15/16リーガ第７節　10/3　セビージャVSバルセロナ　試合前の注目ポイント

リーガ第７節（日本時間１０／３土曜日の２３時キックオフ）で、セビージャ（サンチェス・ピサファン）と対戦する。連続で見やすい試合時間に感謝<(_ _)>

・セビージャ

現在不調なのか、試合に勝てていない状況が続いている。CLで１試合、リーガでも２試合しか勝利出来ていない。ホームのサンチェス・ピスファンでもアトレティコとセルタに今季は敗戦しており、現在は調子が出ていないのかもしれない。

さらに指揮しているウナイ・エメリ監督はこれまでバルセロナに勝利したことはなく、アルメリア、バレンシア、セビージャで継続されている。CLをバルサより１日遅れで戦ったことにより、バルサは１日多く休めているのは有利な点である。

セビージャの基本システムは４－２－３－１である。前線のワントップのガメイロかジョレンテがターゲットマンとなり、サイドの選手が積極的に攻撃参加してくる。速攻が得意な攻撃の形であり、バルサから高い位置でボールを奪い返しての速攻が１番の攻撃の形になる。

クロスや折り返しでのフィニッシュが多く、サイドをえぐる攻撃には最大警戒が必要になる。SBも含めてサイドを起点に攻撃をしてくるので、サイドから崩されないようにしなければいけない。

守備は昔のセビージャの前線から激しくプレスをかけるよりも、まず守備組織を構築してから入った所にプレスをかけるやり方を実践している。体力的な問題もあり、凶暴な攻撃性を発揮する時間は限られるとみられる。

最終ラインも通常はそこまで高くなく、バルサがいつも通りのパスを回せばある程度自陣に押し込めそうである。しかし、セビージャも現在のバルサの状態を把握しているなら、前からくる可能性も無きにしも非ずである。前半でリードを奪い、後半は守って逃げ切り策を取る可能性も考えられる。

 

・バルセロナ

バルセロナはこの試合でブラボの復帰が予想される。この前の試合で途中から入ったアルバもスタメン復帰するだろう。怪我人は多いが、このセビージャ戦を終えて代表ウイーク明けにはベルマーレンとアドリアーノも復帰しそうで、そこからは徐々に怪我人が復帰する良い感じにするためにもこの試合に勝利したい。予想スタメンは、

ＧＫブラボ

ＤＦアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

ＭＦブスケッツ、ラキティッチ、セルジ・ロベルト

ＦＷムニル、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

ベルマーレンとアドリアーノとラフィーニャとイニエスタとメッシ（怪我）、ビダルとアルダ（制裁）

システムの変更があるかないかは気になる所だが、大きな変更はないと予想。ネイマールが中盤に下がり気味で４－３－１－２気味かもしれないが、スタートは基本的にいつもの４－１－２－３と予想している。スタメンも前線から順番に後ろにメンバーを当てはめたメンバーを予想。

この試合の注目ポイントは、戦術よりも選手達の勇気と戦う姿勢である。メンバーが限られており、考えられるオプションも少ない。レヴァークーゼン戦から中３日の試合で多くの改善が出来るとは思っていないので、チームが団結して気合いと前へ行く姿勢を見たい。

戦術面の修正は代表ウイーク中にルイス・エンリケたちコーチ陣に任せ、ある程度良い内容の試合が出来ないと認めながら、気合いで勝利をもぎ取る試合がシーズンの中でいくつか必要であり、このセビージャ戦はその試合の１つだと感じる。

レヴァークーゼン戦の後半に見せたチームで戦っていく姿勢を見せれば、球際で絶対にセビージャに負けることはないだろう。日程的にもバルサは有利であり、セビージャのイタリアへの移動も含めて体力面ではバルサが絶対的に有利なので、前半から前線のプレスと動き回ってセビージャを自陣から出させない戦いを見せる必要がある。

守備面では不安定な所はあるが、ブラボの復帰とアルバの復帰で最終ラインは安定すると予想している。特にアルバの復帰が大きく、攻守において左サイドに安定感が出てオーバーラップでもチャンスを演出してくれそうである。

ビルドアップで不用意なボールロストだけ気を付ければ、セビージャの攻撃は限定的になるので、パス回しには細心の注意と勇気をもって前へパスを送ってほしい。１番難しい事だろうが、イニエスタ抜きでもネイマールが下がってプレーすればバルサなら出来ると信じている。

 

バルセロナの注目選手

・MFラキティッチ

イニエスタがいない今、中盤の攻撃で頼りになるのがこの男である。システムや相方は誰になるかは分からないが、攻撃の組み立て含め前線に飛び込んでチャンスを演出してほしい。最後のフィニッシュで厚みを作る為にも、走って走ってゴールを決めてほしい。古巣相手なので喜びはしないだろうが。

・FWネイマール

中盤の組み立てに参加してほしい。ドリブルやスルーパスで攻撃の起点になり、最後はゴール前でフィニッシュを決めてほしい。スアレスに最近は主役を取られているが、将来のエースとしてチームを引っ張る姿が見たい。気負いすぎず、ブラジル代表の時のように伸び伸びプレーしてくれれば。

 

セビージャの注目選手

・MFクリホヴィアク（２５歳／ポーランド／推定移籍金３０００万ユーロ）

中盤のセントラルでセビージャを引っ張る選手。守備面でも激しいプレスで能力が高いが、攻撃も出来るのがこの選手の最大のウリである。ラキティッチが抜けてからの中心選手であり、攻守において重要な存在である。パスセンスは高いものがあり、トップ下でも十分活躍できる攻撃力がある。

・MFレジェス（３２歳／スペイン／推定移籍金３００万ユーロ）

ベテランの域の年齢に達してきたが、危険度は相変わらず健在である。右からのカットインのシュートだけでなく縦への突破もあり、パス&ムーブも警戒が必要。スペースへの飛び出しは上手いものがあり、周りにスペースを与えたくない選手。

 

セビージャの調子が悪そうだからと言って油断はできない試合である。バルサもメンバーが完全に揃っているわけではなく、調子も含めれば危険な試合になる。パス回し含め改善点はまだ多いが、この前のレヴァークーゼン戦同様にチームで団結して、必死に戦うことが何よりも勝利に近づくと感じている。