サイドバックの位置取りによる変化!

前日に今シーズンの初めてとなる試合(LAギャラクシー戦)が行われた。プレシーズンを始めたばかりであり、やはり選手の動ける時間は限定的なものであった。親善試合(コンディション調整、試合勘の取り戻し、若手の躍進)としては完璧な試合であった。

チームの戦いの変化にそこまで目を向ける時期ではないが、昨シーズンとほとんど変化はないと言った印象を受けた。その中でも1つだけ変化があったように見れた。

今回は「今シーズンの変化、サイドバックのポジション取りによるポゼッションサッカーの復活!?」についてのテーマです。

両サイドバックは開いて高い位置を取る

主に前半組だが、ドウグラスとアドリアーノのパス回し時のポジション取りが、2人ともタッチラインギリギリで高い位置を取っていた。バルサのパス回しにしては普通のことに思えそうだが、昨シーズンは主にアルバが後方のスペースをカバーする為に低めの位置をキープしていた。

この両サイドバックの開いたポジション取りは、今シーズンはポゼッションサッカーへの復活に間違いない。最終ラインからのロングボールでサイドチェンジを頻繁に狙っていた事、中盤のアンカーを中心に逆サイドへの速い展開も1つの狙いにしていたように感じる。

サイドを素早く変えた場合には、ほとんどの場面でSBが攻撃に絡んでいた。バルサ相手にはサイドに偏った守備をするチームが多いので、逆サイドを突くことで広いスペースと同数対決で崩すという、引いた相手を崩すサッカーのセオリーを実践していた。

ルイス・エンリケはペップとは違い、新しいシステムや画期的な戦術を用いることはなく、サッカーの基本やセオリーを高い次元のレベルで実践しようとしている。

カウンターからの失点は増えるかも!?

両サイドバックが開いた高い位置をキープするのは攻撃には良いが、守備時には問題になりやすい。特に速い攻撃から守備への切り替え時に、両CBの両脇にスペースが生まれやすい。その為に昨シーズンはアルバが低い位置をキープし、攻撃時も基本的には3枚の最終ラインの形を取っていた。

LAギャラクシー戦ではコンディション不良もあり、SBのカバーリングが間に合っていたとは言えなかった。実力の差がある分、ボールを奪うのに苦労はしなかったが、強豪相手にはカウンターを何度も喰らいそうな守備であった。

後半のアルバが出場時には昨シーズンの形に戻り気味だったが、最終ラインの連携が悪かった為にピンチが増えていた。ベルマーレンやドウグラスの起用は、連携が取れ慣れるうちまでは、守備の不安定になりそうなのは間違いない。こればかりは我慢するしかないだろう( `ー´)ノ

攻撃(ポセッションサッカー)にこだわると守備が昨シーズンより不安定になるのは間違いない。昨シーズンが出来過ぎ気味の守備だったが、今シーズンは気を引き締めなおして攻守の課題に取り組んで欲しい( ̄▽ ̄)

 
 

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