CL準決勝1st 5/6 バルセロナVSバイエルン 試合前の注目ポイント

チャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグ(日本時間5/6水曜日の27時45分キックオフ)で、バイエルン・ミュンヘンと対戦する。

バイエルンは何人かの主力が欠場するのが確定している。リベリ、ロッペン、バドシュトゥバー、アラバである。それを踏まえてバイエルンの予想スタメンは

GKノイアー

DFベナティア、ボアテング、ハビ・マルティネス

MFラーム、シャビ・アロンソ、シュバインシュタイガー、ベルナト、チアゴ

FWミュラー、レバンドフスキー

大まかなシステムは3-5-2である。4バック予想ではなく、3バックを敷いてくると予想。

その理由を守備から考えれば、中盤の人数を増やしたいことである。ミュラーも積極的に中盤の守備に参加し、両サイドのラームとベルナトはどっちかがディフェンスラインに吸収されながら、状況によって4バックや5バックの陣形で守ってくるだろう。

攻撃ではビルドアップのパス回しで安定感のある7人を後ろに配置することで、不用意なボールロストを失くしボール支配率を高めたいと言うのが狙いである。

ペップが何を狙って作戦をたてるかは予想不可能だが、恐らくバルサが一番嫌な方法を取ってくると予想。それはボールの支配と、バルセロナの攻撃を前線に送らせないためのプレスの強化である。

攻撃のボール支配では無理に攻めることはせず、最終的にレバンドフスキーにボールを入れて攻撃の起点を作り、ミュラーやチアゴの飛び出し、サイドからの崩しが中心になるだろう。そこまで効果的な攻撃の回数は多くならないだろうが、少ないチャンスでアウェイゴールを奪いに来るだろう。

守備ではバルサのディフェンスラインからか、中盤のアンカーの位置からかのプレスをかける位置ををはっきり決め、サイドに追いやってワンサイドで人数をかけてボールを奪いに来るだろう。ハイプレスと言うより、中盤に入ると激しいプレスでボールを前線に送らせないイメージである。

注目の南米トリデンテの抑え方やメッシ対策は、バルサのパスの出所である後ろの7人に、良い形でボールを送らせないことで対応してくると予想。ボールの入る回数を制限させることが狙いである。

 

対するバルセロナの予想スタメンは、多くのバルサファンが予想しているのと相違ないだろう。

GKシュテーゲン

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWメッシー、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

マテュー(怪我)、マシップ(判断)、ベルマーレン(判断)、ドウグラス(判断)

この11人が確定していると言って間違いないだろう。バルセロナのシステムはいつも通りの4-3-3である。

まずバルセロナがこの試合でしなければいけないことは、無失点での勝利である。アウェイゴールを与えず、出来るだけ得点差をつけてセカンドレグに有利な展開で挑みたい。

その為にはバイエルンのやり方どうこう言うよりも、自分達のサッカーを実践することが一番である。攻撃ではボールを支配し試合をコントロールし、守備ではハイプレスで縦に入ったボールに対して、囲い込みでボールを奪うことである。

バイエルンの戦いに関係なく、まずは最近の自分達の戦いを実践しようとするだろう。そこでボールを持てない場合は、レアル戦のようにカウンター重視のサッカーに切り替えるだろう。

バルセロナがボール支配率で負けるとは思えないが、中盤でのパス回しは困難なものになるだろう。ペップがバルサ対策として、中盤の位置でのプレスはとても激しいものになるだろう。それに対処する為にも、中盤の選手が動きマークを掴ませないことが重要になる。ビルドアップが最重要になる。

守備ではバイエルンのレバンドフスキーを抑えることが最重要になる。ほとんどの攻撃がこの選手を経由すると考えて良い。この選手の絡みなしでバイエルンがゴールを奪うことはないだろう。ピケがタイトに当たり、マスチェラーノが後ろのスペースをしっかりカバーすれば、ミュラーの飛び出しにもある程度対処できるだろう。

この試合の注目ポイントは、どちらのチームが中盤にスペースを作れるかである。どちらもビルドアップ時に中盤を経由するので、状況を判断して味方の為に動き出せるかである。

 

バルセロナの注目選手

DFマスチェラーノ(カバーリングが何よりも重要になる。ゴール前でのカバー、ディフェンスラインの裏のスペースのカバーなど、最終ラインで鉄壁を見せなければ、バイエルンを無失点に抑えることは難しい)

MFイニエスタ(中盤でのバイエルンの激しいプレスの中で、個で対応できる唯一の選手。この選手が攻撃のスイッチを入れる縦パスを送れれば、バルセロナの前線が点を取るのは時間の問題になるだろう)

FWメッシ(中盤での構成だけではなく、前線でも頼りにしたい選手。もしボールが入る回数が少なくても、それでもビッグチャンスを作ってくれることを願う。先制さえすれば、バイエルンは慌てふためくだろう)

FWスアレス(ボールこそ入る回数は少なくても、最終ラインで何度も駆け引きをして得点を奪ってほしい。レアル戦やパリ戦のゴールのような、理不尽なゴールをこの試合でも期待したい。困ったらスアレスにボールを積極的にいれても、ある程度収まるだろう)

 

バイエルン・ミュンヘンの注目選手

GKノイアー(現在の世界最高と言われているGK。セービングだけではなく、飛び出しや足元も一流で、隙は見当たらない。何度かチームを救うセーブが、セカンドレグへの希望になるかもしれない)

DFボアテング(ディフェンスの中心の選手。ディフェンスだけではなく、ビルドアップでも上手い。バルサの補強リストの優先順位でも高い位置にいるらしく、それを見極めるいい機会になるかもしれない)

FWミュラー(ネームバリューは周りに少し劣るが、とても実用的で得点力が高い選手。飛び出し、献身的な守備、豊富な運動量、決定力の高さなど特徴は数知れず)

FWレバンドフスキー(バイエルンの攻撃の起点を担う選手。足元の上手さはもちろん、動き出しも上手い選手。スアレスのような万能タイプのFWであり、シュートされると失点のリスクが高くなる)

 

ペップがカンプノウに帰還する1戦になるが、勝たなくてはいけない試合である。セカンドレグに少しでも楽になるスコアにもしなければいけない。

ペップがするバルセロナ対策、それに対してルイス・エンリケがするかもしれない奇策にも注目が集まる。サプライズ好きな両者であるために、予想は決して容易ではない。

例えボール支配率がバイエルン有利になっても、チャンスの数とスコアではバルセロナが決して負けることはないと信じている。対応力の高い今のバルセロナなら、勝てないチームは決していない<(`^´)>

 
 

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