バルサBの選手達のアピールが足らない!?

バルセロナはプレシーズンの2試合を終えて2連勝、しかも内容が予想していた以上に良く新戦力のデニス・スアレスや去就が注目されるアルダも良いプレーを見せている。ビダルの守備は大きな問題が残っているが、とりわけトップチームの選手の出来は良好で現状チームに心配な点は少ない。

今回は「バルサBの選手はもっとがむしゃらにアピールしなければ・・・」というテーマです。ディニュが休暇を早く切り上げてバルセロナの練習に参加したようで、気合い十分な感じで期待感アップ( ̄▽ ̄)。

数少ないアピールする機会なのだが・・・

バルサBの選手達は代表戦でプレシーズンの合流に遅れる選手が多いバルセロナにとって、トップチームに帯同して練習や試合を行うという貴重な時間を過ごしている。トップチームの選手が少ない為、練習の人数合わせの意味も含まれているのだが、ルイス・エンリケやコーチングスタッフに対してアピールの場となっている。

特に試合では選手によって時間差はあれど、ベンチ入りした選手も全員試合出場のチャンスを得ている。ほとんどバルサBの選手を知らないバルサファンもいる(自分もそう)と思うのだが、そういうファンにとっては良い選手や期待出来そうな選手がいないか楽しみな要素がある。

しかし、ここまでのプレシーズン2試合でアピールに成功したものは数選手ぐらいだろう。数選手いたら上出来とも考えれそうだが、その他の選手は正直ほとんど目にも止まらないというか名前すら覚えていないという印象しか残せていない。プレーを見ていて「コイツ誰だ!?」と名前が分からず背番号を見て、選手名を確認したのがアレニャぐらいだったというのが残念((+_+))

後方の選手のバックパスと横パスにため息が・・・

ここからは大雑把に後方の選手と前線の選手に分けてしまうが、まずは後方の選手はパスの判断にガッカリ来る場面が多かった。もちろん全員ではないのだがGKへのバックパスやCB間同士での横パスが目立ち、相手がそこまで寄せてきておらず前を向ける状況でも無難なパスに特化した選手が数選手いた。その姿勢でバルサのパスサッカーをしようとしてもボールが前に進まず、どこかの代表チームを見ているような・・・。

これまで対戦した相手がセルティックやレスターというフィジカル的に強く、正直バルサBの選手達が守ってもボディコンタクトや競り合いで勝てるとは思っていない。またミスから失点しても仕方ない部分があると思って見ているのだが、さすがにその逃げ腰のようなプレーにガックシくる部分があった。

誰か1人ぐらいでも「俺の鋭い縦パス(前線へのくさびのパス)や正確なサイドチェンジのパス」を見てみろという選手がいた方が見ていて面白かった。プレーの判断がトップチームの選手とバルサBの選手で大差はあれど、前(攻撃)にいく気持ちが感じられない選手がちらほらいたのが残念。

後方の選手でアピールに成功した選手はマルロンカマラの2人。マルロンは前への意識があり強いボールも蹴れてSBや中盤の選手へのパスも正確。ゴール前の守備では若干伸びる足でクリアしたりと、まだ守備では未知な部分はあれども次も見てみたい選手に感じられる。さすがにフルミネンセからレンタルで加入した選手で、チアゴ・シウバとも比較される選手だけにバルサBのバックラインで中心選手になって、活躍していればCBの怪我人次第ではチャンスは回って来るかも。トップチームで5試合に出場すれば自動的に買い取りになる契約らしいので、まず今シーズンはトップチームで5試合出場が目標。

カマラはウイングからのコンバートで左SBを務めているが、攻撃ではほぼ言うことなし。レスター戦ではボールロストから失点したりと悪いプレーもあったが、前線に駆け上がるランニングやサイドでのパスワークやドリブルはさすがに元ウイングの選手だけに、SBの選手と比較するとレベルの高いものがある。守備面ではビダル並に問題がまだありそうだが、真面目に守備をしており経験と学習さえすれば十分トップチームでも起用出来る選手に感じる。今シーズンはバルサBでSB起用してあげて、守備面やプレーに慣れて国王杯の試合に呼んであげても面白いかも。

 

前線の選手はよく動いているがみんな真面目すぎる!?

次に前線の選手で、前線の選手でゴールを決めたのはムヒカだけで、次につながった前線の選手はそのムヒカアレニャぐらい。他の選手はよく動いて裏への飛び出しなど動きは多いのだが、ボールを持った時に脅威に感じられる選手はいなかった。その点でアレニャが最も輝いており、ボールを持つたびに目に留まりやすい選手となった。

前線の選手はボールを持ってもワンツーやパスをする判断が多く、ある意味チームプレーに徹して真面目な選手が多い印象。その点でもアレニャはボールを持てば積極的にスルーパスを狙っており、カットされたボールは多かったが狙い所やそのテクニックは目に止まった。

言い方を変えればエゴイストな選手はアレニャぐらいで、監督にアピールする時には個人的にエゴイズムを発揮した方が良いと思う。チームプレーも大事だが、それだけでは個人の活躍という点ではマイナスに感じる。まず自分が何が出来るかを監督に見せることが重要で、それで監督がどう使うかを判断するもので、そういう意味では今回のプレシーズンの2試合で前線の選手のポテンシャルはほとんど発揮されなかったように感じる。まだまだ高いポテンシャルを持った選手がいたのかもしれないが、その片鱗を確認するのは難しかった。

テージョがトップチームの試合に出場しだした時には左サイドで何度もドリブルでの突破を狙っており、失敗や判断的に悪い部分は多かったがそのスピードや突破力、そしてシュートの上手さに期待するバルサファンは多かったに違いない。バルサBの選手達には自分の1つか2つの持ち味をこの2試合で見せてほしかったが、そのアピールは上手くいかなかったといって良いだろう。

次のプレシーズン3試合目(リヴァプール戦)は8月からプレシーズンに参加した代表組が試合に出場する予定なので、バルサBの選手達の中で出番を貰える選手は何人いることやら。上記で挙げているマルロン、カマラ、アレニャ、ムヒカ辺りは試合に出場させてあげてと願いたい。

 
 

1 Responses to “バルサBの選手達のアピールが足らない!?”

  1. レト より:

    アレニャとサンペールはBチームに戻るみたいですね。
    アレニャはラストパスが課題ですし、サンペールに至ってはやっぱりあと2年はかかりそうです。

    両SBはいずれも守備が問題でした。改善される可能性もありますが、ハインケスバイエルン以降ウィンガーが注目されてSBの守備力も軽視できない時代なので責任重大ですね。

    ムヒカは貴重なCF候補なので今回のプレシーズンでしっかり自信を付けて成長の機会にして欲しいです。

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