15/16CL第1節 9/16 ローマVSバルセロナ 試合前の注目ポイント

チャンピオンズリーグのグループステージ第1節(日本時間9/16水曜日の27時45分キックオフ)で、ローマ(スタディオ・オリンピコ)と対戦する。

・ローマ

8月のガンペル杯でも戦った相手との再戦の試合になる。ローマの現在の主な怪我人の欠場はピアニッチぐらいだろうか。ストロートマンは長期の怪我でCL登録リストから外れている。

基本的なシステムはおおまかに4-3-3である。4-1-2-3、4-2-3-1など試合によって使い分ける感じだと思うが、ピアニッチの怪我とバルサ戦を踏まえたら4-2-3-1のようなシステムが予想される。

攻撃時には1トップに中盤の選手やSBの選手が後方から上がり4-1-2-3のような形になり、守備時には4-2-3-1で中盤と中央のスペースを消す守り方をしてくるだろう。

ローマ最大のストロングポイントはプレスとデ・ロッシ中心の守備である。前線からプレスをかけると言うよりはある程度の最終ラインの高さをキープし、中盤をコンパクトに保ち運動量と当たりの激しいプレスでボールを奪い返すのが得意なチームである。

プレスの強いチームであり、アトレティコ以上とは言わないがトップレベルの守備力がある。バルサ戦ではより守備意識が強くなり、強固な守備は凄みが増すと考えられる。

攻撃では強固な守備からの速攻が主になるだろう。ピアニッチ不在もあり、前線に入るであろうジェコのポストプレーやウイングに入る選手のドリブルや動き出しが主な攻撃になるだろう。

時間を使った攻撃では前線でキープし時間を作り、中盤の選手が上がってミドルをズドン。SBが上がってクロスボールにジェコや逆サイドの選手が合わしたりと、そこまで手数をかけた攻撃はしないだろう。ピアニッチ不在がやはり大きく影響しそうだ。

ローマには元バルサの選手が2選手所属しており、恐らく2選手ともスタメンで試合に出場するだろう。MF(中盤のボランチ)ケイタ、元カンテラのMF(右ウイングに入るであろう)イアゴ・ファルケである。大きな活躍は期待しないが元バルサ選手ということもあり、ある程度の活躍は期待したい。

 

・バルセロナ

バルセロナのメンバーにおける最大のニュースは、リーグ戦で出場出来ていないピケの復帰である。怪我人がまだ多めだが、アウベスとドウグラスはピッチに復帰(恐らく別メニュー)しているのでもう少しで復帰しそうである。予想スタメンは、

GKシュテーゲン

DFセルジ・ロベルト、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシー、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

ブラボとベルマーレンとアウベスとドウグラス(怪我)、ビダルとアルダ(制裁)

アトレティコ戦からの違いはメッシのスタメン復帰と、ベルマーレンの代わりにピケが入ることだけである。ルイス・エンリケも恐らく重要な試合と位置付けて、現ベストメンバーを起用すると予想できる。

この試合に勝てば恐らく、この後は楽になるグループステージの戦いになりそうである。引き分けというケチな結果ではなく、やはり勝利を目指して戦えば自ずと良い結果を持ち帰れるのは間違いないだろう。

この試合の最大の注目は、重要な試合で当たり前の先制点が何よりも重要である。スタディオ・オリンピコに詰めかけているローマファンを盛り上がらせない為にも、先制点を取ってボールをキープして黙らせたい。

もし先制点をローマに取られたら、セビージャやビルバオのアウェイ戦同様に、相当ややこしい展開になりそうなスタジアムと声援の力を持っている。ローマの選手の頑張りが目立つ試合ではなく、バルサの選手たちがそれをかわすプレーを見せる必要がある。

このローマ戦でも1番重要なのはボールポゼッション率を高めることである。ローマは比較的引いて守備をしてくれそうなので、ボールキープ自体は苦労しないだろう。

縦パスをローマの守備にひっかけないように細心の注意をし、慎重にプレーすることが求められるが、今のバルサはリーガが開幕してからとても上手くボールを動かせている印象を受ける。特に心配はいらないだろう。

