バルサファンから見るバルセロナ対策① 一般論編
難攻不落のサンチェス・ピスファンでレアルが勝利したことにより、リーガでは残り3試合を全て勝利しないと優勝は出来ないと改めて痛感させられた。
しかし、次の試合はリーガではなくチャンピオンズのバイエルン戦である。バイエルンをペップが指揮していることもあって、バルセロナ対策に注目が集まる所である。
今回は「バルサファンがバルセロナを倒すなら・・・一般論」というテーマです。大きく3つに分けて考えていきます。
■ 目次
バルセロナが最も嫌うのはボールが持てない!
ペップが就任してからバルセロナは多くの試合で対戦相手を圧倒してきた。そしてそのほとんど全てと言っていいほど、ボール支配率でバルセロナが対戦相手より劣ることはなかった。今シーズンのカウンター重視のサッカーの時期でも、なんだかんだ言ってボール支配率では90分間を通せば劣ることは一度もなかった。
バルセロナの選手の特徴と戦い方からすれば、基本的にボールを保持することが試合のベースと考えなければいけない。常に守備ではビッククラブの中で弱いと言われ続けるバルセロナだが、ボールを保持し攻撃の時間を長くし、守備の時間を短くすることでもその弱さをカバーしている。
逆に言えば、ボールを持てないバルセロナは決して強くないとも言える。エンリケバルサになってからカウンターなどの速攻でも得点を奪えるとはいっても、ボールを保持した方が試合をコントロールできることが圧倒的に多い。
またバルサファンの多くは、対戦相手のパス回しを追いかけるバルサの選手達の姿に、慣れていない部分がある。ファーストレグの舞台はカンプノウ、バルサファンが多数を占める状況でボールを持たれればパニックに陥る可能性もある。
だからペップバイエルンはバルサ対策として、ボールを持たせない戦い方をしてくるかもしれない。それを一番理解しているのはペップ・グアルディオラのはずだ。
ボールは保持できるがバイタルエリアに侵入できない
もう一つはとてもポピュラーで、バルセロナに効果的な攻撃をさせないことである。リーガでもこの戦い方は多くのチームに見られ、ペップ時代には4-1-4-1の中盤にアンカーを配置するシステム。最近では4-4-2だが全員で守備をし、中盤にスペースを与えない守り方が多く観られる。
フィールドプレーヤーの10人で守備をされれば、守備を崩すのは困難になるのは当然で、なおかつ統率されたアトレティコの守備組織のような対戦相手では簡単にチャンスすら作らせてもらえない。
これはどこのビッククラブでも課題になることだが、バルセロナでも例外ではない。そのようなチームを攻略するのが上手いバルセロナとはいえ、この先も一生課題になるテーマである。
時間を使いイライラさせ冷静さを欠かされる
これをしてくるチームは数少ないしその時の状況にもよるが、バルセロナの選手達をイライラさせることである。バルセロナの選手達のイライラは、基本的に観ているバルサファンのイライラとほぼイコールと言って間違いない。
一番のイライラさせる方法は時間を使われることである。試合開始からゆっくり試合を進めようとするチームに、バルサファンはとてもイライラしてくる。
基本的にどこのスタジアムでもどこが対戦相手でも勝利を義務付けられているバルセロナは、なるべく早い時間帯に先制点を取って、余裕を持って試合を進めたいという願望がとても強い。
そのせいで時間をダラダラ使うチームに対して、とても嫌悪感を抱いてくる。それはスコアが動かないで時間が経つにつれて、徐々に増大していく。
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