15/16リーガ第9節 10/25 バルセロナVSエイバル 試合評価
■ 目次
試合支配率
※赤色はバルセロナ、黒色はエイバル、白色は互角
・バルセロナ15分、エイバル0分、互角75分
前半の25分ぐらいは若干のバルサペース、残りの20分間は若干のエイバルペース。後半は立ち上がりにバルサがゴールを奪ってリードしたことで、バルサペースの時間帯がいくつか出てきた。全体的には前半は互角、後半はバルサと言う感じの試合であった。
試合での問題点
ビルドアップ時に悪いボールロストが何度かあった。エイバルの4-4-2気味の守備に対してマスチェラーノが下がり、3バック気味でパスを回す方が円滑だったように思えた。後半にそれは多く見られ、CBはセーフティにドリブルはしなかったものの、SBの選手へのパスや縦パスがより楽に出来た感じがした。
攻撃が本当にスアレスとネイマール頼み感があり、この2人を経由しないとスピードアップが全然しない。メッシやイニエスタ不在で致し方ない部分はあるものの、SBがもう少し絡んだ攻撃を増やして、攻撃の厚みとスピード感を増したい。
試合での良好点
チームの戦い方はポゼッションサッカーをしようと素晴らしかった。前半の立ち上がりはロングボールも少し目立ったが、10分過ぎからはロングボールを使うことはなかった。前からプレスをかけてくるチームに真っ向からパス回しをしようとし、調子は良くないながらもボールをある程度支配してピンチの回数を減らせた。ボールロストがもう少し少なければ良かったが、イニエスタ復帰やこれから調子を上げて改善されていくだろう。
守備では選手の頑張りで何とか1失点に抑えた。ピンチのシーンは自分達の悪いボールロストがほとんどで、流れの中で危険になりそうなシーンは何度かあったが最後の所で踏みとどまれた。ラスト10分ぐらいの10人時の必死の守備が初めから出来れば良いのだが。
ちょっと目についた選手
・バルセロナ
MFマスチェラーノ
守備でCBの周りやカバーリングで何度もエイバルの攻撃を止めた。1対1の強さは相変わらず強く、球際やボールを奪取する能力の高さを改めて見せた試合であった。最後のレッドカードでの退場はいらなかったが、厳しい判定だったと勝手にマスチェラーノを擁護。そろそろイニエスタやセルジ・ロベルトも復帰するし、累積で休みが取れたと思えば痛くないはず。
FWスアレス
ハットトリックと得点面でチームを引っ張った。ゴール前での決定力の高さを見せ、こういう時の為に獲得をしたんだと思わせる素晴らしい活躍だった。ネイマール含め10人になった後の守備は素晴らしく、次からは試合序盤で徐々に守備でも貢献してくれれば言うことはない。
・エイバル
MF乾貴士
日本人3人目となるカンプノウのピッチに立ったが、ひいき目で見てもほとんど活躍するシーンはなかった。数回あったドリブルのチャンスを活かせず、前線の4人の中で1番目立たなかった。スペイン語含め適応期間なので、後半戦には少しずつ持ち味や結果を出せば良いだろう。
最後に一言
チームの戦い方は良かったが、チームの調子や怪我人からパフォーマンスが素晴らしかったわけではなかった。しかし、ここから間違いなく調子を上げる感じがし、選手達も全員が試合の中に入って戦えていた。勝ち点3を苦しみながらも獲得し、チームとしてさらに団結する感じがする。イニエスタが復帰してからは、一気に良い試合が出来そうな印象を受けた試合であった。