実は右SBより左SBの選手層が問題だった！

セルタ戦の大敗の１番の原因はファン１人１人で意見が違うだろうが、自分は左SBにアルバ不在が１番大きかったように感じた。と言うよりも、アルバ不在時のバックアッパー選手が今のバルサにはいないと言うのが正確な言い方である。

今回は「左SBの２番手は誰にする？」というテーマです。

アルバがいるとどう違う？

昨季からの記事（下の関連記事にあります）でも何度も書いてきたが、ここでアルバの存在感をおさらいしたい。

攻撃面では安定したパス回し、２列目からの飛び出しが最大のウリで、これに敵う選手は世界を見渡してもいないと感じている。攻撃の役割だけでも圧倒的な存在感を示す。

守備面では運動量とスピードで幅広いスペースを守れ、CBの裏へのカバーリングも可能な選手である。１対１の対人ではスピードを活かし簡単に抜かれることは少なく、弱点と見られたフィジカルコンタクトでも最近はその弱さを感じさせない。ハイボールしかり、横からのクロスボールへの対応も上手くなり、自分のマークで失点する機会はほとんどなくなった。現在も守備面では成長中であり、ますますSBとして完成されている感がある。

アルバが左SBにいるとバルサの左サイドに安定感が持たされ、ネイマールやイニエスタによりパスが回り、バルサらしいサッカーの実現がより容易になっている。

ちなみに今季の公式戦で４失点した３試合（セビージャ戦、ビルバオ戦、セルタ戦）の左SBにアルバの姿はなかった。マテューが２回、アドリアーノが１回務めていた。

アドリアーノ＞マテューだがどちらも・・・

今季はアルバ不在時にはマテューが左SBで起用される機会が多かったが、プレシーズン含めもうマテューの左SB起用は見切りをつけて良い段階だと感じる。怪我から回復したアドリアーノを起用する方が、まだ安定感が持たされそうである。

そのアドリアーノも昨季のプレシーズンの不整脈から本調子の試合が出来なくなっており、一番の原因は試合に出続けれないことだと感じる。しかし、アルバを外してアドリアーノを起用するのはちょっと考えられず、数少ない起用でも結果を出してくれれば嬉しいのだが。

アドリアーノも怪我がちだったりするが今は怪我から回復しており、ここからどれだけコンディションが上がるかで左SBの２番手は変わってくる。アドリアーノが本調子のプレーを見せれば２番手にアドリアーノで何もバルサ的には問題ないので、ここからのアドリアーノの活躍に期待したい。

新しい起用はベルマーレン＞セルジ・ロベルト＝ビダル

もし上記のアドリアーノとマテューが使えない場合は、アルバを休ませれないので誰かをコンバートする必要が出てくる。まず順番的に言うとベルマーレンの起用で間違いない。

アーセナル、ベルギー代表でも左SB起用の経験があり、攻撃面でのパス回しでは心配しなくて良さそうである。パス回しは安定しており、イニエスタやネイマールに何度も良いくさびを入れてくれると確信している。

２列目からの飛び出しでは不安があるが、ある程度そつなく出来そうとも勝手に根拠なしで思っている。攻撃で迫力がなくても、守備面ではベルマーレン起用でメリットはしっかりあるように感じる。CBへのカバーリングも出来るであろうし、危険察知能力に長けており守備の強化につながりそうである。高さの面でもセットプレー含め攻守で武器になり、左利きの選手が左SBを務めるセオリーにも反していない。

唯一不安な要素があるとしたらスピードだけである。スピードはそこまでないので、足の速い選手と対峙した時に意外にやられる可能性ありかなと思えてしまう。恐らくは素早い寄せで対処してくれるとは思うが、スピード面だけでは不安はある。

ベルマーレンがダメというか怪我がちなので不在時には、右SBの選手を強引に左で起用しても良いように感じる。その候補には最近コンバートされたセルジ・ロベルトと、１月から加入するビダルである。

現状は困ったらセルジ・ロベルトが務めてもそこまで大きな問題にはならないような気もする。右と同様にそつなくプレーしてくれそうという印象は受ける。縦への突破からのクロスはなくなるだろうが、それでも安定感を考えるとセルジ・ロベルトの起用はある程度の保険と考えられる。

セルジ・ロベルトは正直中盤のアンカーやセントラルで起用したいので、来年になるとビダルが加入するので、強引だがビダルの左SB起用も最悪考慮しても良いだろう。まだまだ未知な部分は多いが、セビージャ時代には左のウイングにポジションチェンジなどでも入ることがあったので、左のプレーもある程度出来ると考えて良いだろう。

シーズン前はアウベスの去就で右SBの人材不足が騒がれたが、シーズンが始まると意外に左SBにアルバしかいないと判明した。ある意味ここが前半戦で１番の肝になるかもしれない。