14/15シーズン評価⑰ ジョルディ・アルバ

今回は「14/15シーズンの選手評価、アルバ編」についてのテーマです。シーズン前の期待、その達成感と実績、来シーズンへの期待という3つのテーマで考えていきます。

※点数はシーズンを通した評価の点数。10点満点で、6点を平均点とする。

シーズンフルに左サイドでの活動を期待

アルバは実力で心配な部分はなく、バルサの左SBの選手として欠かせない選手になっていた。シーズン前からアルバには、怪我なく1試合でも多くの試合に出場することが期待された。

攻撃面でもっと積極的に攻撃してほしいというのも、ファンの多くは期待しているかもしれなかった。右のアウベスの攻撃参加が目立つが、左からももっと試合を作る為により攻撃的なアルバの姿が見たいという面もあった。

チームの堅守にならなくてはならない存在に、9点

シーズン開幕戦からアルバは左サイドに君臨し続けた。選手個人の活躍としては大きく目立つ存在ではなかったが、タイミングの良い攻撃参加、守備面でのバランス、落ち着いたパス回し、カウンター時のカバーリングで、アルバは左SBで完璧にルイス・エンリケの信頼を勝ち取った

重要な試合では常にスタメンで出場してきたアルバだったが、前半戦には2つほど納得いかないスタメン落ちがあったに違いない。クラシコとCL第6節のパリ戦である。クラシコでは高さやフィジカル面を考慮してマテューが先発、パリ戦では変則的な3-4-3を取り入れたことによってベンチに座ることになった。

見た目以上に気性が荒くキレやすいアルバは、一瞬だがこの起用に怒っているという報道も出た。アルバの唯一の欠点と思われたDFとして小柄な部分が、フィジカル面で心配な部分でもあった。

後半戦になるとバルセロナは快進撃で勝ちまくったが、そこにはアルバの存在が絶対必要な存在であった。左CBに入るマスチェラーノやマテューの前に出た後方のカバー、左でアイアンマッスルかのような強靭なフィジカル、パス回しを落ち着かせる圧倒的な技術で、1月~2月ではチームの守備面でのMVP級の活躍を見せた。

心配されたフィジカル面で競り負ける機会は少なくなり、爆発的なスピードで幅広いカバーリングをし、攻撃面では高い位置まで行く機会は少なかったが、守備面で大きく飛躍を成し遂げた。よく考えてみればアルバも左SBになってからは3~4年ほどで、まだまだ大きく成長の余地があるのかもしれない。

後半戦は重要な試合で外されることが考えられないほどに守備面で向上した。フィジカル面でのハンデが完全になくなったほどであり、左サイドを大きく支配する形になった。メッシの肉体改造が注目された今季だが、バルサ加入当初から比べればアルバの体の大きさも相当大きくなり、特に後半戦のアイアンマッスル感のフィジカルの強さの秘密は気になる点の1つだ。

アルバは代表での怪我が1回あっただけで、シーズンをフルに戦うことに成功した。リーグ戦では27試合に全てスタメンで出場し、CLや国王杯の終盤は全ての試合にスタメンで出場した。ブスケッツ同様にあまり書くことのないレベルの選手であり、バルサの3冠獲得に大きく貢献したシーズンになった。

アイアンマッスルの継続と共に、高い位置での攻撃にも!?

来期も今期の出来を継続すれば満足いくレベルのパフォーマンスなのだが、アルバ自身も成長を望んでいるだろうから、改善点としては大きく攻撃面にしか目に付かない。

やはりアルバの高い攻撃力をバランスを取ることで影を潜めるのはもったいなく、アウベスとの攻撃のバランス関係をチームとして見直すのも1つの手だろう。ネイマールのドリブルやパスを活かす為にも、アルバが後方でのサポートだけではなく、もっと高い位置でのプレーも見てみたいというのが希望である。

サイドに開くネイマール、それを斜めの位置でサポートするイニエスタとなればおのずとスペースは限られたものになり、今のバランスを崩すことなく、数少ない攻撃参加の方がアルバが活きる可能性は高いかもしれないが。現在でも攻撃面でも良くやっているので、不満は特にないのだが( ̄▽ ̄)

 
 

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