攻撃ではメッシを起点に攻撃するのはもちろんだが、中盤の中央はそう簡単に突破できないだろう。もしかしたらメッシが中盤に入り崩せるかもしれないが、それはボールを失うリスクが高くなり、後半のローマの守備に疲れが見え始まる時間帯から積極的に仕掛ける方向性で良いだろう。

無理をせずに攻撃するには、この試合ではネイマールの飛び出し、スアレス中心で攻撃しても十分にチャンスは作れそうである。特に意外な落とし穴としてスアレスの所は結構攻め切れそうなポイントだと感じる。

スアレスの最終ラインの飛び出しや動き出しに、ローマのCBでは対応しきれないと予想している。またバルサ戦ということもありメッシやイニエスタなどのバルサの中盤のパス回しに気を取られ、最終ラインの裏へのランニングが効きそうな相手だと思う。

SBも含めて相手の裏を取ることでチャンスの演出が出来、得点を奪うことも十分可能だと感じる。前半は裏を狙いながら慎重にプレーを進め、得点を奪えないなら後半に中央から一気に突破するプランで得点は奪えそうである。

守備面ではローマが誰が先発するかは分からないが、基本的にパスを受ける前線の3人をしっかりマークすれば、ボールを奪い返すのはそこまで難しくないだろう。ローマの中盤の選手に攻撃をさせたくないので、プレスで素早くボールを奪い返すのを第1に狙い、無理だっだらしっかり守備ブロックを形成し、中盤に大きなスペースを与えない守備を実践する必要がある。

完璧に崩されると言うより横からのクロスや、横パスを受けた中盤の選手のミドルの方が恐い感じであり、失点する時はマークのズレなどによるダイレクトなシュートやプレーでの失点になるだろう。

 

バルセロナの注目選手

・DFピケ

バルサでは約1か月ぶりの試合となる。対戦相手のジェコのマークを任せたい所であり、最終ラインの上げ下げも任せたい。代表ではしっかりプレーしていたので心配していないが、久しぶりのバルサの試合となり、最近のバルサの守備の頑張りにさらに安定感をもたらしてほしい。

・FWスアレス

どんな相手でもスアレス1人で違いを見せれそうな選手であり、この試合では特に期待したい。様々な国でプレーしてきたことから苦手な相手や国など存在しない感じであり、CLのような様々なサッカーをする相手チームとの試合では、理不尽プレーやゴールにより期待感が高まる。

 

ローマの注目選手

・MFデ・ロッシ(32歳/イタリア/推定移籍金1800万ユーロ)

個人的に超お気に入りの選手。ブスケツを除けば1番のボランチの選手だと自分では勝手に思っている。アンカーに入れば最終ラインもしっかりカバーし、中央のゾーンでの守備を強固な守備にする。攻撃ではクロスに合わせる上手さ、ミドルシュート、ダイレクトパスで決定的な仕事ができる数少ないボランチの選手である。ここ近年は不安定な時期もあったらしいが、ポテンシャルは最高のモノを持っている選手。いらないレッドカードを貰う悪い癖は最大の欠点だが。

・MFナインゴラン(27歳/ベルギー/推定移籍金3000万ユーロ)

最近のベルギー代表旋風の選手である。中盤で運動量があり、何と言ってもフィジカルの強さを感じさせる選手である。プレスやボール奪取などの守備に長けているが、攻撃時に味方につなぐ技術も素晴らしい。レベルの高い選手であり、幅広いエリアでプレー可能なのもこの選手の長所である。

 

CLグループステージの大一番であり、最も難しい試合と考えてよい試合である。逆に言えばこの試合に勝てば後が楽になるのは間違いなく、この試合に勝利=グループリーグ突破と考えて良い試合だと思う。単純にアウェイのローマ戦というだけでも楽しめそうだが、勝ってさらに楽しさを倍増させたいものだ。

 
 

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