15/16リーガ第13節 11/28 バルセロナVSレアル・ソシエダ 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はレアル・ソシエダ、白色は互角

20151128 ソシエダ戦

・バルセロナ25分、レアル・ソシエダ0分、互角65分

前半は五分五分に近い試合支配だった。見方によればある程度ソシエダの狙い通りの試合が出来ていたとも言えるかもしれない。後半は点差やソシエダの疲れもあってバルサペースの時間帯が多くなった。バルサは効率的に得点を決めれたのは大きかったが、ソシエダのチャンスも少ない回数であった。

試合での問題点

前半はとても苦労した試合となった。ビルドアップでは受け手がタイトにマークされたことで、CBとGKでのパス回しをする機会がいつも以上に目立った。悪いボールロストが少なかったので良かったが、効果的にパスを回すことも出来なかった。ソシエダが飛ばし気味で前半に入っていたので仕方ない部分はあるものの、前半の内に打開出来ていればもっと良かった。

ソシエダのパス回しに中盤のプレスが効かない部分が多々あった。サイドとバルサの守備エリア外でパスを回すことで、バルサの中盤の選手がコンパクトな守備が出来なかった。前に出た背後のスペースを使われるなど、この試合は久しぶりに中盤にスペースが目立った試合となっていた。

試合での良好点

後半に向けてルイス・エンリケの守備の明確化がとても良かった。ソシエダのパス回しやサイドを起点とする攻撃にむやみに飛び出ずに、中央を固めることで守り切った。サイドはある程度捨てながらの守備だったが、昨季の安定していた守備のようにソシエダにチャンスを作らせなかった。真ん中でのカバーリングやはね返しはとても素晴らしかった。

攻撃の効率性や攻撃の仕方は良いものであった。悪い時のバルサならショートパスに特化しすぎてチャンスを作れなかったかもしれないが、今のバルサは一発で裏を狙うことも出来ている。相手の背後への飛び出しも上手いものがあり、前線の選手だけでなくCBとアンカーの選手を除けば、全員が裏のスペースに飛び出していた。前からプレスをかけてくるチームに、速攻だけでなく裏を取ることでもチャンスを作り出せている。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

DFアドリアーノ

前回のローマ戦でも試合に出場したが、この試合でも途中交代で試合に出場した。このソシエダ戦では良いドリブル突破もあり、ローマ戦から好調を維持しているように見える。これからはアウベスやアルバを休ませる為にも、アドリアーノをローテーションで起用しても良いレベルだと感じる。

FWネイマール

この試合で初めてバルサの試合を見た人には、ネイマールがエースに見えるほど攻撃のチャンスを作った。メッシのコンディションが上がっていない部分もあるが、本当に頼りになる存在になってきた。最後まで貪欲にゴールを狙い続け、メッシのゴールのアシストも記録した。

 

・レアル・ソシエダ

DFユーリ

後方からのこの選手の飛び出しは目を見張るものがあった。左サイドで何度かバルサのラインの裏に飛び出しが成功しており、アグレッシブさがとても目立った。運動量も豊富で、現在の25歳を考えればもう少し上のクラブからオファーがあるかもしれないと感じさせた。

最後に一言

試合内容は全体的に最近程良くはなかったが、それでもしっかり締まった試合を演じた。やはり無失点での勝利は価値あるものであり、南米トリデンテ全員にゴールが生まれたこともプラスアルファの要素であった。次は国王杯のビジャノベンセ戦であり、次のラウンドに進む為にもしっかり勝利してほしい試合になる。

 
 

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