国王杯決勝 5/30 バルセロナVSA・ビルバオ 試合評価

試合での問題点

試合終盤にビルバオにやられ過ぎた部分が少しあった。押し込まれる展開になり、セカンドボールが奪えず波状攻撃を受ける羽目に。後半はもう少しボールをコントロールして、落ち着いて試合を進めても良かった。3点目のメッシの追加点は大きかったが。

試合での良好点

ビルバオを試合の大半の時間でコントロールした。ピンチは少なく、チャンスをビルバオの何倍も作った。内容でも圧巻の勝利となり、優勝に文句を言えるものはいない内容の試合が出来た。

攻撃ではメッシを中心に攻撃し、幅広い攻撃を見せれた。バレンジアガがマンマークでメッシを見ていたが、その空いたスペースを気にするラポルトの裏を何度もスアレスが襲った。左ではネイマールを起点にし、プレスでボールを奪いたいビルバオに、ボールを奪う的を絞らせなかった。

守備では試合終盤を除いて安定していた。前線の2人を前に向かせず、速い攻撃を封じた。単発的な攻撃に限定し、ピンチシーンは少なかった。前線からのプレスも良く、後ろの選手が狙いをつけてプレスが出来ていた。

選手評価

()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ

GKシュテーゲン(4)

タイミングの良い飛び出し、ハイボールでの安定した処理などセーブ面で問題なかった。足元のプレーでは難しい状況でも鋭いキックで味方につなげた。1回だけ危ないプレーがあったが、これからは見ているこっち側が慣れる必要がありそうだ。

DFアウベス(5)

このアウベスが来季抜けたら大きな戦力ダウンとなるプレーぶり。メッシとの阿吽の連係プレーは見事と言う他はない。3点目のアシストも記録し、攻撃だけでなく守備面でも激しいプレスは良かった。右でメッシの最高のパートナーなのだが。

DFピケ(4)

前半にイエローをもらい少しひやっとしたが、試合を通して安定したプレーを実践。やはりクロス時のポジショニングは見事で、何度もビルバオのクロスを跳ね返した。ビルドアップでも落ちついて対応していた。

DFマスチェラーノ(4)

守備ではウィリアムズに少し苦労したが、攻撃面では見事なパスを何度も通した。ロングパスにドリブルで持ち出してのパスと、状況判断の素晴らしさも披露。

DFアルバ(4)

攻撃参加は抑えて守備面でイラオラをほぼ完封。前半終盤のいらないヒールキックなどはあったが、攻守にしっかりとプレーした。つなぎでの安定感と、動き出しの良さは健在。

MFブスケッツ(4)

失点時の少しのマークの甘さはあったものの、中盤を引き締めた。最終ラインのカバーも見事であり、バランスを取ることに成功した。激しいプレスでボールを何度も追いかけ、ビルバオの前線に良いパスを送らせなかった。

MFラキティッチ(4)

メッシの空けたスペースに何度も侵入。右サイドや中央への飛び出しで、運動量豊富に攻撃を流動的にした。2点目のダイレクトパスは見事であり、メッシのサポートも完璧。守備では球際に強くいき、激しいビルバオに決して負けていなかった。

MFイニエスタ(4)

難しいボールを何度もキープ。仕掛けるドリブルもあり、スルーパスも数多く狙えた。直接的な得点こそなかったが、後方から攻撃のタクトを振った。守備ではプレスにセカンドボールとビルバオからボールを奪った。

FWメッシー(5)★

圧倒的な個人技を見せつけた。4人抜きでのゴールは見事であり、今年の好調を最後の決勝でもアピール。誰も止められないアンストッパブルスコアラーであり、CL決勝のユベントス戦でもただただ無責任に期待したい。バレンシアガとのマッチアップはなかなか面白いものがあった。

FWスアレス(4)

何度もラインの裏を取ることに成功。試合の間隔が何週間か空いたのでコンディションと試合勘が心配だったが、心配なかった。野性的な感覚と冷静な頭で何度も裏に抜け出した。ゴールがあったら完璧に近かった。

FWネイマール(4)

左サイドで体のキレを感じさせた。最後は対峙するブスティンサをバテさせ、試合を通して主導権を握った。守備での速い切り替えのプレスはチームに大きく貢献し、必要不可欠なものになっている。最後のヒールリフトも技術的には見事な技術を披露した。

MFシャビ(5)

カンプノウでのバルサ公式戦での本当の最終戦となった。チームの勝利と共に国王杯のカップを掲げれて、良い思い出になったはず。何度かシャビの見事なトラップを見せ、アディショナルタイムにはポストを叩くフリーキックを蹴った。まだまだバルサレベルでも活躍できることを証明していた。

DFマテュー(3)

チーム自体が押し込まれており、高さ対策としてはあまり機能しなかった。攻撃のつなぎでは安定してプレーしており、サイドを簡単に崩されることもなかった。

FWペドロ(3)

前線からのプレス、前線での攻撃の起点を両方こなした。空いたスペースで上手くボールを受け、前線にボールを何度も運んだ。

最後のまとめ

バルセロナが3冠に向けて国王杯の2冠目をしっかり獲得。シャビとイニエスタが一緒にカップを上げた映像が、なんとも微笑ましい光景に移った。

納得の勝利であり、見事な試合を演じた。徐々にペースをつかみエースがしっかり決めて、完璧な勝利となった。ビルバオのチャンスは数少なかった。

残りはラスト1試合のチャンピオンズの決勝だけ、シャビに最高の花道を飾るためにも3冠獲得に向けてあと1勝の所まで来た。バルセロナ国王杯の優勝おめでとう(*´▽`*)

 
 

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