15/16リーガ第8節 10/17 バルセロナVSラージョ 試合前の注目ポイント

リーガ第8節(日本時間10/17土曜日の27時30分キックオフ)で、ラージョ・バジェカーノと対戦する。

・ラージョ・バジェカーノ

ラージョと言えばパコ・ヘメス監督が率いる攻撃的なチームという印象が残っている人は多いだろう。今季も攻撃的なチームではあるが、あまり上手くチームが機能していない状況ではある。

7試合で2勝1分4敗の6得点12失点となっており、自慢の超攻撃スタイルによる得点は影を潜めている。毎シーズンメンバーが大きく入れ替わり、主力の何人かが抜けてチームとしてまだパコ・ヘメス監督のスタイルが浸透していない感が強い。基本システムは4-2-3-1である。

特に自慢の守備のハイプレスは大きな問題点である。前線の選手の追い込みが中途半端なので中盤から後ろの選手が思いきってパスカットを狙えず、中盤にフリーの選手を作ることもしばしばある。最終ラインの高さは維持できているが、マークのスライド含めプレスの激しさが不足しているラージョは、良い形でボールを奪い返す回数が減っている印象を受ける。

攻撃では中盤のアンカーの2人を中心に左右にボールを散らし、サイドを崩す形は相変わらず迫力はある。ゴール前への飛び出しも相変わらず3人以上飛び込んでくるシーンはあるが、良い時のラージョに比べれば中央での威圧感は少ない。まだ攻撃時に飛び込んでくるタイミングが合っている回数が少ない。

ここまでラージョの悪い所を書いてきたが、そこまでチームの状態は悪いわけではない。回数は多くないが良い攻撃や守備がはまるときもあるので、要注意の攻守に変わりはない。この代表ウイークでどこまで修正出来ているかは未知数であり危険な相手であり、その超攻撃スタイルはバルサファンに好まれるチームスタイルである。

 

・バルセロナ

対するバルセロナは代表ウイークで大きな怪我人は出ず、ベルマーレンの復帰など怪我人や違和感の治療期間にあてられた要素が大きい代表ウイークであった。怪我人はまだ少なくないが、ここから徐々に戻ってくる感はある。予想スタメンは、

GKブラボ

DFアウベス、ピケ、マテュー、アルバ

MFブスケッツ、ラキティッチ、セルジ・ロベルト

FWムニル、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

ラフィーニャとイニエスタとメッシ(怪我)、ビダルとアルダ(制裁)

怪我から復帰したベルマーレンは大事を取ってスタメンを外され、代表に合流していないマテューが先発と予想。中盤から前はカツカツなので、そのまま選手を配置したスタメンを予想。

バルセロナはこの試合で、ここから上昇気流に乗るぞという内容の良い試合を演じなければいけない。前節のセビージャ戦も悪いわけではなかったが、結果が付いてこなかったことで後味の悪い試合になった。この試合では内容良く結果も残す試合をすることが求められる。久しぶりの大量得点の試合が見てみたい。

この試合最大の注目ポイントは、ラージョのプレスをパス回しでどれだけかわせるかである。ラージョのシステムとバルサのシステムは重ねたら合致する部分が多く、その分マークされる選手も予想しやすい。

バルサの中盤から後方の選手でマークが空く選手と言えばCBの片方だけだろう。CBがある程度リスクを冒しながらもドリブルで持ち上がると、ラージョのプレスによるマークがズレやすい状況になる。ブスケツがCBの間に入って中盤のスペースを作ったりと、バルサの中盤のセントラルにパスが通るようにバルサは工夫しなければいけない

ラージョの守備は高い最終ラインだが後方のスペースへののケアが甘い部分はあるので、得点シーンは裏に抜け出してからのシュートや折り返しを決めるシーンにはなるだろうが、試合を支配するという意味でバルサのパス回しは絶対必須になる。

スアレスやネイマールが1対1を制してチャンスを作ることにはなるだろうが、ロングボールや裏へのボールだけで1対0や2対0で勝利してもあまりチームとしては前進しないだろう。ラージョのプレスを真っ向から受けて立ち、それを叩き斬るぐらいの強いメンタルも求められる。

守備ではラージョに悪い形でボールを奪われると対応が後手に回り厳しくなるので、不用意なボールロストに注意しながら前線と中盤のプレスでボールを前に運ばせないことが重要になる。

自陣での守備になるとバルサは厳しいものがあるので、ラージョの攻撃を単発的な形でボールを奪い返す為にも前線からのプレスを復活させる必要がある。最近の前線の選手の守備への貢献度が低いことにも注目である。

基本的には調子の出ていない感があるラージョ相手にそこまで恐れはないものの、気を引き締めて試合に挑まなければいけない。代表ウイーク明けや疲れは言い訳にもならないので、前半で一気に試合を決めるぐらいの勢いにも期待である。

 

バルセロナの注目選手

・DFピケ

ピケが足の違和感から回復してスタメンかは分からないが、出るならビルドアップで1番重要な最終ラインの選手になる。パスを回すだけでなく、前が空いてるなら自分達から仕掛けるドリブルも必要になる。サイドチェンジ含め、前線へのグラウンダーのパスなど安定したビルドアップが重要になる。

・MFブスケツ

最近では中盤を活かすも殺すもブスケツにかかっている部分が大きくなっている。メッシとイニエスタ不在後は特に感じられ、後方から前線へのパス回しの中継役になるのだが、ブスケツ自身も徹底マークにあったときの回避方法を探る必要が出てきている。止まって受けるプレーだけでなく、最終ラインに吸収されて中盤に一気に顔を出して受けたりと、動きながらのプレーが必要になる。

 

ラージョの注目選手

・MFトラズオーラス(34歳/スペイン/推定移籍金150万ユーロ)

バルサカンテラ出身でラージョの主将。中盤の底からパスを散らし、テクニックがある選手。戦う姿勢に衰えは見られず、バエナとの中盤のコンビは上手さと運動量と激しさが見られる。

・FWベベ(25歳/ポルトガル/推定移籍金250万ユーロ)

マンユーの元監督であるファーガソンに最悪の補強選手だと言われた選手。最近では「今季ラージョで10ゴールを決めたらビッグクラブとサイン出来る」という発言を自身でしており、プレーだけでなくピッチ外で注目されていたので注目選手に。フィジカルが強い選手で、パンチ力や力強さが見られる選手。

 

まずは勝利が重要なのは間違いないが、シーズン前半戦でここからバルサの快進撃を見せる為にも内容の良い完勝が見たい試合である。ラージョの守備は中盤さえ抜ければ弱くなるので、大量得点も取りやすい相手だと感じる。ラージョのプレスをかわせれば、バルサの快勝はもう目の前に現れる試合である。

 
 

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