サッカーのビデオ判定導入は基本NG!?①

最近の審判の誤審問題として一番目を引くのが、イングランドの退場させる選手を間違えた「人違い退場」が2回立て続けに起こったことである。

間違って退場させられたウエスト・ブロムウイッチのトニーピュリス監督は「レフェリングは簡単ではない。現在のサッカーの試合はスピーディーであり、審判について不平・不満を言うのは良くない。我々は審判を助ける術を見つける必要がある。1試合に対してお互いの監督が2回のビデオチェックの要求が出来れば、大きな誤審は根絶するだろう」と残している。(コメントは勝手に簡単にまとめています<m(__)m>)

今回は、サッカーに対してそのビデオチェックであるビデオ判定導入の是非についてのテーマです。

バニシングスプレー、ゴールテクノロジーとビデオ判定を比較

近年サッカーに取り入れられた新しいものは、バニシングスプレーとゴールラインテクノロジーの導入である。全世界に広まっているわけではないが、一般的に良いと考えられている。

バニシングスプレー(消えるスプレー)はボールの置く位置、壁の位置を前に移動するのを防ぎ、そのやり取りから来ていた試合の遅延行為を防ぎ、試合をスピーディーに進める手助けに一役買っている。

ゴールラインテクノロジーにはカメラを使った「フォークアイ」、磁気センサーを使った「ゴールレフ」の2つがある。費用的にも「フォークアイ」が主流になるだろうが、ゴールラインのきわどいボールが入ったかを主審の腕時計に振動と文字で送信してくれる。これでゴールに入った、入っていないという議論は完全になくなる。

ビデオ判定は今の所考えられているのは、「ビデオの映像を見て審判が判断する」ということだろう。ここで一番肝になるなのが、審判が判断することである。ビデオ判定はバニシングスプレー、ゴールラインテクノロジーのように全てのもの(選手、コーチやスタッフ陣、サポーター)が見て完全に納得する結果が出るかは疑問である。

「審判も人間だからミスをする」という言葉を誤審問題によって最近聞くことは多いが、ビデオ判定も人間が判断するのだろうか。もしそうならビデオ判定で全ての問題が解決することはない。

ビデオ判定を導入するなら、一つの策として全て機械(人の判断で決定されないもの)で判断できるものが必要になるかもしれない。

ビデオ判定を導入するメリットとデメリット

・大きな誤審がなくなり、公平さが保たれる!?

まずメリットから考えると大きく2つある。1つ目はファールやオフサイドやハンドなどの反則を正確に判定できる。ビデオでの判定をすることによって、起きたプレーを正しく判定できる。

2つ目は暴力行為やシュミレーションの試合中の見逃しがなくなることである。主審や審判が見えていない所での暴力行為を試合中に判定が行える。最近では試合後に出場停止の処分がされたりしているが、その試合中に退場、警告が行える。また、シュミレーションで得たPKやカードの訂正を試合中に行うことも出来る。

・時間がかかり、主審や審判の意味は!?

次にデメリットとしても大きく2つある。1つ目はビデオ判定することによって時間がかかることである。止まった時間を少なくすることには悪影響であり、試合をスピーディに進めることには逆らってしまう。

2つ目は主審や審判の重要性が下がることである。ビデオ判定導入によって主審の判定が覆されることが起きるだろう。そうなれば、主審の判定の重要性はほとんどなくなる。仮に何度でもビデオチェックが出来るなら、細かいプレーまで判定をビデオにゆだねることが出来る。主審や審判の判定が意味をなさず、審判の尊厳はなくなると言っても過言ではない。

続きは下の関連記事からどうぞ<m(__)m>

 
 

コメントを残す

このページの先頭へ