15/16リーガ第6節 9/26 バルセロナVSラス・パルマス 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はラス・パルマス、白色は互角

20150926 ラス・パルマス戦

・バルセロナ25分、ラス・パルマス0分、互角65分

前半はバルサはほぼ良い流れを作れなかった。後半になると尻上がりに良くなってはいたが、いつものバルサに比べて試合をコントロール出来ていた感はなかった。メッシ不在や中盤にコントロールできる選手が不在が影響したのか、後半はシンプルに縦パスで攻撃できていた。

試合での問題点

攻撃時のパス回しにまだまだ問題あり。このラス・パルマス戦では中盤の選手に守備的な選手が多かったりイニエスタ不在もあったが、速いパス回しのテンポは終始見れなかった。最終ラインから前線の距離を伸ばして中盤にスペースを作ろうとしているのだろうが、チームとして良いサポートが少なく、まだ足が止まっている選手が何人か目につく。

守備面で変に慎重になっていることで、寄せやプレスに激しさがなかった。「失点しないように、失点しないように」というメンタルからか、DF陣は激しくいくと言うよりもコースをやられないように守備をしていた感が強かった。中盤の選手はボールにいかずに見ているだけで、数的有利を作ってもボールを奪えないという最もやってはいけない守備をしている。球際や対人への寄せやボールに激しくプレスをかけるのはバルサの生命線でもあるので、もっと攻守の切り替えを素早くはっきりしてチーム全体で攻守をする必要がある。

前線の選手の守備への貢献度が全く足らない。前線からのプレスも全く足らず、中盤へ戻る守備もさぼっている。試合終盤に1点差とされた時にサンドロとネイマールが戻らないシーンも見られ、ゴールやアシストだけがチーム貢献ではないと言いたい。明らかに前線の選手の怠慢であり、ルイス・エンリケは喝を落とさなくてはいけない段階だと思う。守備面で後方の7人が本当にしんどい状況になる。

試合での良好点

良いテンポのパス回しこそなかったが、前半終盤から後半終盤にかけて縦パスはとても効率的に送れていた。ラス・パルマスのまずい守備もあるのだが、前半30分~35分からは少しずつ攻撃面で良くなってきて、これを境にチームの状態もV字回復で徐々に良くなることを願いたい。

南米トリデンテのメッシが怪我で離脱してバルサ的には大ダメージだが、スアレスとネイマールが引っ張って攻撃面で何とかやっていけそうかなという連携と攻撃を見せた。ここからはムニルとサンドロの起用になるだろうが、大事な試合では2トップ気味で右にアウベスとセルジ・ロベルトで、守備面や中盤の構成力を高めたメンバーやシステムに変更しても面白いだろう。怪我人で本当にバリエーションがなくなってきたが、まだやれるとポジティブに捉えたい。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

MFセルジ・ロベルト

この試合でバルサの中で最も躍動的に動けていた選手。右サイドを駆け上がったりドリブルで抜くシーンはアウベスの全盛期を思い出させるものであり、アウベスからポジションをほぼ完全に奪っている状態と言って間違いない。中盤のアンカー含めポリバレンテ性に長けており、ここからはある程度出ずっぱりで活躍してほしい。

MFラキティッチ

試合前はゴール前での高い位置でのプレーを期待していたが、それを今季で1番実践出来ていた。縦への鋭いスルーパスも何度か見られ、ゴール前に侵入するラキティッチに嬉しくなった。メッシがいないことで守備面を気にすることなく積極的になれたのだろうな。ここからラキティッチの攻撃力やパスにも期待したい。

・ラス・パルマス

MFジョナタン・ビエラ

ラス・パルマスの攻撃面で1番目立っており、ゴールも決めていた。テクニックがあり何度かバルサにダメージを与えていた。ここから徐々にステップアップしていって、中堅チームぐらいでも活躍していける実力があるだろう。

最後に一言

メッシ離脱というバルセロナには大ダメージを与え、真価が問われるここからが厳しくなるのは必至である。個人的にはネイマールに期待したいが、多くのバルサファンはスアレスに期待しているんだろうなと感じる。メッシ不在の時期を乗り切ると言うのが、今季で最も難しいミッションとなりそうである。ここからの8週間がシーズン終了後に振り返った時に、意外に勝負の時期になったと思えるかもしれない。

 
 

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