるが。

主審問題などが試合後に言われるだろうが、勝ち上がりを決めたバルサは何事もなかったかのように次の試合に気持ちを切り替えよう。国王杯ではヘタフェとビジャレアルの勝ち上がった方とベスト4で戦うことになる。それよりもまずリーグ戦!!!( ̄▽ ̄)

 
 

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