15/16CL第２節　9/29　バルセロナVSレヴァークーゼン　試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はレヴァークーゼン、白色は互角

・バルセロナ１０分、レヴァークーゼン２０分、互角６０分

少しバルサに甘いような気もするが、大体試合支配率はこんな感じ。前半はレヴァークーゼンペースであり、後半は若干のバルサペースというのが大まかな試合支配であった。全体的に見ればバルサが勝利出来る試合内容とは言い難いが、選手達の頑張りが引き寄せた勝利と信じたい試合展開でもあった。

試合での問題点

やはりボールを持ってもレヴァークーゼンのプレスをかいくぐれなかった。ある程度予想通りだったが、前半はひどい内容であり、縦パスを送る為の横パスやくさびのパスを何度も取られ、バルサが１試合の中で数回あるかないかの位置でのボールロストがこの試合では何度もあった。後半はいろいろ変更して対応は出来ていたが、もっと力のあるチームなら前半に追加点を奪われてセルタ戦の二の舞の前半でもおかしくはなかった。

前線を完全に分離された前半であり、ネイマールとスアレスを抑えられれば厳しいどころか得点を奪える気がしない前半であった。常にネイマールとスアレスが数的不利の中で勝負する機会になり、さすがに厳しかった。ビルドアップで良いパスが送れないのも原因だったが、今季は前線が孤立してしまう機会が多くあり、後半のネイマール中央など、メッシ復帰後は中盤に下がる役割を南米トリデンテ全員でもっと増やさないといけないかもしれない。

試合での良好点

試合内容は決して良くはないが、選手達の勝ちたい気持ちと頑張りでここから上昇気流の予感がした。開幕からブラボがGKを務めていた３試合は調子が結構良さそうに見えたが、そこから最近まで調子を落としていた。ビハインドでなりふり構わず勝利する為に頑張ったことで、チームとしてもまとまった感じがし、ここから苦労はするだろうがこのメンタルなら勝っていけそうな気がする。

ルイス・エンリケの後半からの采配がピタリと当った。ビルドアップ時のブスケツをDFラインに下げたり、ネイマールを中央に配置したりと数的有利を作ることに成功したことで縦パスを送れ出した。途中交代で入った選手達も全員勝利に貢献するプレーを見せ、特にアルバがいる左サイドは安定感が増し、ビルドアップ力がけた違いに良かった。レヴァークーゼンの疲れもあったかもしれないが、後半に変更した点が多く当たった試合であった。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

DFピケ

この試合で完全に戻った感があるピケの姿を確認出来た。ゴール前へのパスを何度も防ぎ、最終ラインをコントロールしたオフサイドも何回かとれた。DFリーダーとしての役割を完璧に出来ていた。これからは中盤の選手層もあるし、バックラインはピケにほぼ頼りっぱなしになりそうだ。

MFイニエスタ

これだけ中盤で動くイニエスタは珍しいぐらい動いていたように見えた。攻撃時の前線への侵入も含め、攻守において走りまくっていた。太ももの怪我をしてしまいベンチに下がるときに悔しさからベンチを叩いていたが、チームが逆転できて一安心だと思う。怪我の離脱は４～６週間らしく、中盤のキーマンがいないバルサは苦しい試合が続くのは間違いない。再発に気を付けながらも、早く戻ってきてほしい。

・レヴァークーゼン

MFベララビ

この男のドリブルを止めることはほとんど出来なかった。速く力強いドリブルで、レヴァークーゼンのチャンスメイク時にはほぼこの男の存在があった。バルサの補強リストに入るのは納得の選手であり、途中で下がった時は心から喜んでいた自分がいた。

最後に一言

バルセロナはこの試合をキッカケに、確実に上昇気流に乗れそうな感がある試合を演じた。選手達の頑張りが素晴らしく、チームとしてさらに団結した感じがある。怪我人の多さは気になり本当の限界まで来た感じはするが、まだトップチームのメンバーでスタメンを構成できるだけに、今日の気合いを見せればどのチームからでも勝てる試合を戦えると感じた。次は中３日でサンチェス・ピスファン（アウェイ）のセビージャ戦と厳しいが、ここで勝てば一気に代表ウイーク後もいけそうな気がする。