リーガ第24節 2/21 バルセロナVSマラガ 試合評価

試合での問題点

やっぱり引いた相手の崩しには大きく苦労するということが再認識できた。マラガの今日の守備組織の前ではバルサならやることは限られるし、戦い方自体は悪くなかった。後ろの選手の飛び出しという部分では不満があったが。

相手のカウンターを何度も何度も受けてしまった。前のめりになってしまって仕方ない部分はあるが、前半のピケサイドのカウンターは別である。完全にピケサイドを狙われて、それで相手に流れが少しづつ傾いてしまった。足の速い選手の場合は、ピケ抜きのコンビも考える必要がある。

ルイス・エンリケのメンバー起用に少しの疑問点がある。風邪明けのイニエスタのスタメン起用や、シャビの途中投入をしなかったこと、メッシーの中央への移動は敗戦の理由の一つであったように感じる。結果論なので試合後に言うのはせこいのは分かるが、もう少しローテーションをしたメンバーでも良かったと思う。

試合での良好点

試合の入りはとても良かった。パス回しも早く、スピードもあった。1つの失点から徐々に流れを失ってしまったが、この機敏な試合の入りは続けてほしい部分である。

監督としては当然だが、途中交代やメンバーの配置の変更やシステム変更などでどうにか打開しようとしていた。前半戦はただメンバーを代えるだけの感じはあったが、ここ最近の動きはとても好感を持てる。今回は結果的に良い方向に向かわなかったが。

選手評価

()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ

GKブラボ(3)

足元のプレーやセービングなど問題なかったし、出来る範囲では仕事を全てこなした。

DFアウベス(2)

失点のシーンのミスはいただけなかったが、それ以外はそこまで悪くはなかった。ピケとの同サイドでのスピードの無さが大きな弱点になりそうだ。

DFピケ(2)

攻撃での組み立てではよくやってくれていたが、守備では問題があった。足の速い選手のカウンターを恐れるあまりラインがずるずる下がり、中盤の戻る選手の距離が相当長くなった。

DFマテュー(2)

状況の把握が少し悪く、カバーリングやマークを見逃してしまうことがあった。試合終盤に攻撃参加をもっと許しても良かった気がする。

DFアルバ(2)

高い位置でボールを持つ機会は多かったが、そこからの崩しがダメだった。普通に上げるクロスは効果がなくクロスが引っ掛かることが多かった。1対1でもっと積極的に仕掛けてもよかった。

MFブスケッツ(3)

守備でカバーリングの範囲が広すぎて、相手のカウンターを止め切れなかった。プレスも相手にいなされる機会があり、周りのプレスのサポートがもっと必要だった。

MFラフィーニャ(2)

右足の惜しいシュートやキープでチームに貢献した。しかし、マラガの守備組織の外でのキープやパスが多く、相手にダメージを与えることにはならなかった。

MFイニエスタ(3)★

飛び出しやワンツーなどでどうにか打開しようとしたが、何回かしかチャンスにはならなかった。プレー自体悪いものではなかったが、もっと左サイドの攻撃を活性化させてほしいという願望がある。

FWメッシー(2)

前半は右サイドでボールを持てばパスでチャンスメイクしたが、後半の中央に入ってからは何もできなかった。1回のドリブル突破以外はほとんどボールに触れず、持つと囲まれてボールを奪われるという悪循環だった。

FWスアレス(2)

中央でボールを引き出す回数はあまりにも少なかった。あれだけ中央を固められれば当然なのだが、それでももう少し飛び出しやポストプレーでの活躍を期待したい。

FWネイマール(2)

国王杯のビジャレアル戦同様、数的不利な状況を作られほとんど何もできなかった。効果的な攻撃は少なく、試合終盤にはボールロストの機会が1番目立った選手だった。

MFラキティッチ(2)

途中投入されたが流れを変えることは出来なかった。中央のスペースのない中での動きは意味を持たず、最終的には右サイドに流れてしまった。

FWペドロ(2)

右で攻撃を仕掛けることは多かったが、効果的な攻撃は少なかった。足元のプレーより、ボールを持っていない時の動きでもっと違いを見してほしい部分がある。

DFマスチェラーノ(3)

3バックへのシステム変更で送られたが、結果的に上手くはいかなかった。選手の責任ではないし、あの状況では仕方ない部分があった。

最後のまとめ

圧倒するとも思っていた分、ショックは大きい敗戦になった。チームの調子は悪くはなかったが、1つの失点で試合の流れはどんどん悪い方向になってしまった。

これでほぼ確実に首位のレアルとの差は4に戻り、レアルの復調を遠巻きながら助長する結果となってしまった。カンプノウでの敗戦という意味でも悲しい結果だった。

次の中二日のチャンピオンズリーグのマンチェスター・シティ戦に温存する選手も少ない中、選手を休ませることにも失敗しながらの敗戦は大きな痛手となってしまった。この敗戦の最高の薬はシティ戦での勝利しかない。

 
 

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