明暗くっきりのキーパーだが・・・ブラボ編
リーガ第7節を終えた段階でバルセロナは、リーガで19得点0失点という結果を得ている。また、6勝1分けと好スタートを切った。
チャンピオンズではグループリーグ第2節を終えて3得点3失点であり、1勝1敗という結果である。
リーガで7試合連続(630分)無失点を記録し何かとニュースになっているブラボと、敗戦した試合(パリ戦)でGKを務めたステーゲンで違いはあるのだろうか。今回はブラボに焦点を当ててみたい。
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苦労人のクラウディオ・ブラボ
ブラボのプレーには安定感がある。セービング、キャッチング、ハイボールの対応、前への飛び出し、足元のプレーとほとんどノーミスである。バルデスが抜けて心配された最大のポジションであったが、全くその心配を感じさせない。
リーガのR・ソシエダでプレーしていた事もあり、バルサのプレースタイルを対戦相手としては体感していた。そのせいか、バルサでのプレーもすんなり吸収してしまったのだろう。
安定感はもちろん31歳という年齢であり、移籍するチームでファーストチョイスではなかった事もブラボをより一層大きくしたのだろう。正直、バルサでのファーストチョイスはステーゲンと感じていた人は多かったのではないだろうか。
良い意味で期待を裏切り、大活躍してくれているのはクレとしては嬉しいものだ。
いつか訪れる時はすぐそこに
しかし、7試合連続での無失点は出来すぎという感は否めない事を忘れてはいけない。この無失点の7試合でバルサのポストやバーに当たったシュートは何本あったかを思い出してほしい。私の記憶では最低5本はあったと思っている。
それがもし何本かゴールに入っていたら、確実にバルサは失点をしていた。また苦しい試合が多く、相手のチャンスが多い試合も珍しくはない。
無失点は偶然の産物であり、過度の期待をしてはいけない。これから失点をしていき他のチームと同じぐらい失点をするのを覚悟しなければいけない。
そこからは、失点を立て続けにするのではないかとも心配している。初失点を喰らうと何故かは分からないが、そういう事が起きてしまうものなのだ。
今は運もあり無失点だが、間違いなくR・マドリードの試合では失点する機会は訪れてしまうだろう。その時に失点のショックを過度に受けてはならない。いつか負けが訪れるように、失点なんて毎試合1失点しても良く守れているものなのだから。
その時の気持ちを準備して、バルサファンは試合を見て行ってほしいものだ。